OWV LIVETOUR2023-CASINO-福岡公演
20230320
旅の記録。
ぽちさんに会いに行く途中、勢い余ってになちゃんに腕をぶつけてしまい「ごめんね」と言ったらぶつかり返してきたので「あまり人前でイチャつくのは恥ずかしいからやめたほうがいいよ」と言ったら「今のはイチャイチャする流れかと思った」と言っていました。「私たちがイチャつきながら登場したらぽちさん怖くて泣いちゃうよ」と教えてあげました。
ぽちさんと合流して、福岡出身の私の友達が教えてくれたおすすめのラーメン屋さんに来ました。店員さんに「麺の硬さはどうされますか?」と聞かれて「なにがありますか?」と聞き返したところ「柔らかめ・普通・硬め・バリカタ・ハリガネ………」と呪文のような聞き取れない単語をいくつか教えてくれました。ハリガネ以降は聞き取れなかったので何も分かりませんでした。
私「にんにくあるよ、かける?」
になちゃん「ううん、いらない」
私「にんにくあるよ、かける?」
ぽちさん「あっ大丈夫」
私はライブと旅行の楽しさから調味料押し売りモンスターに成り果ててしまいました。にんにくを押し売った(売れなかった)あと、ラーメンダレを見つけて「ラーメンダレがあるよ、かける?」って言ったらぽちさんがかけてくれて優しかったです。それから、私はラーメンはモッチモチした太麺派なのですが、博多のとんこつラーメンが本当に美味しかったので細麺派に寝返ろうと思いました。
今私は東京から遠く離れた場所でめちゃくちゃとんこつラーメンを食べているという事実、すごい。
になちゃん「ユニットとかいつかあるんだろうな」
私「しゅたかつユニットかあ………😭」
になちゃん「本田くんは秀太と声の相性良さそう」
ぽちさん「確かにね!」
私「しゅたかつユニットかあ〜………😭」
になちゃん「誰も言ってないよ?大丈夫?」
ダメです。
お部屋に帰って1人になってから靴の底が大胆に割れていることに気づいて、どうしたらいいか分からなかったのですべてを諦めて10分くらいベッドで大の字になったあと、隣の部屋にいるになちゃんに「靴が壊れたからコンビニでアロンアルファ買ってくる」とLINEしたところ、「明日雨だから厳しいと思う、靴買ったほうがいいよ」と的確なアドバイスをもらったので、この日はやっぱりすべてを諦めて眠りました。
20230321
起きて、カーテンを開けて、今日も晴れていることを確認しました。OWVのワンマンライブはいつも雲一つない青空で、季節はずれなくらいの暖かさです。ね。
になちゃんが一緒に靴を買いに行ってくれるというので待っていたら、隣の部屋から出てきてドアが閉まったことを確認したになちゃんが「ルームキー、部屋の中に置いてきちゃった………」と言ったので、私はとっても嬉しくなって「本田さんじゃん!しゃがんで!写真撮るよ!!!!」とカメラを向けたら、落ち込んだままのになちゃんがしゃがんで本田さんポーズを取ってくれました。
なにが本田さんなのか分からない方は下記ブログをご覧下さい。
博多駅近くのABC-MARTで、クールな店員さんに「この靴のSサイズありますか?」と聞いて出してもらって履いていたら、クールな店員さんが私の割れた靴に気づき「割れちゃったんですか?」と聞いてきました。恥ずかしいのでできれば気づかないでほしかったと思いながら「はい………割れちゃったから買いに来たんです。」と答えました。心も少しだけ割れてしまいました。
「梅」ヶ枝餅だから梅が入っているんだとずっと勘違いしていて、旅行計画を立てているとき、になちゃんに「になちゃんって梅、食べられる?」とわざわざ確認までしたのに、食べても食べても梅は現れず、とうとう最後まで現れず、梅ヶ枝餅とはめちゃくちゃ美味しいお餅にめちゃくちゃ美味しいあんこが包まれた食べ物だったと知りました。
そのあと、東長寺にて五重塔とドデカ大仏を見て、地獄めぐりをしました。地獄めぐりの途中、暗闇のなかに金具の輪っかがあり、それを触ると幸せになれるとのことで、私はもちろん人の話を聞いていないので先に進み極楽浄土に辿り着いたのですが、になちゃんに「ひぐちさん、輪っかを触らないと幸せになれないよ」と地獄に呼び戻されました。私の友達はもしかしたら閻魔大王なのかもしれない。暗闇のなかを手探りで戻ったのですが、もちろん暗闇なのでなにがなんだか分からずになちゃんの頭を触ってしまい「これで幸せになれるのか〜」とか言ってふざけていて最低でした。私は輪っかなんて触らずとも、OWVのライブを見てずっと幸せなのでOKです。
雨が降っていたので正直全然行きたくなかったのですが、になちゃんに引きずってもらったおかげでめちゃくちゃ観光っぽいことができてめちゃくちゃ楽しかったので東長寺に行ってよかったです。いえ、雲一つない青空でした。
調べて見つけた良さげなカフェに行きたかったのですが、私に地図を読む能力が備わっていなかったため、良さげなカフェを探す途中にあった良さげな喫茶店に入りました。まちおかさんと合流したら、まちおかさんが「飛行機、怖かった!」と言っていて、心が綺麗な人は私みたいにプライドをエベレストくらい高く育てて「飛行機怖いっていうの恥ずかしい………」と意味不明なことを思って意味不明な強がりをしまうこともないんだろうなと思い、私も心を綺麗にしたいと思いました。心を綺麗にするためには大阪で551の豚まんを食べて初心を思い出すしかないのですが、もうここは福岡なので無理です。
レモン生姜茶を飲みました。この喫茶店はカレーが有名らしくて、「ここのカレーは飲める」と食べログの口コミに書かれていました。またいつかここに来て、カレーを飲みたいです。
ライブ開演です。
1部、ニキビが出来て恥ずかしいという本田さんに「名前つけたらいいんじゃない?ニキビニキ」と言っていた佐野さんが良かったです。私もニキビが出来たらニキビニキって名前をつけようと思います。
浦野さんが、アンコール後のMCで告知カンペをいつも渡してくれるスタッフのお兄さんを「アンコーラーです、アンコールを牛耳っています」と紹介し、「アンコールニキだね」とやっぱり佐野さんが言って、「みんなはアンコールネキです」と名前(?)をつけてもらったので、アンコールのとき声出しと拍手を諦めずに頑張った会場のアンコールネキみんな報われました。
2部、モニターから飛び出てきたかのように、『PARTY』イントロとともに登場するOWV。浦野さんが「OWV LIVE TOUR CASINO!開幕だ〜〜〜!」と叫びます。開幕宣言、浦野さんの気合の入った底抜けに明るい声がこれからの時間がすごく楽しいことを予感させてくれてとても好きなので、久しぶりに聴けて嬉しかったです。
バラード、『LetGo』から『Sccatered』の流れがとても好きです。OWVらしい、往生際の悪い失恋ソング。悲しさや切なさだけではなく、雨の日のじっとりした感じと似た嫌な重苦しさがあるこの2曲が並んでいると、迫力も未練もカッコ悪さも2倍です。
『Sccatered』のラスサビ「願いはきっともう届かない」の「もう」、大阪公演、福岡公演1部では1番2番のサビと同じように歌っていた浦野さんが、2部で満を持して音源と同じように高い方で歌ったところ、すごくテンションが上がりました。ただこのパート、音源を聴くと浦野さんの声だと思うのですが、andIの映像だとかつくんがハモリで歌ってるし今回のツアーも浦野さんが高い方で歌ったり歌わなかったりしていたので本当に高い方が音源と同じなのかどうかはよく分かりません。
浦野さんが『Twilight』をソロで歌いきり、ステージをはけようとしたところを先程のアンコーラーのスタッフさんに阻まれて「?」と不思議そうな顔をしたあと、スタッフさんからおもむろに差し出されたカンペを見たのと同じころ、浦野さんが2月に出演した舞台で歌ったソロ曲『CLOVER』のイントロが流れ、中央扉から佐野さん、本田さん、かつくんが剣(のほうな棒)を持って登場しました。本田さんがそのまま「永遠に続いてく🎶」と歌いだしたところで「いやお前が歌うんかい!」と元気よく突っ込んだ浦野さんは、そのあと佐野さんにめちゃくちゃに切りかかられ、「蓮はこんなに厳しくなかった!」と騒いでいて良かったです。
私は『CLOVER』イントロですでに号泣してあまり記憶がないのでそのあとのやりとりについては覚えていません。
そのまま3人がはけていき、浦野さんはツッコミながらもそのまま『CLOVER』1番を歌い切りました。
『FATALISM ≠ Re:Another story』で浦野さんが演じていた藍備は、国同士の争いを終わらせるため「平和の象徴」として祀り上げられ、自由に出歩くことも人に会うことも許されない日々のなか、それでも希望を捨てず、いつか本当に平和な世界を作り雛菊や蓮といつでも会って話せる自由な未来を思い描いているキャラクターで、そんな運命を背負った人の歌う「真っ暗なこの世界を照らしてくれたね」は救いというよりは慰め、希望というよりは叶わない祈りのように感じています。また、歌っているのは藍備ですが、『CLOVER』は同じく象徴として生きている蓮の曲で、ただ蓮が歌詞にあるような希望を捨てきれずにいるのと同じく、藍備もまた暗い感情を捨てきれずにいるから藍備の曲でもあると思っていて、実際に藍備が歌うときも背負っているものの重さや、それぞれがたった1人閉じ込められている場所の暗さを想起させるような苦しい歌い方をしているなと思っていました。
その『CLOVER』を、浦野さんが浦野さんのまま優しく軽やかに歌ってくれたことで、私は藍備でも蓮でもないけどすごく救われた気持ちになったし、そのまま雛菊も藍備も蓮も夢百合もほかのみんなも照らしてあげてほしいと思いました。藍備たちは、約束していた夢を叶えることができているといいな……
フェイタ千秋楽の挨拶でも、浦野さんは共演者の方たちからニコニコと見守られながらいつもどおりのユニークなキャラクター全開で緊張感のかけらもみせない堂々とした挨拶をしていて、本当に勝手な妄想ですが、浦野さんはその場その場で求められているキャラクターになりきるのがうまい人なんだろうなということを感じたので、大阪公演の「OWVのメンバーといると自分は浦野秀太なんだなと思う」という挨拶の2日後、福岡公演でOWVのメンバーに見守られながら良い意味で何も背負わずに『CLOVER』を歌ってくれたのが本当に嬉しかったです。そういえばOWVは自分たちで道を開くから運命なんか背負わなくて良いんだなあ。
配信があったとはいえ東京のたった1箇所で2週間という短い期間しかやらなかった舞台の"藍備"という役名が東京から遠く離れた福岡公演の会場にたくさん響き渡ったことも嬉しかったです。メンバーのソロ仕事、メンバーの初舞台をこんなふうにたくさんお祝いしてくれて、私たちにもお祝いさせてくれるteamOWVにありがとうの気持ちです。
その後浦野さんが「歌詞がフルで書いてあったから俺今からフルで歌うの?!って思ったけど1番だけだった」と言っていて、いつかフルでも歌ってほしいなと思いました。また1つ夢が出来てしまったから、まだまだ長生きしなければなりません。
『TalkTalkTalk』のとき4人並ぶOWV、You期のTikTokを思い出しました。OWVは投稿される写真や動画でいつも狭いソファにギチギチに座ってガヤガヤ喋っているので、それを肉眼で確認することができて良かったです。
帰りはになちゃん、まちおかさんと受けとめきれない感情に押しつぶされてヒヨヒヨになりながら夜の道を歩きました。2人が帰り道を調べてくれるから私は何も分からないけどついていきました。ライブ後、ヒヨヒヨになりながら3人で夜の道を歩く時間がすごく好きです。いつもヒヨヒヨなのであまり喋っていないし記憶もないけれど、好きな人たちのパフォーマンスを見たあと好きな人たちと帰る時間はその中身に関わらず当たり前に楽しいです。私は『CLOVER』の余韻が大きすぎて背負うことができず、しばらく泣きそうな気持ちをこらえて歩きました。
胃に優しいものを食べようと思ってうどん屋さんを探したけど良さそうなところがなかったので、ホテル近くのモスバーガーでご飯を買って帰りました。「胃に優しいものを食べようと思って」はどこへ行ってしまったんだろう。
ずっとメニューを見て何を注文するか悩みながら1人で喋ったあと隣で同じく悩んでいるになちゃんに「何にするか決まった?」と聞いたら「全然何も決まってない」と言うので、(うるさいかもしれないからしばらく黙ろう………)と思った5秒後に「え〜サイドメニューって何がついてくるんだろ〜、オニポテか〜、でも私はポテトとオニオンリングじゃなくてオニオンリングだけがいいな〜!」と喋り始めてしまい、笑われました。まちおかさんが「シェイクも頼んだ」と言っていて私も頼めばよかったなと思いました。私は目が節穴だからあんなにずっとメニューを眺めていたのにシェイクがあったことに気づかなかった。
多分この日、私たちは世界で1番美味しい晩ごはんを食べたんじゃないかというくらい美味しかった。
20230322
これは福岡で出来た友達です。
朝起きて準備して、になちゃんの部屋に集合しました。
まちおかさんが「飛行機怖すぎて、隣に人がいたらなんでこんな怖い思いしなきゃいけないの!って八つ当たりしちゃってたかもしれないくらい怖かった〜」と言っていて、またいつかOWVのライブを見るために飛行機に乗るくらい遠くに行くことがあったら、絶対にまちおかさんの隣に座ってめちゃくちゃ八つ当たりされたいなと思いました。さらにまた1つ夢が出来てしまったから、まだまだ長生きしなければなりません。
まちおかさんは梅ヶ枝餅、私とになちゃんは明太子のたい焼きを朝ご飯として食べました。明太子のたい焼きすごく美味しかったです。
とおりもん持って歩いていたら「お姉さん!!とおりもんにめちゃくちゃ合うお茶があるんですよ!!どうですか!!」と明太子でもラーメンでもなく八女茶をめちゃくちゃ勧めてきた店員さんが良かったです。「お姉さんみたいに可愛らしいお茶ですよ(?)」みたいなことを言っていたので多分本当にお茶の熱狂的なオタクなんだと思います。
これは博多駅で見かけたマフィン屋さんです。お土産を選んでいるときにマフィンを見つけてわー!美味しそー!って爆速で入店するの、これぞ旅って感じですごく楽しかったです。バナナのマフィンと先程店員さんがすごい勢いで勧めてくれていた八女茶のマフィンを頼んで食べました。
まちおかさんがお見送りしてくれたあと、空港限定だと教えてもらった明太キッシュを見つけて買うか悩んでいたら、隣でになちゃんが「え〜!ワインの赤ちゃんだって」というので「本田くんみたいなもんだね」と言ったら「ガバガバすぎる」と言われて笑い転げました。
来たときと違って全然乗りたくない飛行機に乗り込み、ギャンギャンと泣く赤ん坊の声を聞いて、私も本当に帰りたくなくて同じくらいギャンギャン泣きたい気持ちになりました。どうして大人になると公共機関で泣きわめいてはいけないんだろう、大人だって泣きわめきたいときがあるのに。
天国みたいな帰り道。私たちがこれから帰るのは地獄みたいな日常なのにね。
あいざわ
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