【本当にあった気をつけたい話】その「ととのい」、熱けいれんかも!-前編-
いつものようにサウナで汗をかき、いつものように水風呂に入る。
そしてこれまたいつものように、ととのい椅子に座って目を閉じる。
ああ、めまいがする。手足の先もじんわりと痺れてきた…よし、今日も気持ちよくととのえそうだ…
…………あれ?なんか、めまい激しくなってない?ぐるんぐるんしてない??そういえば手足も!いつのまにか痺れとかビリビリ通り越して、もはや痛いんだけど!!
ねぇ、どうなってるの!?
これって、ととのってるの!!??
ちょっと待って!
それ、「ととのい」ではなく「熱けいれん」かもしれませんよ。
脳内ぐわんぐわん
冒頭からまあまあふざけた感じになりましたが、この話、私の実体験です。
この日はいつもどおりに湯通しからスタートして、1セット目を終わらせたところでスタッフさんの
「このあとアウフグースやりまーす!」
の声に誘われるまま2セット目突入。
そのアウフグースのさなか、身体に異変が生じまして。
熱風を浴びたそばから軽いめまい。ととのい途中で生じるいつものめまいとはタイミングも感覚も違うので戸惑いつつ、ひどくなる前にサ室を退出。
かけ水で身体をひとまず冷やし、水分補給して椅子に座り、全身の力がようやく抜けた次の瞬間に始まったのは。
脳内がぐわんぐわん揺れるような激しいめまい
と
両腕の肘から指先にかけての強い痺れ
いつものととのいとは明らかに様子が違うことに気づき、通りかかったスタッフさんにここでようやく声をかけたのです。
「すいません…動けなくなっちゃいました…」
動けない、動かない、怖い
スタッフさんがすぐにタオルを何枚か持ってきて、最初の1枚目でまずは全身の水滴を拭い、2枚目はスタッフさんが冷水に浸して私の頭に。
さらに、ついさっきまでアウフグースで熱風を起こしまくっていた大きなうちわで、今度は涼しい風を私に送ってくれました。
それにしても、体感としての「暑さ(熱感)」がまったくなかった。実際、体内にはそれなりに熱がこもっていたのだろうけど、意識は終始はっきりしていたのにその感覚がまるでなかったことが、後から振り返るとすごく怖い。
そしてさらに怖いのは、時間とともに少しずつ落ち着いてきためまいと反比例してだんだん強まっていく、両腕の痺れ。痺れを超えて痛みを感じるほど。まるで強烈な電流を流されているような。流されたことないけどね。
頭に乗せたタオルを取ろうとして、痺れと痛みを堪えながら右腕を伸ばしてタオルに触ることはどうにかできたのだけど、
タオルを掴もうとしても、親指が動かない。
痺れと痛みが強烈すぎるせいなのか、動かし方がわからなくなってる。
パニックになりそうなのを必死で押しとどめて、外気浴と同じように呼吸に意識を向ける。浅く短い呼吸しかできないけど、それでもいいや。
ひたすら身体を冷やすことで症状がおさまったとはいえ、めまいの消失までに20分、両腕の痺れが消えるまでにはおよそ40分かかりました。その間、ほとんどの時間付き添ってくださったスタッフさんには感謝してもしきれません。たいへんご迷惑をおかけしました。
その後何度か同じサウナには来てはいるのですが、勤務時間が合わないのか、いまだ再会できず…お会いできたら、改めてお礼を言いたいです。
検証と対策は後編で!
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