【前編】どんな涙も、汗と共に流してしまえ/野球×サ旅[5月_名古屋]
サ旅のサは、サヨナラ負けのサ
またかー。
またこの光景から旅が始まるのかー。
5月27日土曜。バンテリンドームナゴヤ3塁側内野席で目にした光景。それは、前回の野球×サ旅@大阪と同じく、同点での長い拮抗からのサヨナラ負けだった。
試合展開については説明しきれるほどの知識がないので割愛するが、なんともしょっぱい幕切れ。まぁ仕方ない、明日は勝とうね。
それにしても、細川成也選手。
昨秋の現役ドラフトで我らが横浜DeNAベイスターズから中日ドラゴンズへ移籍した途端に大覚醒し、今日も古巣相手にホームラン2本とは……。水が合う球団に出会って活躍する姿を目の当たりにすると、嬉しくも恐ろしくもあり、複雑。
野球がひと区切りしたら、このあと私を待つのはサウナだけ。移動疲れもサヨナラ負けの悲しみも、汗と一緒に流して……あぁ、4月の大阪でも同じこと言ってたな。
サ旅のサは、サヨナラ負けのサ。
いやいや、そんな呪いはいらないからさっさとサウナで切り替えよう。
念願!新しくなったウェルビー栄
バンテリンドームを後にして、地下鉄を栄で降りる。地上に出て歩くと5分もかからずに着いた。
名古屋サウナの名所、ウェルビー栄。
系列店の名駅(今年3月で閉店)や今池と同様、長らく男性専用の店舗だったが、4月の大型リニューアル時に女性専用エリアが新設されたと聞き、そしてそれがまた最高に良いと聞き、遠征の機会を窺っていたのだ。
店舗の2階にある男女共通の受付でリストバンド式のロッカーキーを受け取り、3階の女性エリア"Forest House"へ上がる。靴箱とロッカーの番号はリストバンドの数字の下2桁。受付でこの説明が十分でなかったので少し焦ったが、女性エリアのスタッフが親切に教えてくれた。
シャワーブースで身体を洗って、さっそくメインサウナ"KIRIKABU"へ。
その名のとおり、大きな木の切り株の中にサウナがあったら……をイメージした形状。中央にストーブを据えて、それを半円で囲むように2段の座面がある。しっかり熱い。サ室の中は切り株というよりパンを焼く石窯のよう。
"Herbal Cold Bath"は水風呂。扉を開けると、白い間接照明で照らされており超低温サウナのような暑さ。そして中央に17~18度くらいの深い水風呂がある不思議な空間。よくわからないけれど、母親の胎内ってこんな感じなのかしら。(扉を出てすぐ隣にもうひとつ、シングル水温の水風呂もあります)
ととのい椅子は、サウナのキャパに対して少なめの4脚。予約制の店舗ではないので、利用客がちょっと増えると座る場所がすぐなくなってしまう。もう少し欲しいかな。
はじめてのショーアウフグースで、まさかの
女性エリアと同じ階には、男女共用の休憩スペースとサウナシアターがある。
サウナ好きを自称しつつもショーアウフグースは初体験。普段よく行くサウナにもサウナシアターがあるが、実は一度も足を踏み入れたことがない。
この旅の直前、ベイスターズファン×サウナ好きのご縁でお会いできたTwitterのフォロワーさんにウェルビー栄へ行くことを話すと
「『風鈴』はぜひぜひ観ていただきたいです!!」
と猛プッシュ。
ちょうど今日はその『風鈴』という演目が観られる日だ。
館内着を着てサウナシアターの前へ。
開場を待つ間も、開演前のスタッフによる前口上も、さながらテーマパークのアトラクションのよう(浦安の某ランドでこういうの見たことがあるな……)。
たったひと言でほぼネタバレしそうなので、ストーリーについては伏せますが。
大 号 泣。
サウナにハマって半年ちょっと。まさかサ室で泣く日が来るとは。暗転中も、客席のあちこちから鼻をすする音が聞こえる。
恒久的に語り継げるテーマと構成の完璧さ、それを表現するアウフグーススキルの高さ。振り回すタオルのなびき方まで完全にシンクロしていて、まるでフィギュアスケートのペア演技のよう。そして熱波が客席にちゃんと届いてる!ちゃんと熱い!
感動と驚きでしばし呆然としたのち、惜しみなく拍手を送った。
余韻でべっそべそに泣きながら女性エリアのシャワーブースに戻り、汗も涙も、ついでに(もはやすっかり過去のような)サヨナラ負けの悲しみもすべて洗い流してしばし休憩。普段のサウナやアウフグースとはまた違うここちよさ。これはハマるのもわかる気がする……。
ちなみにこの『風鈴』は、5月に開催されたAufguss Championship Japanで優勝を勝ち取った演目。現在はしばし休演のうえ、9月にフィンランドで開催される世界大会(Aufguss WM)に向けてブラッシュアップ中とのこと。WMも配信で観られるのかな?サウナ好きの方にも、サウナよくわからんという方にも、ぜひぜひ観ていただきたいです!←私からも猛プッシュ
休憩スペースにあるサウナバーも気になったものの、宿泊先のチェックイン時間が迫っていたので、後ろ髪ひかれつつ名古屋1日目のサ活終了。
また明日!(※後編につづきます)