大学の価値と学びの危機
いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletのサコガシラです。
先日ある日経の記事を読んでいて、なるほどと思ったことからつらつらと書きます。
記事の内容は、大学の学修成果について。
大学の進学率は周知の通り6割程度と高いのですが、今や学力主体の一般入試を経て大学に入学する学生は全体の6割を切っている状況で、OA入試、総合型選抜というものが増えています。
大学への入り口が多様化しているということ、一方出口がどうなっているかというと、ひと昔前のイメージでは日本の大学は入るのが難しく出るのが簡単と表現されていましたが、おそらくその想像以上に簡単になっていると感じます。卒論が存在しないとか、ゼミがないとか、そういう学生もちらほら見受けられるのでおそらく私の世代とは状況が変わってきているのは明らかで、そんな中、就活が早期化して、人によっては大学3年時の春には動き出し、夏のインターンでアタリをつけてって流れがあるわけです。
極端な例ですが、実質2年間の学修結果を提げて就活に挑んでいるのですが、大学の意味ってなんなんだろって思うわけです。
企業側は学業がどうなんて考える余裕もなく、我先にと接触する企業があれば、当然どの企業も足並みが同じになるのは理解できますが、大学で学んだことの価値や評価はあまり高くないと言わざるを得ないわけで、本当にこれでいいのかと思うのです。
私がいうのも憚られますが、3年次、4年次で受けた授業の内容はこれぞ大学と思うものが多くて、2年生までだと物足りないと感じるのです。
企業によって色々な試験を導入していて、基準は各社バラバラではありますが、多くの会社で基礎学力を問うような試験を実施しているケースが多く見られます。
そこでみる結果の分布に今回の記事の内容とピタッとくるのです。
例えばある大学出身者だと大体これくらいっていうイメージが通用しなくなってきています。相当幅があるイメージです。
大学で勉強に打ち込んだからといって、このデータが変動するかどうかは分かりませんが、何か影響はあるんじゃないかなと。
高校と大学は、学力差でセグメントされて集められているところからすると、相当乖離してきています。
というか、いつ勉強に打ち込むタイミングがあるのだろ、と感じたのが今日の言いたいこと。ガクチカが勉強じゃない人が多く見受けられるのもその一つですね。
勉強が全てじゃないですけど、そして私も正直全然勉強してこなかった方ですが、だからこそやっておいたらよかったよね〜って思うことと、現代の大学生活、就活を考えても勉強に打ち込むタイミングがないまま就職しちゃう人続出な感じがしますね。
定年が70歳という大台も見えてくる中、長い社会人人生の前にガツっと勉強に打ち込むタイミングがあってもいいと思うのです。
大学の間口を広げたことや、就活の早期化はそろそろどうかなと。
就活ルールの形骸化が叫ばれて久しいですが、そろそろ真剣に考える時期がきてるんじゃないかと感じます。
大学の価値ってなんなのか。
このままの日本でいいわけない。
今週もお読み頂きありがとうございました。
また来週お目にかかりたく思います。