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右脳と左脳

1.右脳と左脳

「右脳派」「左脳派」ということばがある。利き脳なんてあるはずがないし、全人類を二等分とは、血液型占いよりも雑な分け方だとは思いつつも、つい自分はどちらなのだろうと調べてしまう。

左脳派。理性。論理。デジタル。ブレーキ。発話。右手。右の視野。
右脳派。感情。情緒。アナログ。アクセル。直感。左手。左の視野。

銀縁の眼鏡をかけ、「で、結論から言うとなに?」と言いそうなのが左脳派。
音楽や芸術に秀で、天才的であるが故に人のことを置き去りにするのが右脳派。

なんてことだ。
どちらでもない。
2桁の暗算は今だにできないし、ピアノは申し訳ないくらい上達しなかった。
犬に関する感動秘話などは始まった直後から号泣する一方で、オチのない話をされると「時間を返せ」と思う。

右利きだが、携帯は左で打つ。
利き目は右だが、左耳のほうがよく聞こえる。

ガチャ目ならぬ、ガチャ脳なのかもしれない。

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2.右脳と左脳とわたし

右脳派と左脳派についてぼんやり調べていたところ、右脳側の働きの一つに「左半身の運動」「空間認知」「相貌認知」があると知った。
わたしはどうも、右脳のこの辺りが上手に働いていないようである。

左手の握力が9しかない。歩いているとどんどん左に寄っていく。100メートルがどのくらいなのかよくわからない。「あの人とこの人似てるよね」と言って同意されたことがない。
この間視野の検査をしたところ、左の視野がやや欠けているらしいと知った。

腕組みや足組み、手を組むなどの動作は全て左を下にするが、これは左脳派うんぬんというより「脆弱な左半身を無意識に守っている」のかもしれない。

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あやぽ
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