名前も知らないあなたへ
「ぴま」として生き始めて、今日で一年が経った。
SNSの趣味アカウントの運用が上手く行った試しのなかった私だったが、noteでもTwitterでも「ぴま」の周りにはたくさんの素敵な方々が居てくださっている。
それが本当に嬉しくて、「ぴま」を作って良かったなと何度思ったか分からない。
最初は、ただ自分の大きすぎる感情を吐き出す場が欲しくて始めただけだったが、少しずつ繋がりが増えていき交流が深まるようになると、もうこれほど居心地の良い場所は無かった。
価値観や熱量の合う方々と話ができるのは、こんなにも面白く満たされるものなのかと驚いた。
それだけではない。
各々の持つ専門分野の視点から推しの話を聞いて学びを深めたり、自分がうまく言語化できなかった想いを見事に表現する言葉に救われたり、名前しか知らなかったグループの深すぎる沼に一瞬で落とされたり、トレカや聖地巡りといった「The オタク」な楽しみ方を覚えたり、もはや趣味とはまるで関係ないアラサー人生相談で盛り上がったり、想像もしていなかった大きな出会いがたくさんあった。
ただ「趣味が同じだから」というだけでは説明できないほど、その生き方や考え方が尊敬できる、大好きな「あなた」がここにはたくさん居た。
私はあなたの名前も知らない。
でも、あなたが推しを愛する理由や、刺さるビジュや、お気に入りの楽曲なんかについては、もしかしたらあなたの身近な人々よりもよく知っているかもしれない。
そして、それはまた逆もしかり。
大好きな推したちは私の人生をより豊かに彩ってくれたけれど、彼らについてより深く語り合い、新しい魅力を知り、語彙力皆無で騒いで、時に私に新しい世界を教えてくれたあなたがいたから、私の人生は輪をかけて忙しく面白くなってしまった。
20代最後の一年間をこんなに楽しく過ごせたのは、間違いなくあなたのおかげ。
年齢も居住地も違う、ただ「趣味が同じ」だけの関係から始まったのに、こんなにたくさんの大切な人に出会えるなんて思ってもいなかった。
お金にもならない、履歴書にも書けない、けれどここであなたと過ごす時間が私にとって宝物だし、私は「ぴま」であるときの自分が好きだ。
これからも、できればもう少し長く、あなたと一緒にはしゃいでいたい。
あなたから見る世界の美しさを、私にたくさん教えてほしい。
二年目もどうぞ、よろしくね。
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