僕らは明日を咲う 第5話 自分
群像劇。誰もがその世界の主人公。何気ない日常。それが一つの物語となる。短編物語。
第五話登場人物
鈴木未来
私の名前は、鈴木未来(すずきみらい)。高校二年生。
私は、不器用な自分が大嫌い。何が手を抜いていい事で、何が手を抜いたらいけないのか。
それが分からない自分が大嫌いだ。
そういう時は他の人を頼れっていうけど、私は誰かに頼りたくない。
助けを求めても、助けてもらえないってもう学んだから。だから、誰にも助けを求めない。
誰かを信じたら、裏切られるから誰も信じない。
そう決めた。
でも、一人で頑張るの、もう疲れたよ。
本当は、本当は、助けて欲しい。けど、助けを求める声を上げることが怖いんだ。
また、助けられるじゃなく、傷つけられたらと思うと声が出せないんだ。
私はこれからも一人で生きるのだろうか。
第5話 終
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