デザインの本質ってなんだろう?
デザインの起源
デザイン語源は、何かを指さしめすという意味の言葉から生まれている。何かを表す目印としての役割がデザインの原点でそれが広がって枝葉がついて今のデザインという言葉の意味になった。何物でもなかったものに意味を与え、意味づけとしての目印をつけて何かを指し示す。この意味を与える作業こそがデザインの本質なのかもしれないと私は考えている。意味を与えるとは、役割や機能を持たせてあげることだと考えています。
デザインは何のために存在していて、なぜ、必要なのか?
上の起源の話にも繋がりますが、デザインは、何かを指し示すために必要だから存在しているのです。言葉だけでは伝わらないものもビジュアルという形で見える化して示すことで新たなコミュニケーションを生み出す。デザインは、コミュニケーションツールだと私は考えています。
ビジュアルで感性に訴えかけて、何かに触れるきっかけを生み出し、コミュニケーションを生む。何かに触れるきっかけのフック(目に留まる目印)として役割を持たせることがデザイナーとしての使命だと私は考えています。何かを示す、意味を与える作業を通して今一つ、デザインの存在意義を見つめ直してみてはどうでしょうか?
デザインに求められることは何か?
デザインに求められることは機能性とビジュアルだと私は考えています。スティーブ・ジョブズの言葉で「Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works. デザインとは、単なる視覚や感覚のことではない。デザインとは、どうやって動くかだ。」という言葉がある。デザインで大事なのはどう機能するかであると彼は述べている。ビジュアルが洗練された良いものでも利用者のシチュエーションを考えていない機能的でないものだと使いづらい役割を果たさないものになってしまう。
デザインを行うにあたって実際にどんな風に機能するのかを想定して設計しないといけない。デザインの前に機能という前提があったうえでどんな風に見せようか、どんな印象を与えるかを考えてビジュアルに落とし込む。機能について考える前に目的やコンセプトを考えるフェーズがある。デザインを設計することで何を達成したいか、どんな役割を果たすものにするかゴールとなる目的を設定してその目的をより言語化してコンセプトという形に落とし込んでどんな機能があればそれを達成できるか熟考していく。こういったプロセスの中でデザイナーは、機能性とビジュアルの両立が常に求められるだろう。
デザインが向かうべき先
デザインは、機能や役割に合わせてビジュアルを最適化する行為だと私は、考えています。機能や役割に合わせたデザインは、利用者が使いやすいデザインである。利用者が使いやすいデザインは、ストレスなく操作できる操作感とレイアウトで見やすくて視覚的にストレスを感じないデザインです。つまり、ストレスフリーなデザインです。SNSやWEBなど情報があふれている時代で情報をストレスなく伝えることは大きな役割を果たします。人々は、日々の生活の中で多くの情報に触れ、常に無意識の中でストレスをため込んでいます。だからこそストレスフリーなデザインが必要なのです。
今後、デジタル技術が発達してデジタルでできることが増えていくので今まで以上にデザインにおいて機能性とストレスフリーなデザインが求められると考えています。私は、WEBデザイナーをしていますが、これからは、これまで以上に機能性とストレスフリーなデザインを追求したWEBサイトを作っていかないといけない時代になっていくと考えています。時代が変わってもいいものを作りたいというデザイナーとしてのものづくりのパッションは、変わらず生き続けるだろうと私は信じています。