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「街と町が織りなす6月の珈琲」

人生でいくつの街に行き、いくつの町で時を過ごすのだろうか。

街と町で見える景色は違えども、肌が感じとる雰囲気は変わらない。

街と町が織りなす6月の珈琲。

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2024年6月の珈琲
Brazil / Colombia / 名前のない珈琲 

Brazil:海街カタツムリ
ビキニ姿で寝そべるヒト
ステージから聞こえる歌声
足の裏にはりつく砂
もう暑い海の街を背に路地裏へ
路肩に咲いたあじさいで
カタツムリがツノをだす
誰も知らないゆるやかであまい時間

Colombia:雨の降る日曜日
まくらに沈めた耳に届くほそい雨の音
雲に覆われた空が白んでいく
雨粒のついた電線を揺らした鳥が
甲高いひと声を発し
白い世界に色を思い出させる
人の気配が消えた町が迎える日曜日の朝
しっとりとした余韻がつづく深いコク

名前のない珈琲
この珈琲にはまだ名前がありません
この珈琲を味わい、感じた思いを
形にしてみてください
自由に…
思いのままに…
そして、この珈琲に名づけてあげてください
あなただけの珈琲のできあがりです

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