14時間の寝台列車でチェンマイへ。初日から野犬に追っかけられた話。
こんにちは、あゆみ(@ayumiueda_)です。
今日からはチェンマイ篇です。
メーホンソンへ瞑想修行に行く前、マッサージを学ぶため1ヶ月ほどチェンマイにいました。(今年の5月なのでもう3ヶ月前になるんだなぁ)
何回かに分けて、チェンマイでの出来事や、マッサージ学校での様子を書いていこうかなと思います。
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チェンマイへは、バンコクからの夜行の寝台列車で向かいました。
バンコクを夜10時に出発し、翌日のお昼12時にチェンマイへ到着。
14時間の列車旅です。
お世話になったバンコクの日本人宿ロングラックゲストハウスで出会ったみんなに見送ってもらい出発し、夜8時前にはバスターミナルに到着しました。
ネットで調べると予めチケットを予約した方が良さそうでしたが、予約しに行く時間がなかったため、電話で空席だけ確認して行きました。
寝台列車のベッドは上下2段になっていますが、下段の方が外の景色が見えて快適らしいので、下段のベッドをとりました。
無事にチケット(3000円くらい)を購入できた後は、コーヒーを飲みながらまったり時間を潰します。
ここ3日間ずっと宿のみんなと遊び回っていたから、久しぶりに1人になり、寂しいような落ち着いたような気持ち。
時間待ちの人たちで、駅の中はぎっしり。
時間が近づき、いよいよ電車へ。
自分のベッドを確認し、ベッドの横に荷物を取り付けると、シャワーは宿で浴びてきて、歯磨きももう駅で済ませてあるので、この日はそのまま就寝。
と思ったけれど、近くのベッドの若い欧米人たちが友達を作ってキャッキャしていて寝られる状況ではなかったので、逆に彼らの英語の会話を聞いてリスニングの練習をすることに。
しばらくしてそれにも飽きた後は、ウォークマンで最小音量でジャズを流しながら眠りにつきました。
これはマニラで半年間ゲストハウスに住んでいた時に毎日していたのだけれど、耳栓がわりにウォークマンを使うと、ノイズキャンセラーで騒音が気にならなくなるのでオススメです。
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翌朝。
目が覚めるとすっかり日は昇っていて、もう朝の8時。
とても快適なベッドでぐっすりと寝られて、バンコクで遊び回った疲れがとれました。
昨日の夜は外の景色も真っ暗で何も見えなかったけれど、日中の寝台列車は楽しい。
やはり寝台列車で、寝起きでうとうとしながら外の自然の景色を見るのはいいものですね。
私が寝ている間に途中の町でほとんどの人が降りたようで、朝の列車内は静か。
回ってきたスタッフらしき人に、チェンマイはまだ通り過ぎていない事を確認してから(終点だから通り過ぎるはずはないのだけれど、あまりに乗客が減っていて少し不安になっていた)、勧められた朝食(700円くらい)を頼みました。
サンドイッチ、サラダ、パイナップル、スナック、バナナマフィン、そしてコーヒー。
ベッドの上で、晴れた日に自然豊かな景色を眺めながら、ゆっくりと朝食を食べる幸せな時間。
なんだかピクニックみたい。
途中、スタッフの人に向かいの席が空いているのでこっちを使っていいよ、と勧められ、椅子の席へ移動して食べました。
どうやら、この普通の座席に見える席にマットレスを敷いてテーブルを取りベッドにしていて、昼間は座席、夜はベッドの2wayのようです。
食べ終わった後は、またベッドに戻り、体を半分起こしながら外の景色を眺め、ゆっくりと過ごしました。
途中、なんだか小さな駅を通り過ぎたり、穏やかな田舎の景色が続きます。
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そして14時間かけて、昼頃にチェンマイ駅へ到着。
バンコクとは違った、本来のタイらしい雰囲気のチェンマイ駅。
チェンマイにはバンコクのようにタクシーはないようで、かわりにフィリピンのジプニーそっくりなこの赤いバス(ソンテオ)で移動するようです。(配車アプリのUberもよく使われている)
今回4週間滞在するスパスクールは、旧市街から少し離れた北の方にありました。
スパスクールに到着してオリエンテーションを受けますが、日曜日だからか、案内してくれたオーナーさん以外の人の姿は見えません。
今回私が宿泊する部屋へ行くと、ルームメイトも出かけているようで、私はチェンマイの周辺のことを調べながら疲れてそのまま昼寝してしまいました。
目が覚めると辺りは暗く、もう夕方。
まだ誰も帰ってきていないけれど、お腹が空いたので、とりあえず借りてあった自転車で1人で出かけることに。
途中通りかかった小さいお寺に立ち寄ってみたりしながら、部屋のWi-Fiで調べてピンを刺しておいたmaps.meの地図を頼りに、リンピンというスーパーマーケットへ。
結構細い小道を通るのですが、電灯の下に大きい羽の虫がかなりたくさん飛び回っていて、自転車を漕いでいるとバタバタとぶつかってきて恐ろしいのです。。。
スーパーで目的のMacbook用のアダプタを購入し、帰り道にあるちょっとお洒落そうなレストランへ寄りました。
しかし、タイ語のメニューしかありません。
しかも英語のわかるスタッフがおらず、近くの席で食べていた英語を喋れるお客さんの中年女性が連れて来られ、その方が通訳してくださったお陰で、なんとか無事に注文することができました。
久々にタイに来て改めて、誰でも英語を話せるフィリピンは本当に暮らしやすい国だな。。。と思いました。
言葉が通じないって、やっぱり辛いですね。
一番辛くないやつと言って頼んだフルーツサラダがめちゃくちゃ辛かったけれど、辛いものが苦手な私はタイの洗礼と思って泣きながら食べました。
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ヒリヒリする口の中を癒すため、すぐ側にあるカフェへ。
この「CO’DE CAFE」の隣には、コワーキングスペースもあります。
(ちなみに、こんなお洒落なカフェ&コワーキングスペースのすぐ奥だから外国人対応してるかなと読みさっきのレストランに入ったのでした。読みが外れて完全に現地の人向けだったけれど)
快適なカフェでラップトップをカタカタし、夜の11時までカフェにいたのですが、そんな私を待ち受けている更なる試練を、私は予想していませんでした。
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スパスクールへ戻ろうと自転車で小道を走っていると、通り道のあちこちに野犬が。
近づくとこちらを見て反応して、追っ掛けて吠えてきます。しかも奴ら、めちゃくちゃ足早い。
十数年ぶりの本気の立ち漕ぎである程度は気合で巻いて強行突破したものの、寮の目の前の細道の途中、最後の野犬に出くわします。
何度か挑戦しようとしたものの、向こうも全く引かず、地図で別ルートを探しても、やはり私もこの道は避けて通れないよう。
解決策はないかと、Googleで「チェンマイ 野犬」で検索してみると、噛まれて狂犬病になったエピソードばかりが出てきて、”噛まれるだけならいいけど、狂犬病にはなりたくないな。。。”としみじみ思う私。
そして目ぼしい今の状況の打開策は、Google先生でも持ち合わせていない様子。
夜の深夜近く、到着したばかりの初めてのチェンマイで、帰れず途方に暮れ、道に立ち尽くす私。
そうこうしている内に20分は経ったと思います。
と、そこへ、同じ道に入って行くバイクのお兄さんが。
お兄さんにヘルプを求めると、「状況はわかった、着いてきな」と、吠えしきる犬の方へ向かっていきます。
お兄さんは、近づきながら少しペースを落として「やあやあ」という雰囲気で、寄ってくる犬をそのまま撫であやし始めました。
きっと、怖がると下に見られるので、吠えられても怖がらずに堂々と近ずいて行って「よしよし」としてやるのが正解なんだと思います。私はやらないけど。
そんなわけで、お兄さんの助けのお陰でなんとか日が変わらない内に寮へ帰れたのでした。
今後はチェンマイでは、夜遅い時間に自転車で出かけるのはやめようと心に決めました。
そんなチェンマイ1日目。
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ちなみに後からわかったのですが、例の大きい羽の虫は雨が降った後の夜にだけに出るようで、毎日これと闘う必要はありませんでした。よかった。
あとタイにいる間、タイ語のメニューとタイ語しか話さない店員のレストランに当たったのはこの初日の1回きりでした。
あのフルーツサラダ以上に辛い食べ物にも、その後は当たりませんでした。
野犬はやはり毎晩かなりの数がいるので、自転車で出かけるのをやめて配車アプリのUberを使うようになりました。
新しい町に移ったばかりの時は、気をつけるべきポイントがわからないので、ちょっといろいろありますよね。
ちなみに学校の他のみんなはこの日、何事もなく穏やかな初日を過ごしたそうです。
あゆみ