私も"夢を見るなら 先の未来がいい"
またバイト終わりだった。
何でバイトの時にMV公開されるんだ。
というか何でバイトをしているんだ(?)
とにかくその日のバイトをしている時は、
早く帰るんだ!という固い意志と
帰ったらMVが待っているんだ
というワクワクでいっぱいだった。
家につき、すぐMVを見た。
イントロはティザーで流れていたものだ。
初見では理由なんて超えて、
大好きな曲だと直感的に思ってしまった。
そして最後の歌詞に撃ち抜かれた。
そして、本当に今の櫻坂を推せていることが幸せで楽しい!とそう思った。
何度もMVを見て、
番組のパフォーマンスを見て、
ダンプラを見て、
なぜこの曲が好きなのか少しづつわかってきた。
でもライブで見るまで、
私に響いているのは何故なのか
本当の意味ではわからないのだと思う。
だってこれまでもそうだったから。
それでも今の私がわかる
『何歳の頃に戻りたいのか?』
の好きなところを残したくなったので、
ちょこっとだけ残していきます。
誰もが野球をしていたわけではないし、
私もずっとサッカーをしてきた。
でも、何故か情景が浮かんできた。
夕暮れのグラウンドで監督のノックを
必死に追っていたあの頃。
そんな情景が浮かんだ。
ボールが来ているから、飛んできているから追うしかない。
決して上手くないのかもしれないけれど、
高校球児のほとんどは甲子園に行けないし、
プロにもなれないけれど、
この高校球児はただ純粋にボールを追い続ける。
そんなあの日。
歌詞のように野球じゃなくても、
後になるとあれが私の「青春」だった。
と思える瞬間は、きっとそれぞれに存在している。
1サビは「先の未来がいい」のだと
言い聞かせているように感じる。
もっと言えば「まだ」過去に縋っているのだ。
でも、過去に救いを求めることって悪いことなのか。
中高の友達と会うと、昔話をする。
あの頃楽しかったよな。とか
あの頃めっちゃ何も考えなくてよかったな。とか
でも最後には今の話になって、
頑張らないとね。
みたいなそんな瞬間もある。
過去に縋りながら、
自分の未来を夢見ることが悪いことでは決してない。
だからこそ『何歳の頃に戻りたいのか?』が響くのだ。
2サビでは過去は普通なのだと、
美化しているだけだと言い放つ。
過去は美化されてしまうものだと思う。
美しいものだけしか記憶には残らないし、残せない。
だから
「大人になったその分だけ 青春を美化し続ける」
と最後に繋がる。
歌詞だけ見ると、過去を否定しているように思える。
でも、MVとパフォーマンスを見ると、そうは思えなかった。
るんちゃん、夏鈴ちゃんと踊る天ちゃん。
飛躍の1年だった2023年の記憶が巡ってくる。
本当に櫻坂を応援することが楽しかった2023年。
既に、過去を美化し続けているのかもしれない。
それでも、パフォーマンスを見ると
「あの頃楽しかったよね?でも私たちは…」
と言われているように感じた。
より具体的に言うと
過去の自分と正面から向き合い、
一つ一つ過去と今の境界線を確認しているように感じた。
過去を必要以上に振り返る必要はない。
過去は過去であり、
楽しかった日々があることも事実だ。
ただ過剰に、
過去が楽しかったと持ち上げるべきではない、
と。
今の櫻坂がパフォーマンスすることで、
ただ、「大人になったその分だけ 青春を美化し続ける」
と事実を述べているだけになっている。
だから決して、過去の否定などしていないのだ。
そして物語は「今」へと移る。
今がすぎる足音が聞こえない。
目の前の景色が忙しいから。
今見える景色はどんな景色なんだろう。
今まで見たことのないくらい、美しい景色なのか。
それとも全く前の見えない真っ暗闇の中なのか。
楽しいことだけじゃなかった、櫻坂だからこそ、
明るいだけでなく真っ暗闇の景色のことも示している。
それでも、どんな景色が見えても
結局、今は過去になる。
いいことも、悪いことも全て過去になる。
あれが青春だったと気付くのは、
ほとんど青春が終わってからだ。
あの頃はきつかったけど、
今となってはいい経験だったと思うためには
歳を重ねるしかない。
これを知ることが大人になることなのだ。
1サビと全く同じ歌詞なのに、全く違う意味に聞こえる。
過去を美化するのではなく、
ただそこにあった事実だと理解することで、
「夢を見るなら 先の未来がいい」
と言い切っている。
こんな前向きに
「夢を見るなら 先の未来がいい」
と言われたらくらってしまう。
過去を否定することなく、
今が過去になることも知り、
未来も今になる。
ずっと繋がっていることがわかっていながらも、
否定したくなるものだが、
今の櫻坂は当たり前のことを、
当たり前じゃないのに正面から向き合った。
「夢を見るなら 先の未来がいい」
と真っ直ぐな顔で意思表示をされると、
ついて行くしかなくなる。
そして、今の櫻坂には
それが過信じゃないと言い切れる
強さと優しさを兼ね備えている。
本当にくらってしまった。
だから私は『何歳の頃に戻りたいのか?』が好きなのだ。
ヒデジン監督から天ちゃんに
「とにかくカリスマでいてくれ」
という指示があったそうで
そこに立っているだけで人を惹きつけてしまう
天ちゃんにピッタリすぎてヒデジン監督…!となった。
カリスマでいてくれと言う難題に対して
自分なりのカリスマ像でみんなを引き連れ
パフォーマンスをする天ちゃんを見ると
『何歳の頃に戻りたいのか?』
のセンターが天ちゃんで本当に良かったと強く思う。
櫻坂の主人公って
基本的に同じぐらいの年齢設定だと思うし
個人的には高校卒業した後〜大学2年生ぐらい
かなと思っている。
でも『何歳の頃に戻りたいのか?』
に関しては少し成長したかなって感じた。
(ヒデジンさんのポストからも実際そうなのかも?)
そして、櫻坂の主人公は利己から利他へと変貌している。
未だ成長途中なのだ。