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【本紹介】そろそろ株式投資しようかなぁ。と考えている人に読んでほしい本。

一生懸命働いて、
一生懸命節約して、
一生懸命貯金をして、

余剰資金で資産運用も開始してみたけど、、
“資産の増加”はなかなか実感できない。。

なんとか労働所得以外の収入を得られないかなぁ。
株とかでもっと効率よく稼げないかなぁ。
(でも株で負けるのは嫌だなぁ。)

「労働せずになんかええ感じで楽して株で儲けたいなぁ。。。」

そんな想いを抱えた方に、読んでほしい本。

なぜなら、全く同じ想いを抱えていた私がこの本を手に取り、いろいろな学びを得ることができたからです。

結論いうと「ええ感じで楽して株で儲ける方法」を学ぶ本ではなかったのですが、

  • 投資で稼ぐとはどういうことか

  • 投資で稼ぐためにやること

についてコンパクトにわかりやすく書いてくれていたのが本書、という印象でした。

「100冊以上の投資本を読んで、エッセンスをギュッと1冊にまとめた」
と著者も言っているくらいなので、投資を始めたいと考えている人が、とりあえずの入り口として読んでみるのに良さそうです。

投資で稼ぐとはどういうことか

「投資で稼ぐ」
ってなんかかっこいい響きがありますよね。

汗水垂らして勤労により収入を得るのではなく、
パソコンや携帯でポチポチしてスマートに稼ぐ。

そんな印象がありますが、、
著者に言わせれば、投資の世界とはもっとシビアなものである、と。

一部を引用すると、、

私の目には、投資家同士が互いに競い合っている、血で血を洗う戦場に見えます。

勝てる投資家は、「これ」しかやらない MBA保有の脳科学者が教える科学的に正しい株式投資術

互いに相手にとどめを刺そうともみ合いになっている個人投資家たち(〜中略〜)頭上には、ハゲタカなどの猛禽類やカラスが飛び回ります。力尽きて倒れた私たち投資家に群がってきます。

勝てる投資家は、「これ」しかやらない MBA保有の脳科学者が教える科学的に正しい株式投資術

と。。。

「投資で稼ぐ」とは生半可なものではなく、本気で取り組まないと他の投資家に喰い物にされてしまいますよ、という話でした。

投資で稼ぐためにやること

本書では、あまり細かすぎるテクニックは出てきません。

投資家としての心構えと基本姿勢、について書かれている印象なので、
まずはこの一冊を読んでみて、とりあえず少額からスタートして、実戦の中で磨いていくことが必要な印象でした。

安く買って、高く売る

なにを言うとんねん。
と、心の叫びが漏れました。

ただこれは「株式投資で勝つ」為の究極の方法だな、と本書を読み進める上で納得させられました。

多くの投資家が投資で負けるということは、「高く買って安く売る」をしてしまってるんですよね。

安く買って高く売ることさえできれば、当然ながら勝てるんです。

じゃぁどうやったら安く買って高く売れるねん、という話なんですが、

そのために考えるべきが「再現性・期待値・資金管理」なんですね。

再現性・期待値・資金管理

投資はギャンブルだ

とはよく耳にする話ですが、なぜそう言われるかというと“再現性”がないからなんですね。

ある時は大勝ちすることもあるけれど、
ある時は大負けしてしまうこともある。

ただ「勝った理由」「負けた理由」がわからない。

これはただの“ギャンブル”です。

勝った・負けた、それぞれの理由を“分析”して、その分析結果から少しでも勝つ可能性の高い取引(期待値の高い取引)を増やしていき、
ここぞというときにリスクを取れる(ガツっと株を買える資金管理)ことが大事であると。

とてもとてもざっくりいうと「PDCAを鬼のように回す」ことが、投資で勝つためにすべきこと。そんな印象を受けました。

もっと裏技的な秘伝の技を伝授してもらえると期待した方には残念ですが、

結局のところはひたむきな努力が、何事においても大切になってくるのかなぁ。

と感じさせられる内容になっていました。

売買ノート

本書の中には「売買ノート」という言葉が出てきます。

株式投資で勝つために

再現性を高め、
期待値を上げて、
資金管理をきっちりするために、

売買ノートを書きなさいと。

簡単にいうと、
株式の売買をする際に
どのような仮説(安く買って高く売るストーリー)を立てて、
どんな銘柄を買って、
どんなタイミングで売って、
その結果勝ったのか負けたのか、
その理由はなぜか、
次の売買ではどうするのか、
と言ったことをしっかり記録に残し、それを振り返ることが大事なのだと書かれていました。

ふと、少年野球をやっていたころ「野球ノート」を書きなさいと、監督に言われていたことを思い出しました。

当時はこなした練習メニューを書いて、その日の感想を書く程度で、大した実りもなく習慣にできませんでしたが、
当時からもう少し踏み込んで「分析や考察」を書くように心がけていたら、
もう少し野球も上達していまかもしれません。笑

投資に限らず、野球に限らず、
記録と振り返りを行い、次に活かす。
という姿勢はどんなことにおいても大切なんだなぁと、改めて感じさせられました。

ちなみに

「そんな細かくきっちりやってられねぇ」

という声が聞こえてきそうですが、
著者は「初めは2行くらいのメモ書きでもいい」
と言っていました。

何事も「小さく」はじめることですね。

本を読んだ感想

投資の本自体はそれほどたくさん読んできたわけではありませんが

この人が言ってることは本当だろうな。

と思えるような印象でした。

そう感じた理由としてはたぶん、
「結局は泥臭く、本気で死ぬ気でやらないとダメよ」
という空気がひしひしと伝わってきたからですかね。

基本的に世の中って「めんどくさがり」な人がほとんどなので(自分も含めて)

楽して簡単に稼げる!!
と煽った方がウケはいいと思うんですけど、そことは一線をひいてる感じがしました。

著者なりの、自分が今まで投資で学んだものを、ギュッとして読者に伝えようという気持ちが伝わってくる一冊でした。

  • 投資はやったことないけどやってみたいな。

  • 投資してるけどうまくいかないな(何が足りないのかな)

という人は、ぜひこの本を読んでみてほしいなと思いました。

もちろん、僕みたいに「楽して稼ぎたい」と思ってる人にも、この本を読んでほしいです。

そして、打ちのめされてほしいです。笑

日本は長くデフレの時代でしたが、
ここ最近のニュースを見ても、もういい加減、デフレからは脱却してるな、インフレに備えねば、
と考えさせられる時代になりました。

株で一発当てるぜ!とかではないにしろ、

「株式投資とはなんぞや」くらいはある程度知識として学び、

許容できる範囲で実践してみて、実体験をもって学びを深める、くらいはしてもいいのかなぁと思いました。

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