【縦読みマンガ最新情報】DMM参戦、クリスタアップデート、アツいウェブトゥーン企画、ほか【2021.12.03】
こんにちは!コピンコミュニケーションズジャパンのハツミと申します。コピンは、今流行りのスマホ最適化された縦読みマンガ、通称ウェブトゥーンを制作している会社です。
本noteは、最近国内で話題のWEBTOON(ウェブトゥーン)に関するニュースをピックアップして、週1でご紹介するものです。
弊社は、韓国に本社を持つウェブトゥーン制作会社ですので、本場韓国のウェブトゥーン事情なども合わせて発信できればと思っております。よろしければ、フォロー、シェア等、よろしくお願いします!
▼ 前回の記事 ▼
-------- 以下、ニュース記事 --------
DMM、ウェブトゥーンに参戦。国内二強のゲームチェンジャーとなるか!?
日本国内のウェブトゥーン業界に黒船来航です。あのDMMが、参入を発表しました。
しかも、国産のプラットフォームを制作すると明言しています。弊社のnoteでも、ウェブトゥーンと、それを閲覧するプラットフォームの関係の重要性については記載してまいりましたが、ついに、ウェブトゥーンの見られる国産プラットフォームが誕生しそうです。
しかもDMMは映像やゲームなど、様々な横展開が可能なグループですので、韓国コンテンツに負けないメディアミックスもグループ内で可能なのではないかと考えています。そして個人的に、ウェブトゥーンのアダルト作品などにも裾野を広げていくのでは!?と期待しております。
はたして、DMMは、現在のピッコマ、LINEマンガ二強の日本国内プラットフォーム市場を変えるゲームチェンジャーになりえるか…!楽しみです。
いやぁ、すごい展開になってきましたね…!
ウェブトゥーン業界、盛り上がってきたァア!
クリップスタジオが超絶進化!これは明らかにウェブトゥーンを意識している!
漫画イラスト制作ソフトCLIP STUDIO(以下、クリスタ)が、アップデートされるようです。
クリスタを制作しているセルシスは、
クリスタに早い段階から「WEBTOON」用のテンプレを用意
ウェブトゥーンの本場、韓国への公式サポートを開始
ウェブトゥーン閲覧サービスを開発
と、すごい勢いでウェブトゥーン戦略を推し進めていたので、ずっと注目していました。(以下、参照ください)
そして、ここにきて、制作ソフトCLIP STUDIOで大幅なアップデートが行われるようです!!!!!アップデートは12月7日(火)!
アップデート内容は、普通の漫画制作においても便利な機能追加も多くありますが、私が注目してほしいのは、3D機能の強化!
リリースノートの動画を少しみたところ、3Dモデリングしてますやん
これもう、韓国ウェブトゥーン制作の現場で広く採用されている背景3D用モデリングソフト、SketchUpみたいなことできるようになるってことですよね?
それに加えて、3Dオブジェクトにイラスト貼り付けられるようになったり、360°のパノラマ画像に対応したりと、色々追加されてます。これは、韓国ウェブトゥーンのなるべく背景の負担を減らせる制作スタイルの影響を受けてのアップデートだと推測しております。
もちろん、日本の漫画においても、3Dを用いた背景作画などは使用されてきましたが、ウェブトゥーンにおいては、特にそれが顕著なのです。そのため、韓国ウェブトゥーンでは、3Dモデルの使いまわしによる問題も起こっています。(以下の記事をご参照ください)
日本国内でもクリスタユーザーはたくさんいるので、ふと「ウェブトゥーン作ってみようかな」と思い立ったときに、クリスタでこれだけ機能が揃っていれば、チャレンジのハードルが下がるかと思います。
制作環境、プラットフォーム、関連ドラマ、メディアミックスのゲームなど、さまざまな分野のニュースが盛り上がってくると、ウェブトゥーンいよいよ!という感じがしますよね。クリスタアップデート、楽しみです!
あなたのアイデアがウェブトゥーンに!コンテスト企画『TOON GATE(トゥーンゲート)』12月3日スタート
本企画は、小学館とバンダイが主催で行うもので、内容は一般公募で集めたアイデアをプロの漫画家が「縦読み漫画(WEBTOON)化」するというものらしいです。ふつうの漫画じゃないですよ!ウェブトゥーンとして、公開されるのです!新しい!
いやぁ、なんか日本にもウェブトゥーン流行ってきたぁ!!(正確に言えば、流行らせようという役者が増えて来た)っていう感じを覚えますね。
特設サイトや、Youtubeの公式紹介動画も上がってますが、なんかいろいろおしゃれで好きなので、この企画自体が流行ってほしいなと思います。特設サイトの、このウェブトゥーンを意識したデザインみてくださいよ!おっしゃれ!これ!このデザイン!ウェブトゥーンみたいなコマが、情報をギュって縦スクロールに凝縮してて、もう最高。こんなホームページ作りたかった。
応募型のコンテストですので、応募した人々、作家、視聴者を巻き込んだ大きなムーブメントになることを期待しています。
個人的な疑問なのですが、番組内でウェブトゥーン作品が完成したら、どのような配信になるんでしょうね?”番組内で紹介+どこかのプラットフォームで公開”などが企画されているのでしょうか?その辺にも注目して、動向を追っていきたいと思います。
韓国の大学ウェブトゥーン学科、世界最高峰のインフラで作家の種を育てる。
※上記韓国記事になりますので、Google翻訳で読まれることをおすすめいたします。
韓国の大学で4年制のウェブトゥーン学課が開設されたようです。学科の推しポイントは以下。
授業内容は、ウェブトゥーンにおける
を学べるそうです。
韓国内でのウェブトゥーン表現の理論がどこまで体系的にまとまられているのか気になるので、理論の授業は個人的に受けてみたいですね…(笑)
なかでも特に気になったのは、推しポイントでもあるウェブトゥーン専用の図書館というもの。この見出しをみたとき、最初は「タブレットでも置いてあって、ウェブトゥーンをめちゃくちゃ読めるのか?」「ん?それだと図書館の意味なくないか?」など、様々なことを考えました。そうしたら…
\いや、めちゃくちゃ紙の漫画読んでる!!/
なるほど、関連書籍から、上映室など、ウェブトゥーン関連のものを全部まるっと閲覧できるということですね。たしかに、ウェブトゥーンはドラマ化や、メディアミックスの戦略が非常に重要になってくるので、ウェブトゥーンだけを読ませるよりは、関連コンテンツを幅広く学ばせ、視野を広げた方がいいのかもしれません。
もしかすると、ウェブトゥーンというのは、プロモーションなどの戦略と非常に強く結びついたコンテンツなのかもしれません。もしくは、K-エンタメ全体がそうなのかも?このあたりから、日本のコンテンツも学ぶ点が多そうですね。この大学から、未来のスターは生まれるのか、期待が高まるところです。
カカオ・ネイバーなど7社、「ウェブトゥーンの不法流通」を根絶する
※上記記事は韓国内の記事になりますので、Google翻訳機能を用いて読まれることをオススメします。
日本の漫画と同じく、ウェブトゥーンにも海賊版サイトが増えているようですね。それを根絶しようと、韓国内のプラットフォーム7社(ネイバーウェブトゥーン、レジンエンターテイメント、リディ、カカオエンターテインメント、キダリスタジオ、トップコ、トゥミックス)が対策組織をつくり、共同で発表したようです。
また、カカオに関しての別の記事を参照すると、カカオで個別に対策の強化を行っていくとのこと。
カカオは、声明を出すだけでなく、共同で不正流通を監視する専属チームを作り、即時法的措置をとるように動いていくということです。いやぁ、求心力すご…。
一方NAVERは、不正流通をしていると疑われるIPを特定し、事前に遮断する「トゥーンレーダー」なるものを導入しているらしいです。必殺技みたいだ…
韓国のウェブトゥーンはアップロードから30分で、違法流通してしまうくらい深刻な状況らしいです。漫画よりコンテンツが全世界に広がりやすい分、違法流通もその分、早いのでしょうね…。
今後の動向に注目ですね。
「地獄が呼んでいる」ドラマヒットの波を使い、原作ウェブトゥーンプロモーションを強化
こちらニュースというより、個人的な気づきです。
私は、ウェブトゥーン関連の記事をチェックするためにGoogleアラートにて、ウェブトゥーン関連用語を設定しているのですが、今週は「地獄が呼んでいる」とウェブトゥーンを結びつけるような記事が結構多かったです。
私の所感なのですが、この作品はNetflixでは「地獄が呼んでいる」というタイトルなのですが、LINEマンガのウェブトゥーン原作タイトルは「地獄」なので、ドラマから入った視聴者には、ウェブトゥーンの原作にたどり着きづらいんですよね。そんなこともあってなのか、最近になって、LINEマンガの「地獄」のサムネにも、「NETFLIX実写化」の文字が追加されました。
ドラマヒット→サムネに文言追加→各種ニュースサイトでPR記事作成→各PR記事の中に「原作がウェブトゥーンであること」「作品へのリンク」をきちんと記載
この、ドラマ→ウェブトゥーン原作への流れをつくり、視聴者の取りこぼしをしないように、プロモーションで隙間を受けめていくというプロセスが、非常に素晴らしいなと素直に感心したので、ピックアップさせていただきました。
ピッコマが2021年Google Playのベストアプリに選ばれる!
国内で最大のウェブトゥーンが読めるプラットフォーム、「ピッコマ」がGoogle Play 2021年ベストアプリに選ばれたようです。
受賞の理由は以下、
たしかに、漫画も、小説も、音声コンテンツもあるという圧倒的なコンテンツ数、「待てば無料」のようなウェブトゥーン文化全体を牽引するような動きは、すごかったですよね…!
ウェブトゥーンを語るうえで、やはりピッコマや、LINEマンガのようなプラットフォームの話題は切り離せません。本noteでは、今後も日本国内のプラットフォームの動きにも注目していきたいと思います。
-------- ニュースおわり --------
ざーっとご紹介しましたが、少しでも皆様のウェブトゥーン理解の手助けになれば幸いです。コピンでは毎週、こういった情報を発信していきますので、ぜひ、シェア、フォロー等していただけますと、助かります!
また、ニュースまとめ以外にも弊社では、ウェブトゥーンに関するnoteをいくつか書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください。
弊社コピンでは、世界に届く日本産のウェブトゥーン制作に日々励んでおります。「我こそは、世界を轟かすウェブトゥーンメーカーになる!」という志の方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社にご連絡ください。
作家様、編集者様、グラフィックデザイナー様、CGアーティスト様、とにかくウェブトゥーンを描いてみたいクリエーターの方々のご連絡お待ちしております。