さつま芋に花が!?
山口瞳の古いエッセイを読み返していたら、ちょうど今ごろの季節に暖かな日が続くことをインディアンサマーと呼ぶそうです。
秋から初冬にかけて晴天が続き、昼間は高温、夜間は冷え込む日が続くことをいうそうです。日本風にいうと小春日和とでも、いうのでしょうか。
などと、取り止めもなく考えていたら、今朝は3度まで気温が下がり、昼間も肌寒い。
いきなり冬がやってきました。
土手のさつま芋に花が咲いた。
毎年、収穫したさつま芋から形のよいものを選んで苗にしています。
形の悪いもの、亀裂が入っているものなどは、自家消費するのですが、気まぐれにそのような芋を畑の横の土手に埋めておくと、ちゃんと芽を出すんです。土手の草は刈りっぱなしにしておくので、栄養分が高いのでしょう。例年立派なさつま芋ができます。
そんな土手から自生したさつま芋に咲く花を見つけました。初めての体験だったので、「さつま芋って花が咲くんだ!?」と驚いてしまいました。
それは朝顔に似た可愛らしい花でした。
少し調べてみると、さつま芋はヒルガオ科の植物で、花が朝顔に似ていることも納得!
短日性の植物。日が短くなると開花する性質があるようですが、秋になり日が短くなれば直ぐに寒くなるため気温が下がり、関東地方などでは、なかなか開花することは難しいようです。
今年は秋になっても、気温が高い日が続いたので、この条件をクリアできたんでしょう。
また、干ばつや病気、虫やネズミの被害など、成長に困難な状況があることも条件となります。今年の夏は日照りが続いたので、多分水不足によるものと思われます。
さつま芋は、通常土の中に根を張り子孫を残しますが、成長が遅い、子孫を残せない場合に花を咲かすそうです・・・
つまり、まだ掘り起こしていないのですが、多分ほとんど実を着けていない!と言うことのようです。ガビ~ン
まあ、花が咲いたのは土手のさつま芋だけ、その他はまあまあの収穫だったので、珍しいものが見られたということで、よしとしましょう。
豆類の収穫が一気に迫ってきました。
毎年落花生、黒豆、あずき、ハトムギを栽培しています。
例年の収穫時期はハトムギ→あずき→落花生→黒豆の順になるのですが、今年は黒豆の成長が早くて、落花生と同時に収穫時期をむかえてしまいました。おまけに今年から津久井在来種の大豆を始めたので、この三種類がいっぺんに収穫時期をむかえています。
たいした量ではないので、同時に収穫すればよいのですが、これらは収穫後乾燥させる必要があるため、乾燥のためのスペースのない我が家にとっては大問題。
ああ、 大きな作業小屋がほしいです。
さつま芋の花を見て、これは何か天変地異の前触れか?
とも思いましたが、地球温暖化のひとつの現象のようです。
11月になっても夏日が続き、そしていきなり寒気が日本を覆い、突然冬がやってきました。野菜たちも戸惑っているんでしょうね。
私の大好きな秋はどこに行っちゃったんでしょう。