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インド・カルナータカ州のOOTA(ミールス)を食べにいく旅7
7日目
朝食はPの案内でDosaを食べにいく。
Mulbagal Dosa
初めてみるタイプのDosaで、店名のとおりMulbagal Dosaというらしい。
店内に机と椅子があって、客が溢れたらストリートで立ち食いするスタイル。
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ハッサンで会ったDの弟を含めて、Pの友人数人と一緒にDosaを食べた。
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Dosaは1枚ずつ浅いフライパンで焼いていく。生地は厚く食感はカリカリしていて、味はリッチなGheeの風味がする。
味はどう?もう1枚食べる?とか、他愛もない話をしつつdosaを食べた。
Pは、滞在中にインドに住む友人をたくさん紹介してくれた。最初は、知り合うことで何かを話さなければいけないことが億劫だったが、構えなくてもただ時間を共有することで生まれる友情の貴重さに気付いた。
Huli
昼食は、MがHuliをつくってくれた。一緒にDosaを食べた友人の一人PSも合流して、日本のアニメの話をした。日本のアニメや文化に興味があるらしい。
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Huliは、ハッサンで食べたトマトベースのものと違っていて、Curdで味付けされたほどよい酸味とホロホロのジャガイモの食感が相まっておいしかった。
旅の終わり
P、Mと過ごす日々も今日で終わる。
今こうして書き起こしていると、またPと旅したいと心から思う。
しかし、旅の序盤はPやMの底なしの親切さや気前の良さを奇妙に思っていた。
普段Pはグローバル企業、MはIT企業で働いていて、今回1週間ほど休みを取って旅に同行してくれた。またホテルや移動費、食費などをすべて払ってくれた。
この旅を通して自分たちがインド料理を学ぶ環境を整えてくれた。
私はこれまで他人に、こうした何もかもを与えられたことも与えた経験もない。だからPやMの優しさを素直に受け入れることができなかったのかもしれない。
なぜ、ここまで良くしてくれるのかとPに聞くと、ヒンドゥー教の教えにサンスクリット語でAtithi Devo Bhavaという言葉があり、客は神と同様にみなすということらしい。
それに加えて、お前たちは友達だとPは言った。
PとMとお別れをして、空港近くのホテルに移動した。
ホテルのベランダから、2つ目のバターボールが目に入った。
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終