【Tableau Tips】年月日データの"NULL"表記を変えたい時
「Tableauのヘッダー部分に表示させている日付型データに未設定値があるのですが、"NULL" 以外の表記にできませんか?」という質問を受けたので、その回答を備忘録として残しておきます。
はじめに
連続メジャーの場合は、書式設定の中に "特殊な値 (例: NULL)" 用の設定があり、そこでNULL表記を自由に変更できます。
ただし、不連続メジャーとディメンションはこの方法を使えません。
また、ディメンションの場合であれば、文字列の場合は別名設定などでNULL表記を置換可能です。
ただし、日付型データの場合は、別名設定を変更することができません。
年月日のような日付型のデータの場合は、以下の手順でNULL表記を変更することができます。
なお、使用環境はTableau Desktop Public Edition 2023.3.0、使用したデータはChatGPTで作成したサンプルデータです。
1.カスタム日付を作成
まずはカスタム日付を作成します。
「カスタム日付」が何なのかご存じない方はこちらをご覧ください。
年月日を表示させる場合、詳細では "年/月/日" を選べばよいです。
詳細で "年/月/日" を選ぶと、数値型の計算フィールドが作成されます。
なぜ数値型なのかという理由は、フィールドの説明を見ればわかります。
"年/月/日" のカスタム日付の場合、日付を8桁の整数に変換して処理するため、日付型ではなく数値型という扱いになります。
2.NULL値を0に置換する計算フィールド作成
次に、NULL値を0に置換します。
IFNULL関数などを使って、8桁の整数に変換した日付データ内のNULL値を0に置き換えます。
3.計算フィールドの数値形式を変更
最後に、数値型に変換した計算フィールドの数値形式を変更します。
日付は yyyy/mm/dd表記(例:2023/12/01)でNULL値は "-" という表記にしたい場合、左側の形式一覧から "カスタム" を選び、書式設定に
0000/00/00;;"-";
と入力すればOKです。
さいごに
このページで紹介した方法のように、数値形式の書式設定は裏ワザ的な使い方ができるので、いろいろと探してみたいです。
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