見出し画像

トイレのゴミ箱ってデザインだ

こんにちは!
デザインを学ぶ学生の春休みブログ2日目です。

みなさん、出先でトイレに行くと、よくペーパータオルを使うのではないでしょうか?
エアータオルがあまり使われなくなった今、馴染み深くなってきた存在ですよね。

Michal JarmolukによるPixabayからの画像

私はもともとエアータオルよりもペーパータオル派なので(サッと拭けてすぐ手の湿りが取れるのがうれしい!)嬉々としてペーパーを使うのですが、ここで田舎あるあるが発動……!

手洗い場にペーパータオルはあるのにゴミ箱がない!!
結局、トイレから出て店内のゴミ箱を探し、使用済みのペーパータオルを捨てるこの気持ち。個人的に切なさの極みなんですよね……。  

トイレで発生した行動はトイレの中で完結させたい!!

でも、設置できていないお店側の気持ちもよく分かります。「場所がない」「そもそもゴミ箱がない」「わざわざゴミ箱を設置する時間がない」などなど。

しかし!!
それを差し引いてもトイレにゴミ箱を設置するメリットは大きいんじゃないでしょうか!! ここからは、トイレにゴミ箱を置くことがなぜデザインに繋がるのか。その3つの理由を至って真面目にご紹介します!

1. 精神的にも衛生的であるため

お店やお部屋の中にトイレの菌を持ち込ませないようにできます。
別のお客さんから見ても、トイレで出たゴミを飲食スペースや小売スペースに持ち込まれるのは嫌なもの。
トイレ内にゴミ箱を設置することによって、客どうしの心の清潔も保つことができますね。

2. 客のストレスを減らせるため

「手を拭いたペーパーを捨てたい!」と思って周囲を見渡したら、ゴミ箱がどこにもない……。それって地味にストレスですよね。
気持ちよくお店を後にするためにも、お店の中もトイレも不自由なく使いたい!
お店全体を清潔に保つことはもちろんですが、お店にいる間にストレスを感じさせないことも、客に好印象を与えるために重要なポイントだと思います。

皆さんの「お気に入りのお店」ってそうじゃないですか?
お店を利用する上でマイナスな感情を持った時点で、「お気に入り」に入れることを躊躇うのではないでしょうか。
つまり、小さな不便も見逃さないお店の姿勢が、私たち客を「満足した、また行こう」と思わせる良質な体験を作り上げているんですね。
そう考えるとやはり、世のお店って偉大です。

3. トイレの扱いは客からの信用度に関わるため

「トイレには神様がいる」という言い伝えがありますが、不思議とその精神は日本人のなかに根付いているように感じます。
無意識のうちにお店のトイレを見ている人は多いんじゃないでしょうか。

綺麗で機能的なトイレってなんだか特別に感じませんか?
私はそんなトイレに遭遇するたびにちょっと心が躍ります。
これは理屈では語れないのですが、衛生的な部分に関わるものが考え抜かれているのを実感すると愛情みたいなものを感じるんですよね……。

こういう人の心理や行動をひとつひとつ拾い上げていくことではじめて「不便のないデザイン」になります。感性工学という人間の行動や心理を学ぶ学問もあるくらいですから、デザインする上ではかなりこれが重要なんですね。
つまり、トイレのゴミ箱は重要な役割を担っているんですよ!!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
みなさん、日常的にトイレのゴミ箱のことを考える機会はなかなかないのでは?
私もこんなに真剣に細かくトイレのゴミ箱のデザイン的大切さについて語る機会が訪れるとは思いませんでした。

「相手のことを考える」ってデザインの基本の考え方なんですよね。
今回はお店のトイレのゴミ箱の話に限定しましたが、皆さんの生活の中にあるあらゆることに通じることかと思います!
「手を洗ったら手を拭くなぁ。じゃあその次は何をするだろうか?」と考えたときはじめて「ゴミ箱が要る」と気づく。
その気づきが、実は立派な問題解決。つまりはデザインです!

意外と身近でしょう? この理屈で言うと、皆さんも日常の中で「気づいたらデザインしてる」のではないかと思います。
これからは皆さん、「あっ! 今デザインした!」と心の中でつぶやいてみてください。ちょっと優越感に浸れるライフハックです!

いいなと思ったら応援しよう!