京都芸術大学イラストコース、1年目冬期の振り返りとついでに1年振り返る。
お絵描き初心者が通信芸大に入学して早1年。
冬期を中心に振り返りつつ、この1年間についても改めて振り返ろうと思います。
今期受けた科目
TW)書籍イラスト
自分が描きたいタイプの絵と異なる内容の課題だし、人を描くのがとにかく苦手なので、3人も描くのか…と気が重かったけれど、意外とすんなり描けた。
完成度は置いといて、「描ける」ようになっただけで成長を感じる。
選んだラノベストーリーの設定が中世の城塞都市が舞台のものだったので、城塞都市の歴史や構造とか、今も残る世界の城塞都市とかを調べたりしたのが楽しかった(イラストには特に活きてない)。
・体のメリハリとバランスが崩れている
・服のしわを練習する
・背景の線がラフに見えるので丁寧に引く
・絵の中心が三角形にぬけているので、単純な図形に見えないようポーズなどで形を工夫
・明暗や演出が足りず塗りが単調
・大きく描かれている人物は光と影を丁寧に拾い、陰影を捉えて描写する
・1影はあるがもう少し大きな影をつける意識で明るい面も入れる
・トーンの幅が黒寄りで塗りが単調に見える。白めのトーンも使う
・シルエットが単調、情報量を増やす
TW)アートディレクション
ソシャゲのスチル的なものを描く課題で、構図もキャラクターも決まっていて、資料読んで要件を把握して求められる方向性に改善するという内容。なので比較的楽な課題ではあった。
逆光をもっと綺麗にドラマチックに描けるようになりたいな。
・後ろの空間が間延びして視線がキャラから後ろの背景に流れてしまう(キャラの後ろに光源を置く事で作品全体の比重をキャラ近辺に寄せる、画面全体のコントラストを上げるなどで調整する)
・体のバランスが不安定
WS)背景画
夏期の提出期間過ぎてからの時期に描いたものを、今回の提出前に色味とかテイストをガラッと変えて調整したもの。
こういうテイストの主線なしイラストを描けるようになりたいな〜と前々から思ったものに初めて挑戦してみたけど、なんだかしっくりこず、どう修正すればいいかもわからなかったけど、評価コメントのお陰でダメなとこの解像度あがった…!ありがたい。
粗いな〜とは思うけど、好きな雰囲気で描いたからお気に入りではある。
・アイレベルが空の高さにあり違和感(通常は地平線の高さ)→画面全体のアイレベルを下げるか、遠景の高さを調整
・光源のグレアはぼかし過ぎず光のコントラストを付ける
・机の本や椅子など、形や構造が曖昧な箇所がある。デフォルメ表現で輪郭を曖昧に陰影を簡略化して描く場合も、椅子の厚みや背もたれと座面の接続部分など、構造がどうなっているか読み取れる程度に描写を残すと説得力が上がる
・開いている本の右端がパースに沿ってない ・ライティングや構造の描写を意識しよう
WS)イラスト実習
この食事イラストも描いたのは夏なんだけど、そもそも人すらまともに描けないのに、4人も、しかも年齢とか性別で描き分けるなんて高度なことができるわけないだろうが〜〜って泣きそうになりながらめっちゃくちゃ時間かかって描いた思い出…。
私は人を描くと漏れなく無表情になってしまい毎度添削で指摘受けてるけれど、これは私なりに最大限に表情をつけてる。
・窓の景色が簡素。日差しの強さや風の強さなど外と中の空気感の違いを描き分ける
・上半身と下半身のつながりに違和感。椅子の奥行や設置面のパース、座った時の足の形を確認
・植物を大きく描き向かいから見てる雰囲気を出す
WS)キャラクターデザイン
地元の名物笹団子と地元の武将上杉謙信をモチーフにしたイメージキャラクターを作った。
だいぶ適(ry
・笹の髪の毛と、腰にぶら下がっている草団子の見た目の印象が被ってしまっているので、これらを差別化する
・線のはみ出しや塗残しに気をつける
WS)人物キャラクター基礎I
夏期に表情差分のイラストで髪の毛が変化なくて不備だったやつの出し直し。
・斜めの顔(輪郭)に対し目の配置が平行。顔の面のアタリをとりアタリ線に沿うようにパーツを配置させる
・表情は目や口にももっと動きを出す
・シワの入れ方に違和感。体の凸凹と布の重力を意識する
WS)デジタル演習BI
まぁ名刺はデザイナーとして仕事で今まで何回も作ってるから〜と舐めてサクッと作ったら色々雑すぎた課題。
・塗りたしが欠けてる。塗り足し部分まで絵柄が続くようにデザインする
・番地の数字フォントの太さが違う(修正した)
WS)芸術史講義(近現代)2
A80点
夏に出しそびれたやつ。
私が選んだテーマはデザイン。多少はこれまでの知識があるから描くのが楽そうという理由で選んだけど、産業革命後の大量生産社会の中でデザインがどのように進歩してきたのかっていう歴史を、レポートを書くためのリサーチで改めて体系的に理解を深めることができてよかった。
これで芸術史はヨーロッパと近現代を1〜3までとったことになるから、あと1つとったら、卒業要件の共通・総合科目14単位はクリアだ〜(そして問題はイラストコース専門必須科目)
冬期を振り返って
今期は、とった単位数は結構多いものの、夏期に着手してたものが多いので、これまでと比較するとそこまで多くイラストや課題に作業時間をとってはなかった。
1月前半は、自分の描きたい絵について考えたりした時期で、好きなイラストの画風とかを体系的に整理して自分の中で研究したいなと思ってNotionに好きなイラストデータベースを作ったりしてた(↓こんなの)。
好きなイラストレーターさんの過去の絵を改めて見返したり、分類してみて、私が好きな絵はこういうタイプが多いのかと発見があったり、新たに好きなイラストレーターさんを発掘したりと、とても楽しかったな。
でもこれをやったことが自分の絵の勉強になったかはわからないけど。
そして2〜3月は四六時中新しい趣味のゲーム開発に夢中で、あまりイラストで手を動かす時間は取れなかったな。
そんなこんなで、冬期はなんとか最低限の課題絵だけ仕上げた感じだった。
1年を振り返って
なんとか無事に、入学して1年を迎える。
お絵描き初心者が大学でイラストの勉強なんてついていけるのかな〜と心配していたけれど、とても楽しいし、絵を描くことからの学びは多い。
年末にTwitterでつぶやいてたけど、絵を描くようになって、世界が広がった。
そして授業動画の絵の描き方やそのための思考・知識を学ぶことで、絵を描くことだけでなく、クリエイティブな考え方を学ぶことができる。
やっぱり描き慣れてないから時間はかかるけれど、単位も無事に取れているし、自己評価よりぜんぜん高い点をもらえてるので、安心して続けられる。
思い返すと、この1年間は社会人をお休みして好きなことをたくさん学べた期間だった。
1年前はまだ前職でWebサービスのデザイナーをしていて、願書締め切り1週間前に入学を決めて申し込みをして、メルボルンからオンラインで入学式に出席したな。
9月半ばからの半年間は、学業と並行しつつ、東京に戻ってきて職業訓練でJava、Python、Unityをがっつり勉強した。
教科書に沿って、開発の基本知識を体系的に学び直せたのはよかった。
趣味でやってたBlenderでの3DCG制作も久々にやったり、それをUnityで動かしてゲームを作ってみたり。
思いの外ゲーム作りが楽しくてこの2ヶ月はずっとUnity触ってたけど、こんなにハマるとは思ってなかったな。
そして最近新しい趣味にDTMも加わってしまい、最短卒業がまた少し不安になってる今日この頃…。
とりあえず、1年間お疲れさま、私。
明日からはじまる来年度も、ちゃんと優先順位つけて、無理せず楽しくがんばろう〜