見出し画像

2人から “1999” を受け取って。

まずは、この記事を開いてくれた方へ。

これから書く内容は、いち個人の憶測や考察に過ぎないということを踏まえて読んでいただきたいです。
また、適切では無い表現がいくつかあると思います。これを読んで不快な気持ちにさせてしまったら申し訳ございません。

この曲を聴いた感想を、私の言葉で一つ一つ書いていきたいと思います。

2023年11月8日。
King & Prince14枚目となるダブルAサイドシングル「愛し生きること/MAGIC WORD」発売。

恐らく、愛し生きること/MAGIC WORDの初回盤Aを手にした時、表題曲やDVDの特典と同じくらい、ファンは「1999」を楽しみにしていたのではないかと思う。

なぜなら、1999は廉くんと海人くんの生まれ年であり、生まれ年がタイトルになるなんて、2人の曲以外ないと思っていたからだ。

そして何よりも、この曲の作詞は、海人。

“同じ歩幅歩いていた
どんな日も きっと思い出すの
過去になって 色褪せても
この歌がきみに残るように
Baby,I got your back
朝が暗くても
その名前 そのままで
Oh,if I could be your color”

1999/King & Prince

この部分の曲の試聴が解禁された時、“あ、ふたりの曲だ” と思った。

温かい気持ちになった。特に、英語の部分。

日本語で表現すると直接的になりすぎてしまうかもしれないところを、あえて英語を用いることによって、より伝えたいことのニュアンスが受け取り手にも伝わってくる感じがして、なんだか海人くんらしさを感じた。

そして、初回Aが届いた時。

私は1番最初に、1999の歌詞を見た。

海人くんの表現する世界を真っ先に触れたかった。

初めて歌詞を見た時の、何とも言えないこの気持ち。

食らった

この表現が、この時の自分の感情を文字に起こしたときに1番適切なのではないかと思う。

そしてバラード調のこの曲で、2人の歌声で、この歌詞を聴いた時。

刺さった。

本当に刺さった。食らったうえに、自分の心の深いところに刺さった。
この表現は絶対に適切ではないが、この曲を聴くことは、ある意味での自傷行為になるのではないかとすら思った。

とてもじゃないが、プレイリストの中の1曲として流し聴きできるような曲ではない。

曲を聴く度に、一度立ち止まって、私の心の深いところに刺さる。

少し時間がかかりそうだと思った。この曲に“慣れる”のに。

勘違いしてほしくないのは、聴きたくないと思ったり、目を背けたいと思ったりしたわけではない。

ただ漠然と、私はこの曲を聴く度に食らって、刺さってを繰り返して、私自身が強くなっていくんだろうな、と思った。

“同じ歩幅歩いていた
どんな日も きっと思い出すの
過去になって 色褪せても
この歌がきみに残るように
Baby,I got your back
朝が暗くても
その名前 そのままで
Oh,if I could be your color”

1999/King & Prince

サビのこの部分が主語、主文だとしたら、サビ以外の歌詞がサビを修飾していると感じた。サビ以外の全ての歌詞の持つ意味が強すぎて、サビだけを試聴した時と全体を聴いた時で、この曲に対する印象を大きく変えた。

聴けば聴くほど、“そう”にしか聴こえないのだ。

どこの歌詞を切り取っても、“そう”にしか聴こえない。

明言することは少し躊躇ってしまうが、この曲の登場人物は、恐らく海人くんと廉くんだけでは無いのではないかと思う。

この曲は、聴き手によって十人十色の解釈ができる曲だと感じた。

2人のことを綴った曲だと受け取る人。

2人の視点から、3人の背景を感じ取る人。

2人とそれを取り巻く複合的な環境の変化(メンバー脱退、事務所問題等)に対しての曲だと感じる人。

そして、廉くんと海人くんのファン、また、2人以外のファンの人が聴いた時とでも、感じ方や捉え方は変わるのではないかと思った。

聴く人によって曲の受け取り方が変わる曲を書けるなんて、こんな安っぽい言葉はあまり使いたくないが、髙橋海人は天才だと思う。

海人くんはこの曲をいつ、どんな気持ちで書いたのだろうか。

誰のことを思い浮かべて、この曲を書いたのだろうか。

そしてこの曲を受け取って、廉くんはどう感じたのだろうか。

書いた人の想い、それを受け取った人の想いなんて、ファンには一生踏み入れることのできない、2人だけの領域。その想いの全貌を知れることは、この先もきっと無いのだろう。

ただ、曲を受け取ったのは私たちもまた同じだ。

絶対的に揺らがない根底の部分は、この曲を語るうえで「2」という数字は必要不可欠であるということ。

廉くんだけの曲じゃない。海人くんだけの曲じゃない。他の誰の曲でもない、“永瀬廉と髙橋海人”の曲だ。

今まで色々書いてきたが、試聴動画のハッシュタグに #廉と海人の1999 とつけたこと。

この歌詞に、この曲に1999というタイトルをつけたこと。

これが全てなんだと思う。

いいなと思ったら応援しよう!