雑記「べらぼう」が始まりました
今日はいろいろなことがあったので気持ちの整理をしたく、仕事とは何も関係ない文章を書きます。全文フリーで読めます。
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2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」が始まりました。今回久しぶりに興味があって、事前に公式ガイドブックを買ってみたりしています。なんといってもネタバレ歓迎勢なので。
最近すっかり大河ドラマからは離れていました。「光る君へ」も結局ちゃんと見なかったし。(追記・源氏物語は好き!) 江戸時代の大河ドラマといえば「江(ごう)」も好きでした。江戸時代のことも星の考察を通せばもっと色々掘りがいがありますね。
「べらぼう」の放送では、大河ドラマの中で初めてインティマシー・コーディネーターを帯同させているとか、全裸のシーンがあるとか、はじめての試みが多いだけに早速さまざまな意見が分かれています。ここぞとばかりにコンプラ警察が溢れ、出演したAV女優が撮影中の状況を全て話すなどSNSは有象無象。とりあえず私は脚本家の腕を信じろ勢として最後まで見届けたい。
”物議が醸される”という時点で、既にたくさんの人の感覚に訴えかけている良いドラマなのではないかと思います。大河ドラマ自体見るの久々でまだ始まったばかりなので分かんないけど…キャストがそれぞれ個性的で良い。平賀源内の役どころ気になる。
今回のメインは女郎・芸妓ではなく、あくまで吉原を拠点にして文化の礎を築いた主人公(蔦屋重三郎)の成長物語なのでまだまだストーリーの展開がありますね。今後が楽しみです。
実はもともと江戸時代の文化というよりも日本の発展と女郎文化に興味があり、それも吉原ではなく東北の女郎の歴史について調べていた時期がありました。
そもそも花魁、女郎がそれぞれどういう立場の人たちか。
”口減らし”として遊廓に連れて来られることや、お国訛りを誤魔化す喋り方にはどんな背景があるか。
吉原の物語ではないけれどこの漫画を読むだけでも十分に身に沁みるものがあります。今回の大河ドラマが史実に近いエンタメの「陽」だとしたら、こちらは「陰」。
かなり辛く読み進めるのも苦しいシーンばかりの内容ですが一読の価値あり。東北生まれの女としてたまたま現代に生まれてこられたことを改めて考えさせられる漫画。
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地元・山形にもかつて東北1と言われた遊廓があったようです。今はその姿もないような閑散とした街並みになっていますが、かつての名店と言われたキャバレー「ジャガー」や料亭「のの村」に若い頃足を踏み入れたことがあるのは人生のよい経験だったといえます。
https://yukakustudy.jp/archives/536
こういう野良の民俗博士みたいな人が残している古(いにしえ)のブログ好きすぎる。女郎さんたちが衛生チェックをしていた建物(衛生会館)は確かに見覚えがあるけど取り壊されてしまったとか。
「北の山形、西の岐阜」とか本当に?今も老舗スナック・名店が立ち並ぶ街、花小路に行きたくなる。
かつての七日町・老舗料亭「のの村」は2013年に閉店し、2024年にようやく取り壊しが行われたと聞きました。古い建物が取り壊されている様子が苦手なので、しばらくのの村周りの七日町には近づかないようにしていたけど、冬を前にして工事は終わったのでしょうか。山形の中心街・七日町(小姓町や花小路も含む)の景色は切なくなるほどに年々変わっていきます。
年始に生き残りの映画館(もはや唯一の文化財産)フォーラム山形で映画を見たあと、友人と「この街にフォーラムがあってよかったね」と言葉を交わしました。とにかく今はフォーラム山形をなるべく長く守りたい。
興味がある人は自分の街の遊廓の歴史を調べて、「べらぼう」の世界と比較してみるとドラマをもっとエンタメとして楽しめるのではないかと思います。
農耕の歴史、発展の歴史、城下町としての歴史がある土地には、男と女のそれぞれの物語があって、必ずそこから派生した文化や信仰が根付いているはずです。そしてその先人たちの発展と継承の結果を引き継いでいるのもまた自分なのだと知ることができる。これは先日ハルちゃんとミヤちゃんの音声番組・take me high(er)で話したローカル回帰・チャクラ的テーマにも実は繋がってる。
あとは!
「千と千尋」もここから派生している物語だなー。
https://www.ghibli.jp/works/chihiro/
女として生まれて現代に生きることは大変なことも多いけれど、後悔のないように頑張ろう。
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