ラオスの世界遺産の街、ルアンパバーンにいったい何があるというのか。
こんにちは、あゆみ(@ayumiueda_)です。
前回のノート、
「秘境の国ラオスへと向かう、24時間バス紀行。」
に続き、今回は辿り着いたルアンパバーンという街で感じた魅力について書いてみようと思います。
ニューヨークタイムズで「世界で一番行きたい国」に選ばれたこともある、町全体が世界遺産の町ルアンパバーン(Luang Prabang)。
ルアンパバーンの町はラオス北部にあるルアンパバーン県の古都で、メコン川とナムカーン川の合流点の谷にあります。何千年もの歴史があり、1975 年まではラーンサーン王国の首都でした。数多くの仏教寺院で知られ、16 世紀にさかのぼる金色のワット シエントーンや、ラオス仏教の聖職者の邸宅であったワット マイなどがあります。(by Google先生)
秘境感ただよう雲がかった山々、雄大なメコン川、川とともに暮らす街の人々。
そして、通りに立ち並ぶ小粋なカフェと欧米人バックパッカー達。
ただぼーっと時間を過ごすことが心地よく感じられる、時間軸が通常と異なってるかのような不思議な雰囲気を持った街です。
。。。と、それっぽく書いてみましたが、その魅力を自分の持ち得る全ての語彙力を総動員しても伝えられる自信はありません。
まぁ、ラオスってなんかそういう国だよね。
タイ・チェンマイから夜行寝台バスで24時間かけて辿り着いた、東南アジア最後の秘境ラオスの古都。
私がそこで感じた魅力を、「これを読んだ人がルアンパバーンに行ったらやって欲しい」おすすめ順に書いていこうと思います。
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ルアンパバーンに行ったらやって欲しいこと1
偶然通りかかるお洒落なカフェとの、一期一会の出会いを楽しむ。
ニューヨークタイムズの「世界で一番行きたい国」の称号もやはりダテではなく、常に欧米からたくさんのバックパッカーが訪れている町。
メイン通りにはバックパッカー好みのお洒落なカフェがたくさん並んでいます。
24時間バスに揺られて町へ到着した私は、とりあえずシャワーを浴びた後、安宿で知り合った日本人を旅の道連れに、早速カフェへと繰り出しました。
ここ「Novelty Cafe」は、開放的でとってもお洒落な雰囲気のカフェ。
そしてメコン川クルーズを楽しんだ後、次に入ったのはこのカフェ。
どこか古民家のような雰囲気のある、静かで落ち着いた長居しやすいカフェ。
後で調べてもどうしても店名がわからないので、まさに一期一会の出会いになってしまいました。
私がたまたま通りかかって入ったお店を紹介しましたが、適当に町を歩いていればそこら中にいい感じのカフェがあるので、情報とかは気にせずに、ふらっと通りかかったカフェにトライしてみるのも良きかと思います。
そして、もう一つオススメのお店。
手軽に地元の料理が食べられる、とっても美味しいラオス料理屋さん。
ラオス料理って、意外と癖がなくて食べやすい。好き。
そう言えば、ずっとひとり旅だけれど、何だかんだ一人でご飯を食べる事はほとんどなかったなぁ。
豊かな出会いがひとり旅の醍醐味ですね。
ルアンパバーンに行ったらやって欲しいこと2
メコン川をぼーっと眺めながら、自然の偉大さを噛みしめる。
宿で会ったばかりの旅の道連れと共に川の方へ散歩していたら、現地の暇そうなお兄さんに声をかけられて、貸切の小さな船に2人で500バーツくらいで乗せてもらいました。1時間ほど。
メコン川。でかいでかいとは聞いていたけれど、人間の無力さを思い知るとかのレベルの、想像を絶する対岸の遠さ。
実は今回、「象使いになろう!」と思い立ちラオスへ寄る計画をしたのに、足を怪我して象使いになれなくなり、目的を失った私は村上春樹の紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか」を読みました。
そこには、何をしに行くという訳ではなく、時間がゆっくり流れている不思議な時間軸の街でただただゆったり過ごすのが正解、みたいな事が書いてありました。
雄大なメコン川の上に浮かんだ小さな船の上で、ゆったりした流れを眺めて風を感じていたら、村上春樹が言っていたことがよくよくわかりました。
あぁ、こういうことか、と。
いつまででも、ただぼーっと心地よく雄大な川の流れを眺めていられます。
たまには、そんな意味を求めない旅もいいよね。
ルアンパバーンに行ったらやって欲しいこと3
町を散策して、ハイライトにプーシーの丘で沈んでいく夕陽を拝む。
ルアンパバーンの中心地は割と狭いので、時間を気にせず気の向くまま適当な方向にお散歩していくのにぴったりの町。
カフェや安宿、旅行会社が立ち並ぶお洒落なメインストリートを歩いたり、
細い小道を歩いたり、
通りすがりの猫さんに威嚇されたり、
メコン川沿いの道を歩いたり、
適当に歩いていても何だか写真映えのする景色が続く町です。
また、川の上で流れを眺めた後に、プーシーの丘に登って上から川を町ごと見下ろすのも定番コース。
私も松葉杖をついていたものの、当日出会った旅の道ずれもいたので(介護されながら)丘を登ってみました。
意外とあっさり登れた300と数十段の階段。
上から見下ろしてもなぜだか伝わってくる、このゆったりとした町の空気感。
圧倒的な数の蚊に足を包帯の上から刺され続けながら、日が暮れるまで町を眺めていました。
この日は曇っていて夕陽は見れなかったけれど、メコン川とオレンジ屋根の敷き詰まった町を見下ろしながら時間がただ流れていくのが感じるのも、なかなか乙な時間の過ごし方でした。
夜は、静かなナイトマーケットでラオスのお土産を物色。(ラオコーヒーとかを買いました)
そして、フードマーケットにはたくさんの観光客が集まっています。
ルアンパバーンはとっても狭い町で、バスの中で一緒だった人や、さっき町のどこかで会った見覚えのある顔によく再会します。
ルアンパバーンに行ったらやって欲しいこと4
早朝の托鉢、そしてお寺巡り。現地に根付いた仏教文化を感じる。
托鉢は、早朝(6時半頃)に住民が道に並び、並んで歩いてくるお坊さん達にご飯を差し上げる、毎日のお寺の行い事。
お寺で瞑想修行をしていた時も毎朝行われて参加していたけれど、ここは町中でこの風景が毎朝見られる珍しい場所で、観光客も頑張って早起きして観に行きます。
また、仏教の国なのでところどころにお寺がありますが、中でもワットシェントーンは想像以上に綺麗でした。おすすめ。
壁に施されたタイルでできた絵の装飾が繊細で綺麗。
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と、ここまでは、ルアンパバーンの町の中心で気軽にできることを紹介してきましたが、この他に、ルアンパバーンに行ったら足を伸ばしてぜひぜひ行って欲しい場所があります。
それは。。。
ルアンパバーンに行ったらやって欲しいこと 遠出編1
クアンシーの滝を見に行く。
ルアンパバーン最終日、町で偶然の再開を果たしたチェンマイでのマッサージ修行仲間と前日出会った私の旅の道ずれは象使いになるツアーを申し込んでいて、怪我のため象使いになる夢を打ち砕かれ暇を持て余した私は、ひとりで滝を観に行く事に。
私は行くまで知らなかったのですが、ルアンパバーンのツアーで象乗り体験を差し置いて一番人気なのが、実はこのクアンシーの滝らしく。
ツアー会社で事前に申し込みをしておくと、朝9時頃に各宿を回って参加者をピックアップし、約2時間ほどで目的地へ到着します。
たかが滝と思っていたら、想像を絶する楽園が待っていました。。。
最初に見えた滝の青さに感動していたら、さらに上流にある滝はもっと広くてみんな泳いでいて、そこがメインだと思ってたら更にその上にもっと素敵な綺麗な滝があって、さらに上流に本当のメインが待ち受けてるというマトリョーシカ効果。
てっきり下流の方でもう終わりと思って満足してのんびりしていたから、上流の方はかなり駆け足で見る事になってしまった。
(そこで松葉杖ついてひとりで歩いてる私を見て声かけてくれた人がまた旅の道ずれとなり、上流まで連れて行ってくれたのでした)
ルアンパバーンに行ったらやって欲しいこと 遠出編2
象使い(マホート)の資格をとる。
私の当初のラオス行きの目的であり、今回叶わなかったこと。
象使いの資格が取れる場所は、タイのチェンマイ、そしてラオスのルアンパバーンが有名ですが、タイの方は割と観光客向けでラオスより高いようです。(まぁラオスの方も割と観光客向けだけど。)
次回があればリベンジしたい。
これは、この間バンコクのアユタヤで見た通りすがりの象さん。
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東南アジア最後の秘境ラオスの古都ルアンパバーンは、気ままに散歩して、川を眺めて、丘に登って夕日が沈んでいくのを見守って、ラオビールを飲んで、いつまでもただぼーっと過ごせる、そして旅で出会った顔見知りとよく再会する、そんな町でした。
日本からは接続が悪くてなかなか行くのが難しいけれど、ハノイとかチェンマイとかのついでに行くのがおすすめです。
何もないようで、意外といろんなものがあったルアンパバーン。
この町にハマる人は、目に見えるものよりも、その空気感にハマるようです。
ルアンパバーンへ行く機会があれば、この不思議な時間軸の世界をゆっくりまったり感じてみるといいと思います。
ではでは。
あゆみ