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#01 前説:オタク遍歴サマリ - インターネットの成熟過程と並走してきたオタクの話

#00 を投稿してからあっという間にひと月半過ぎましたね。わかってる、わかっていますよ……ごきげんよう、ねぇさんです。
前回はどうして「インターネットの成熟過程と並走してきた」と添えたのかをお話ししました。今回は本題に入る前に、私のオタク遍歴を整理しておこうと思います。そしてやろうと思って初めて気付く、「一気通貫で整理したことって意外とないな」いうことに。今回はその整理の過程も楽しかったので、ついでに記録しておく事にします。

整理⑴ とりあえず列挙してみよう

時期は置いておくとして、小学生の頃から今に至るまでにオタクとして没頭したものや、オタクに至らずとも、当時多くの時間を割いていたものを、順番に並べてみます。ちなみに私は1982年生まれ。平成元年に小学校入学、21世期のはじめ(2001年)に大学入学、エヴァは中2の時にリアルタイムで見ていて、嵐の相葉さんが同い年の世代です。参考までに…。

ゲーム(FC〜SFC〜PS初代)
アニメ&ライトノベル
T.M.Revolution
インターネット
La'cryma Christi
ヴィジュアル系
モーニング娘。と松浦亜弥
F1
海外国内音楽いろいろ
自分のバンド
THE JETZEJOHNSON
GRAPEVINE
cruyff in the bedroom
ガンバ大阪
クラブ
LEGO
東京女子流
スキューバダイビング

関ジャニ
ジャニーズ
水中撮影
立体プラレール
アニメ&アニソン
バー
SEVENTEEN
SHINee
K-POP
K-HiphopとR&B
韓国の音楽やローカルカルチャー
アジア旅行
海外の本屋
アートブックフェア
韓国ドラマ


列挙しただけだとすごく脈絡のない人に見えるね……しかし次につながるきっかけが、夢中になっていたものや自分の周囲に明確にあるので、私にとってはけしてブツ切りではないんですよね。派生の仕方はまた別の時に記録したいなぁ。

整理⑵ 表にしてみる

ひとまずこれを雑に表にしてみようと思います。まずさっき書いたリストを付箋に書き出して…

これを、時系列にざっくり並べてみる。

その横に、その当時のコミュニティやコミュニケーション方法をそれとなく添えてみます。

いい感じ!
忘れそうになるので何度も書きますが、今回の不定期連載のミソは当時のコミュニティやコミュニケーション方法にまつわる話です。追って書く記事ではここをもっと掘り下げていくので、今回はどうかオタク語りに耐えてほしい……。これ、何度も書かないとオタク遍歴を追うことだけに焦点が当たってしまうので、この後も呪文のように唱え続けるぞ…。

それらしくなってきた。
付箋の色分けは<小学校/中学校/高校/大学以降/最近>としています。ここは適当。そしてこの付箋を貼ったタイミングは始まりの時に過ぎず、ここから長く第一線に居続けるものもあれば、隠居したものもあります。ただ、この形だとうまく表現できないな…。うーんこれ多分ガントチャートみたいな形にした方がいいんだろうなぁ……ガントチャートか………

作った。
2ちゃんねるやmemorize/livedoor blogのところはやや記憶が曖昧なのですが、ヒートマップぽくしてみたら、色々なことが可視化されました。結構色々やってきたのね。これ、最近知り合った人にとっては「そこも?!」となることもあるんじゃないかと思います。全部話すと日が暮れるので、雑に!雑にさらうわよ!

遍歴⑴ オタクはじめから嗜好の形成まで

私のオタクの始まりはスクウェアのRPGゲームからでした。その前からゲームはずっとやっていたんですけど、どうしてそこを'初め'と定義したかというと、コミケで(健全な)二次創作物をめちゃくちゃ買ったからです。めちゃくちゃと言ってもお小遣いの範囲内ですよ…?確か中1とかだったと思うんだよな……当時お気に入りだったサークル、まだはっきりと覚えてますね…皆さんその後お元気ですか……?
そのままゲームからアニメやラノベに手を伸ばし、その後突然T.M.Revolutionに覚醒します。2次元から3次元への転生をここで果たすのであった。しかし転生を果たしたのも束の間、そこからヴィジュアル系に傾倒し出します。この辺りはたまにTwitterで話題に挙げたりするのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね…ここでハマったLa'cryma Christiが今後の私の嗜好を形作ったと言っても過言ではありません。嗜好の土台が2次元なので、3次元でも特にコンセプトがっちり&非現実寄りなところに走るのも納得感が強い。初めて遠征をしたのもLa'cryma Christiでした。さらにそれと並走してモー娘。などにも熱を上げ、私の思春期は癖の強いヴィジュアル系とアイドルによって、濃く形成されていくのでした。松浦亜弥は言うほど追いかけてはいなかったんですけど、ファンによるテキストサイトを読み歩いていた記憶があり。それが印象に残っているのでリストに入れています。

遍歴⑵ うねりの20代

21世期元年に大学入学したあたりで別のバンドにもハマり、そこから派生して、色々なものにハマっていきました。うねりの20代(?)への突入です。クラブに行き始めたのも、突然のガンバ大阪が登場するのも、みんなこの流れの一つですね。
ガンバ大阪のガチサポーターをやっていたことなんかは、この三、四年で知り合った人の中でも知ってる人はほぼいないのではないかと思います。推し選手の背番号入りレプリカユニフォームやマフラータオル、あとタイトル取った時の記念グッズとか持ってたりするし、エルゴラッソもめちゃくちゃ買いました。大阪もたくさん行ったなぁ、懐かしい。
音楽は雑に帯を引いてあります。その時夢中だったジャンルに依存したり、そこから飛び火したりしながら浅く広く聞いていたので「海外国内音楽」にまとめてしまった。20代後半にクラブに行き始めたことも大きく貢献しているのですが、どのジャンルも語れるほど量を聞いたわけではないので、ここはそんなに深堀しません。ただ、何をハブにして聞き歩いたのかは、そのコミュニティでの行動の一環として追って丁寧に書こうと思います。
ジャニーズはですね、始めたのが遅かったんですよ。私が中学生の頃がJr.黄金期と呼ばれる時期なんですけど、当時まっっったく興味がなかったんだよなぁ……。もしかするとこれを読んでいる人の中には、私が関ジャニ安田さんからジャニーズ入りしたと思う人がいるしれませんが、グループとしてハマったのは関ジャニが先ではありませんし、なんなら関ジャニも安田さんからはじめたわけではありません。オタク、色々あるんやで……(話すと長い)

遍歴⑶ 実家を出る事で生まれた広がり

のっぴきならない色々な経緯があり、20代終盤に梅さん(🐶)を迎え、実家を出ることになります。1人で自由に使える時間が一気に増えた事でブレーキがひとつ壊れたのか、20代とは少し違うのめり込み方をし始めるのがここから先ですね。
まず実家を出たことがきっかけで近所に行きつけのお店を持つようになります。そこから始まったアニメへの回帰とアニソンへの傾倒、そして居酒屋ではない場所でのお酒の楽しみ方を覚えたりして、これまでとは違う濃度で時間を使うようになりました。そして、自分の家で開催できるようになった'上映会'が、その先のオタク活動の濃度をもう1段階ガツンと上げていきます。上映会こわい。
スキューバダイビングを始めたのもこの頃でしたね。高校の同級生の誘いがきっかけでライセンスを取ったのですが、SNSなどで以前よりも旧友と連絡が取りやすくなったことによる恩恵と言えるでしょう。その後伊豆の海に何回も行きましたし、離島や海外にも行くようになりました。ライセンスを持っていたことや転職のタイミングが重なって、水中撮影のスタッフをはじめたのもほぼ同時期でした。

遍歴⑷ 梅さんの病気、からの今

色々なことにずぶずぶの生活を送っていた矢先、梅さんが突然病気を患います。2014年終盤以降、数年の間は治療費の捻出と経過観察に専念しなくてはならず、治療が軌道に乗るまでは色々なものの優先度をバスッと落としました。ガントチャート風にしてみて、優先度を落としたことがこんなにはっきり出た事に驚きます。その間は関ジャニや水中撮影などに勤しみましたが、遠征とは無縁の生活を送っていました。
病状が安定しだした頃、関ジャニ安田さんへの熱が何度目かのピークを迎え、梅さんの様子を見ながらたまに弾丸遠征をするようになるのですが、その頃、半ば接触事故のように出会ってしまったのが、K-POPアイドルSEVENTEENのウジくんでした。2017年1月のことです。ちょうど同時期に転職したことがきっかけで、韓国の独立系書店やリトルプレスにも興味を持つようにもなり、すぐに韓国遠征をしてしまってからはご想像の通り。K-POP以外にもK-Hiphopやアートブックフェア、フェスや展示などを目的に、韓国の色々な場所に行くようになりました。
こうして、韓国はもちろん、それ以外の近隣アジアも隣町のようにひょいひょい行き来する日常が続きます。しかし3年ほど経った所で新型コロナウイルスの襲来があり今に至る、と。

俯瞰視すると気がつくことがある

改めてこういう形にすると、今まで気づかなかった事や、自覚はあったけど言語化してこなかった面が見えてきますね。いくつか例を挙げてみます。

①同時に夢中になれるものの数
関連しているものが並走しやすいのですが、私の場合、だいたい5個前後が同時進行するようです。思っていたよりも多いんだなぁと思いました。夢中になる対象が1つだけだと、それがなくなった時に喪失感から逃げられないので、常にマルチタスクであることは個人的には良い傾向だと思います。

②どの程度同じ熱量を保っていられるか
ややトーンダウンして長く関心が続くか、「そんな時もあったね」とアーカイブ化させるかに分かれるタイミングが、一定期間後に現れる、という傾向がみえてきました。だいたい3年強のピークを越えた後に岐路を迎えることが多いようです。これは自分ではあまり自覚はありませんでした。ちなみに岐路を迎える要因は内的外的要素どちらも考えられるので、飽き性かどうかという話とイコールではありません。
ここ、'削除'ではなくて'アーカイブ'と言っている事にも理由があります。LEGOなんかは始まりが幼稚園の終わりからで、一度熱が下がるんですけど、あるタイミングで\クワッ!!!!!!/と蘇ってくる。蓄積型なんですよね。スキューバダイビングも同じで、過去に体験ダイビングをした時の熱が鮮烈なままアーカイブされていて、何かをきっかけに目の前にバーンとかえってくる。隠れているだけで削除はしない、だから全てに、きっかけがあれば再燃する可能性がある。そんなイメージです。

③のめり込むスピード
これは表を見たままその通りなんですよね。だんだん夢中になるというよりも突然のめり込むほうが圧倒的に多い。着火すればあっという間に大気圏を突破できる性質がよく表れています。飛行機というよりはロケットとか衛星に近い。なので、私にとっては「どこで事故(という名の出会い)を起こすか」がポイントでした。その「どこで」が、表にも書いた"住まいの設備"や"ネットの拠点"で接するもの、あるいは当時身近にいた人達や、夢中になっている事/人そのものになってくるわけです。この「事故を起こす場所」というのも、時を経るにつれ変化していきます。
もちろんそれに当てはまらない例もあります。表には書いていませんが、韓国のラッパーPenomecoは、K-hiphopへの興味を経てじわじわ熱量を上げていった、私にとっては珍しいタイプです。Penomeco良いですよ。もうすぐ誕生日なのPenomeco。みんな聞いてね、去年はてブに書いた記事もあるから…(突然のPenomeco布教)。

そんなわけで

だいぶ長くなりましたが、これから本題に入るにあたっての予備知識として、私のオタク遍歴をお話ししました。なんか、色々やってきたんだなぁ(しみじみ)。
しかし、今回の話に、肝心のコミュニティやオタク同士のコミュニケーションの話全然出てきてないですよね………?いいですか、これは前説です。これらの予備知識を踏まえ、いよいよ次回からコミュニティとコミュニケーションの話を始めていきます。

☆次回: #02 人の家にゲームをしに行くということ

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