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るんびにい美術館のデザイン

こんにちは!
デザインを学ぶ学生の春休みブログ6日目です。

岩手県花巻市にある「るんびにい美術館」に行ってきました。
この地域の方言で障がいをもつ方々のことを「るんびにい」と呼ぶことから、障がいをもつ方々のアートを扱う当館をるんびにい美術館と名づけたそうです。

企画展のフライヤー

この企画展では、美術館2階で制作を続ける障がいをもつアーティストの方々(まさに、ルンビニック・アーティスツですね)の作品が所狭しと紹介されていました。

展示の中で勉強になったことは、「作者にフォーカスした作品説明」があったことです。

基本、展覧会では作品そのものに対しての説明をつけません。
「その絵を見てその人がどう感じるか」は個人の自由であり、見た人が受け取ったものこそがその人にとっての正解でありアートだ!という考え方があるからではないかと私は思っています。

しかし、るんびにい美術館の企画展では「誰がどのように、どうやってその作品を作り上げたのか」をていねいに記した文章が掲示してあります。
これは、障がいをもつアーティストの方々の中に正解があるという考えがあるからではないかと思います。

一般的なアートは、見る人がいて初めて成立するものなのに対し、るんびにい美術館で飾られているアートは作者が作り上げた時点で既に完成しているんですね。
るんびにい美術館では、「私がこの絵をどう思うか」よりも、「この人にはこんな世界が見えているのか」というように、アーティストの頭の中を覗き込ませてもらっている感が強いなと感じました。

やはり、企画する人、取り扱う作品や背景、コンセプトなどによって企画展のレイアウトやアプローチが違ってくることが分かりますね。
体感ですが、るんびにい美術館の姿勢としては、「この企画展を見て! どう感じた?!」ではなく「こんなアーティストがいるんだよ! 知って!!」が大きいのかなぁと思います。

まとめ

自分の中に正解があるのか、世の中に正解を問うのか、同じ美術展でも結構大きな違いですね。
色んな情報を伝達する立場になる者として、とても勉強になりました! 私もいろいろなアプローチをできるように精進します。

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