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あらかねの器(デレステストーリーコミュ61話)について

2020/5/28(木)アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージにて61話目となるストーリーコミュ「Touch to Unseen」が追加されました。

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その日のうちにコミュを読んで、ストーリーの中に今までの藤原肇が詰めに詰め込まれていると感じ、筆を執りました。

※本投稿ではコミュが如何に藤原肇が詰まっているかをただひたすら解説していく投稿なのでネタバレが多大に含んでおります。ネタバレを回避したい方は非推奨です。また、1プロデューサーの主観がとても入った文になっています。そのため、解釈違い・納得のいかない点はいくつかあるかと思いますが予めご了承ください。


まずコミュ名の「Touch to Unseen」。これは日本語に訳すと「目に見えないものに触れる」です。(Google翻訳より)読んだ人は分かると思いますが、後にコミュの中に出てきます。

まず出だし部分。コミュの最初は[肇がアイドルになる前]という見出しから始まります。そこから3行。

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未完成の歴史イベントコミュ4・5、藤原肇のアイドルコミュ1を読んだことがある人はここでしんどさがわかると思います。読んでない人は出来れば 今 読んでください。このコミュの味わいが3倍になります。

藤原肇が夜行バスに乗りアイドルのオーディションに向かう回想シーンですが、ここで岡山からひとりで離れることがなかったということ。オーディションには一人で向かったということ。この情報は初めてでした。16歳の高校生の女の子が上京し、アイドルのオーディションへ向かう。そこにはかなりの決心があったのだと思います。未完成の歴史イベントコミュではその決心を逃げるようにとも表現していました。

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そしてオーディションへ向かい、藤原肇アイドルコミュ1に繋がります。(アイドルコミュ1を読んでください2回目)


回想から今に戻りレッスンルームへ、そのまま不思議な夢へと誘われます。

肇は夢の始めにアイドルの世界を「私の知る限りで一番華やかな場所」と話しています。今まで肇はなぜ自分を変える手段としてなぜアイドルを選択したのか明確な描写はありませんでした。おそらく山奥で暮らしていたので情報としてもテレビぐらいだったでしょう。その中で知るアイドル。自分の生活と真逆であったその場所を目指すのはやはり彼女にとって大きな決意だったのかと改めて思いました。ここでは語られていませんが、その後おじいちゃんに反対され、それでも自分を押し通しおじいちゃんを根負けさせています。(おじいちゃんは窯元を継いで欲しかったそうです)

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また、このコミュは肇が居眠りをするシーンから始まっていますが、肇と居眠りはとても縁深く(?)、モバマスの藤原肇、最初のSRカード「夢の使者」特訓前、シンデレラガールズ劇場(以下しんげき)でも居眠りするところから始まっています。(第42話。しんげきで肇が一番最初に登場する話数)そこから、シンデレラガールズというコンテンツの中での藤原肇の始まりを意識したコミュになっているなと感じました。ちなみにですが、山紫水明コミュ、未完成の歴史コミュでも肇は寝ています。

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そしてようやく居眠りから目覚め、プロデューサーと合流。コミュに出てくるメンバーとの関係性については後でまとめて解説します。

ここから肇の唄うソロ曲。「あらかねの器」の話が始まります。

まず外側から調べ、中身を知ろうとする肇の理解の仕方はなんとも型にはめたやり方だなと思いました。肇の真面目さがとても表れています。

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ここで選択肢が出てきますが、この選択で物語が分岐するわけではありません。ただ「なにか、できることはある?」のほうを選んだ後の肇の返答は、後のコミュで出てくる内容の証明になっています。

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残念ながら肝心の曲の中身については納得ができていなく、ここから数日悩むことなります。

そして巴、涼へ相談し、「音楽とは?」という質問に対して 魂、自分自身 というヒントを得ます。コミュでも言われていますが、初期の肇であれば懇々と自分で悩み、最終的にはプロデューサーへ行ったと思われます。しかし、近くのアイドルへ相談しにいくという選択肢が生まれたのは肇の成長だと思います。(しかしここではおじいちゃん譲りの肇の頭の固さ(頑固さ)が悪い意味で出てしまっていますね、、、)

この会話の中で涼から投げかけられた 歌は好きか? という質問。これに肇は少し言いよどみ、嫌いではない(好きとは明言しない)と答えます。

これを読んで私とあるコミュが脳裏によぎりました。(後に証明されることになります)

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場面は変わり、帰り道。(この描写が出るたびに私は16歳のアイドルで女の子をこんな夜道、一人で歩かせるんじゃねぇよとキレかけてました)

ここでタイトル「Touch to Unseen」が脳裏をよぎります。悩みながら、手探りながらも少しずつ前進しているんですね。

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そして再び、回想シーンへ。(アイドルコミュ1を読んでください3回目)

あのときに答えられなかった質問へ、アイドル活動を経ての自分へ可能性を感じ、あともう少しというところまで来ます。

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その翌日、肇を見かけるプロデューサーは何も声をかけず、その理由を美穂に問われます。上であった選択肢で「なにか、できることはある?」を選んだ肇はこの問題は自分で解決しなければならないということを理解し、プロデューサーからの助けを断っています。なので個人的には最初の選択肢は「肇なら、大丈夫」がストーリー的には良いかなーと思っています。


そしてその後に、こずえが気づく ”湯呑” 。これは後のストーリーでキーアイテムとなるのですが、これには戦慄しました。

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この湯呑。アイドル肇が一番最初に事務所に来た際にプロデューサーにくれた物なんです。しかもこの設定はモバマス・デレステでも共通で(Nの特訓前台詞)、藤原肇にとって重要なキーになっています。(またモバマスでは後に新しい湯呑を作ってくれているのですが、大事にプロデューサーが前の湯呑を使い続けているという描写があります)

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ここで大事だと思うのはアイドルに ”なり立て” の肇が作った湯呑がプロデューサーが大切に使い続けることで手になじみ、肇らしい深みのある色に変化しているということです。(せっかくなら湯呑をもらう回想がコミュ内で欲しかった気がします。。。)

そのことにプロデューサーは気づき、肇のところへ走ります。

そして息抜きにと陶芸教室へ誘います。

この行動は肇の成長と合わせプロデューサーの成長でもあると感じました。

実はしんげきの第806話で肇はプロデューサーを一度陶芸に誘っているのですが、プロデューサーは結構タジタジになっています。その時に見た陶芸体験コーナーを思い出しリベンジの意味も込めてプロデューサーは誘っているのではないかと思います。

体験進めるしんげき

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手びねりって何って思われた方も多いと思いますが、ロクロを使わずに手で整形して作る陶芸の作り方を指します。(詳しくはググってください)

しかし、興奮してはしゃぐ肇かわいいですね。。。

そしてその夜。

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ついにプロデューサーが伝えたかったことを伝えます。

肇はアイドル生活を通し、自分自身を作品として捉えて活動してきました。(実際、自分は作品、プロデューサーは創り手という台詞を何度も言っています)そのためか、作品として”完成させる”ことに意識を持っていっていました。しかし、肇から教えてもらったことでプロデューサー自身も今までの関わりで変化していっている、プロデューサーが大事に使い続けた器が使い続けることで変化することに気づき、自身も完成しなくとも変化し続ければいいんだということを理解します。

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そしてさらに、この台詞。先ほど涼からの質問で脳裏によぎったコミュが確信に変わりました。

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これは何の話だ?となった方も多いと思います。これはモバマスのぷちデレラVoレッスンエピソード1※での出来事を言っています。このエピソード内で肇は声が枯れるまで練習しています。

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Voレッスンエピソード2では、元は歌がうまくないと言っており、トレーナーに褒められていることから持ち前の実直さで克服、昇華させていることがわかります。

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まさかモバマスのぷちデレラ、レッスンエピソードがこんなにも ふんだん に 重要 に使われてくるとは思いませんでした。それも含めて肇に関わるすべてが繋がり、このストーリーコミュになっているんだなとしみじみと感じました。(ぷちデレラは結構重要なことを言っているアイドルが多いので機会があれば担当アイドルのぷち台詞を読んでみてください)

そしてこの肇の想い。もう解説するまででもないですね。(あらかねの器を聴いてください。。。)

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泣いた。

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これからも成長していくあらかねの器。楽しみで仕方ないですね。

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余談。今回のメインコミュで選ばれた4人の関係性について

・遊佐こずえ

こずえは肇とモバのイベント「紅葉ゆらめくくつろぎ温泉」で共演しています。(しんげき第601話、第602話参照)これはまだ肇の声が聞こえていなかったときの唯一にして最初のエピソードになっています。実装は2015年の11月。その時のメンバーで肇以外鼓膜が実装されているのがこずえ。第8回後というタイミングだからこそのキャスティング。

・小日向美穂

美穂と肇はフェアリーテイル*マイテイルという2人ユニットを結成しています。初登場は2018年の9末のドリフ。モバマスのリフレッシュルームにて「スカートふわり、こころ軽やか♪」というエピソードがあるのでぜひ読んでいただきたい。田舎から上京してきた女子高校生同士のおしゃれについて会話がとても可愛いです。今後注目していきたいユニット。

・村上巴

巴お嬢と肇は第6回鼓膜実装組として同期。ともにalwaysと恋が咲く季節を歌っている。最近ではデレステのカードに実家へ帰省中へ岡山親善大使として背景へ映っている。モバでも肇と絡みが増えていってほしい一人。

・松永涼

涼と肇のモバ、デレステで直接的な絡みはありません。しかし、コミュを読み終わった方はお分かりだと思いますが、彼女にしかできないストーリーでの役割があり、そのためにキャスティングされたと思われます。ありがとう涼さん。今後肇と絡みがぜひとも増えていっていただきたい。まじで。


余談2。あらかねの器について

このメインストーリーを読んだあなた。ぜひ、あらかねの器を歌詞を読みながら今一度聞いてほしいです。これは願い。

ぜったいに違った見方が出てくると思います。


最後に

このめちゃくっちゃ長い文にお付き合いいただき感謝しかありません。

時間の無駄だと思われた方には陳謝を。少しでもお持ち帰りいただくものがあったなら本望です。

今後も何か心に思うことがあれば気軽に投稿しようと思います。

以上

※ぷちデレラコミュの場所

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