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感情備忘録


大好きな正門良規くんご本人をはじめてお目にかかれた日の感情赴くままに・・・
作品の内容を含みます。


あの有名な画家ゴッホの人生のほんの一部分に、少しのフィクションを加えて描かれた戯曲、ヴィンセント・イン・ブリクストンの東京グローブ座公演を観てきた。

数日前からゴッホのことを少し知っておこうと本を探したところ、元々好きだった作家の原田マハさんがアート小冊を書かれることを思い出し。ゴッホに関するものもいくつかあったので購入して一先ず一冊読んだ。好きなもの同士が結びついたときってなんだか嬉しい。

はじめに読んだのがゴッホのあしあと。ゴッホの人生について。たゆたえども沈まずは分厚すぎて途中。独立記念日は友達に借りて読んだことがあってゴッホの話ではないけど、装丁の絵がゴッホなの知らなかった。好きな絵だったから買った。


ゴッホの人生がこんなに切なく悲しいものだったことを初めて知り、大好きな正門くんがこれを演じる・・・?! 描かれるのは割と明るかった部分の話だけど、そのあとああなるのだと思ったら切なさでいっぱいになってしまうような気がした。


迎えた当日。夜公演だったので昼は一緒に入るオタク仲間とランチやお茶をしてすごく楽しい時間だった。

そばわんこ、えくぼちゃん、ぴこちゃん、ありがとう !


初めて訪れるグローブ座は思っていたよりもずっと小さくて、ピアノの発表会の近さじゃん ?! となり急に緊張してきて汗門くんのこと言えない感じになりながら開演を迎えた。



正門くん、いた。


実物の正門くんは、背が高くて、お顔がはっきりしていて、スマートで、腕が逞しくて、手が綺麗で、とてもとても、どうしようもなく、男性だった。


感情に素直で真っ直ぐな青年を 剥き出し、という感じで演じられていた。双眼鏡越しに見た表情も、膨大な台詞にあわせてとても細やかで、演技のことはあまり分からないけど、ほんとに、ヴィンセントにのっているなと思った。

未亡人で親程の年齢の女性に恋心を抱くという、少し禁断ぽい展開。ふたりに愛が芽生えるシーンは、パイプを本当にふかしたり、キッスとか、ブラウスのボタンを外す綺麗な手とか、なんかほんとうにくらくらしてしまった。とても色っぽいけどとても上品で。
アーシュラ役の七瀬なつみさんがインタビューで、舞台上でアーシュラとしてヴィンセントにときめいているとお話されていたのに深く納得した。


夫を失って長く絶望していたアーシュラに、ひとりの女性として見てくれるヴィンセントが現れてそれはそれは幸せなことなのだろうなと思って見てたから、そんな光のようなヴィンセントが突然消えてしまう体験をしたアーシュラの気持ちを思うといたたまれない。
数年越しに突然また現れたと思ったら宗教にのめり込んで、絵を描くこともやめてしまっているし。
一見それまでの知っていたヴィンセントではなくなってしまったように思える展開だが、正門くんのお芝居からは、ヴィンセントの繊細で優しい人柄は消えていないのが伝わってきて救われた。最後にどうしてまた絵を描きはじめたのかは、次回の観劇までにゆっくり考えたいと思う。(また来週観られる☺️)


鳴り止まぬ拍手、連日たっている舞台のうちのたった1公演にすぎないけれど、何度もカーテンコールに応えてくれて。最後にマイクを通さない声でありがとうと伝えながら少し微笑んでくれて、そこでようやく、正門良規くんに会えたような気がして、すこし泣きそうになった。


明日からまた仕事だけれど、しばらくは頭からパマ門ゴホ規くんが離れなさそう。次回までにたゆたえども沈まずも読み終えたいとおもう。

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