Light & Shadow(寂雷パート)について考察します。
ヒプノシスマイクの楽曲
「Light & Shadow」
作詞 KEN THE 390
作曲 井手コウジ
寂雷パートについて考察します。
はじめに。
◆ o と u は置換してます(音が近い為)
◆ n はあまり気にしなくて良いようです(母音がない為)。
![](https://assets.st-note.com/img/1651651237551-7lLa79Bc86.jpg?width=1200)
解説っぽいもの。
先生はどの曲もロングライム(7〜8文字前後)が多いです。
このパートは3つの韻でできていました。
「ueuai」
「ioae」
「eaio」
この3つのうちのどれかで「文字の配置場所は同じ」で「1文字だけ違う」組み合わせの母音になってます。
文字で説明ですとわかりにくいかと思いましたので、マーキングした画像の上の方に、具体的な例を含めて記載してみました。
歌を聴いた時に、全体的にかなり近い韻の組み合わせとなり、かなり語呂がよく聴こえるパートになるのではないかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1651651970108-U8PZD9WWHH.jpg?width=1200)
解説っぽいもの。
いくつか「auai」で韻を踏んでいるところがあるので、「寂雷」と書かずに名乗っているような気がします。
先生って名乗りたがりで、こういう風に(時にはダイレクトに)名乗りながら歌っている曲が何曲かあります。
ill-DOCは名乗りたがりなMCなのか……?
「興味深い」ですね。
そんな先生ですが、どの曲もロングライム(7〜8文字前後)が多いです。
この画像ではわかりやすいよう、母音の数の少ない韻も細かく塗ってあります。
これだけでもう十分に韻が固いのですが、今回のように短めの韻の組み合わせで踏んでくるのは、いつものill-DOCらしくありません……。
彼のスタイルは、図を塗り分けた時に3〜4色で途切れることなく、帯状にマーキングされるようなロングライムの押韻主義者(だと思う)です。
さすがはオリジナル韻辞典(自称)です。
そんなわけで、次の画像です。
![](https://assets.st-note.com/img/1651652835397-JtHgxjHFCL.jpg?width=1200)
解説っぽいもの。
どの曲もロングライム(7〜8文字前後)が多いだけあり、曲全体は4つの組み合わせの韻だけで8割程が埋まりました。
ただ……こうなると「完全一致」「同音異義語」とはならず、人によってはピンとこないと感じる場合もあるかとは思います。
よって、全体的に何となく近い音の組み合わせとなり、曲を聴いた時に語呂がよく聴こえるパートになっているのではないかと考えています。
ただし、実際には全体を通して別の(もう少し短い)韻を固く踏み続けている為、決してゆる〜く踏んでいるわけではないと思います。
結局のところ……
先生は普段から、かなりリリック重視のポエトリーリーディング調で、文字数も多めのパートとなりがちです。
独特なフロウは、それを活かす為のものではないかと考えています。
平坦にも聴こえがちかもしれませんが、実はかなり表情豊かなフロウなので、とても上手なのだと思っています。
私は速水奨さんのフロウが本当に好きなんですよ!
ちなみに、事務所の会議室で練習しているらしいです。
すごいぞ、ill-DOCは。