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コーチコース受講を終えて

親子コーチング協会の認定コーチコースの受講が先日修了した。

コーチングとはなんぞや?という状態だった私が、「親子コーチング」というものがあることを知り、名前に惹かれて興味が湧き、体験会に参加した。
それが全ての始まり。

「親子コーチング」の存在を教えてくれた人が、私が信頼する大切な友人だったことも、興味を深く持った理由の1つだったんだと思う。

受講は全てオンライン。
オフラインで受講できれば、きっとまた違った学びもあったかもしれないと残念に思う気持ちもあるけど、
地方に住む私にとって、そして小さな子どもをもつ私にとって、全ての講義をオンラインで受講できるということはありがたかった。

全8回の認定コーチコースを受講し終えての学びを書きたいと思う。
(先日、育休コミュニティでの学びを書いたばかりなのだけど、今は区切りのタイミングみたい。読んでくださっている方には同じような記事で申し訳ないです)


■認定コーチコースを受講した理由■

私が認定コーチコースを受講しようと思ったのは、子どもたちとの関係をよくしたいと思ったから。

私には小学3年男子、小学1年女子、年少女子、1歳男子の4人の子どもがいるんだけど、
上2人が何を考えているのかわからなくなってきていた。
小学生なんだから、当たり前のことなのかもしないんだけどね。
(私も子どもの頃は、学校での出来事も友達とのことも、な~~んにも親に話さなかったなぁ)

でも、母親としては、子どもたちの1番の理解者でありたいと思っていて。

そう思っているのに、
実際の自分は、子どもたちのこと何も理解できてないなぁってなんとなーく感じてたところに、親子コーチングの存在を知り、これはぜひ今学びたい!って思ったのだ。


コーチになりたいと思ったわけではなく、
子どもたちとの関係をよくしたいと思ったのだ。

受講を終えた今は、
受講前に考えていた『子どもたちの1番の理解者になりたい』という言葉はあまりしっくりこず、
『子どもたちの1番の応援者でありたい』と思っている。


この言葉の違いは、後ほど書いていきたい。

■認定コーチコースで学んだこと■


認定コーチコースの講義内容としては、
コーチングとは?というところから始まり、伝え方や聴き方、ピットインカードを使ったコーチングの方法などなど。本当に多くのことを学んだ。

※ピットインカードとは、親子コーチング協会が作成した自分の気持ちを伝えやすくなるカードのこと。


内容としてはそうなんだけど、
私の価値観が一変した大衝撃を受けた大きな学びは3つ。

・子どもに対しても、常にコーチモードでいいんだ!
・自分の見えていないことを見ていきたい!
・子どもの人生は子どものもの!


それぞれ詳しく書いていきたい。


■子どもに対して、常にコーチモードでいいんだ!■

コーチコースで学び始めて、
コーチモードで相手に接することを学んだ。

タテの関係ではなく、ヨコの関係というイメージ。
アドバイスや指示・命令をするんじゃなくて、共感して応援するようなイメージ。

子どもと接するときにも、コーチモードで関わりたいなぁと思ったものの、
でも私は親なんだし、親として親モードで関わることも必要だよなぁって思ってた。躾もしなくちゃいけないし、最低限のマナーは教えなくちゃいけないし。


親モードとコーチモードとを、どうやって切り替えるんだ?
どんなときに親モードでどんなときにコーチモードになればいいんだ?
って思った。

それを講師に質問したときに、講師に言われたのが、
「私は子どもに対しても常にコーチモードでいたいと思ってるよ」という言葉。


これは、私にとって、本当に衝撃だった!!


親として、子どもをきっちり育て上げないといけない!って頭ガチガチに考えていた私にとっては、ガッツーーーンって殴られたぐらいの衝撃。

親の威厳を保たないといけないなんて思ってたけど、そんなのもいらないね。


この言葉をきっかけに、私の子どもに対する接し方は、少しずつだけど確実に変わった。

例えば、
うちの子が通っている保育園は、年少さんから制服を着て行くんだけど、
次女が制服を着たくないという日がある。

それまでの私なら、保育園での決まり事は守らなくちゃいけないから絶対制服着せなきゃいけない、そう教えないといけない!って思ってた。

だから、声をかけるときにも、
「制服着なあかんで。これは決まりなんやから着なあかんねん。」って言ってた。

でも、
タテの関係ではなくヨコの関係、指示命令ではなく応援する、コーチモードで関わろうという思いでいると、
なんで制服着たくないのかなぁ?どうしたら制服着ようって思えるかなぁ?っていう意識に変わる。

そうするとかける声も、
「なんで制服着たくないん?」「何を着たいん?」
「制服着るのが決まりじゃなかったっけ?」という声に変わった。

それによって、その後すんなり制服着てくれるなんてことはほぼないんだけどね。

でも前者のように声かけしたところで、イヤヤ~~~~と言われ、ぎゃ~~~と泣かれ、自分もイライラが募り、いいことなんて何もない。

後者の声かけだと、制服を着たくない理由がわかれば、それを取り除けば着れることもある。

この場合の目的が、制服を着るということなんだとしたら、
怒ることでその目的を達成するのか、
応援してその目的を達成するのか、
どっちがいいのかと言うと、応援する方がいいなって思えるようになった。

もちろん、いつもいつもできてるわけじゃないけど、でも自分の意識が変わったことは本当に大きい。

だって、親としては言い聞かせて制服を着せるものだと無意識のうちに思ってたから。
そうではない方法を知れたんだ。


■自分の見えていないことを見ていきたい!■

大きな学びの2つ目は、自分の見えていないところに意識が向き、それを見るようにしたいと思えるようになったこと。

私は、自分の見えていることだけを見て、それだけでいろんなことを判断してた。しかも自分の価値観をベースにして。

でも、コーチコースで学び、
自分の見えていないことの方がずっとずっと多いんだと知った。知ったというか、知ってはいたんだけど認識できてなかったんだ。

例えば、さっきの例をそのまま使うと、
子どもが、制服を着たくないと言ったとき。

私には、制服を着たくないと言っている次女が見えている。見えているのはそこだけ。
私の価値観は、制服を着て行くのは決まり事だし当たり前だと思ってる。

だから、
「制服着なあかんで。これは決まりなんやから着なあかんねん。」
っていう言葉が出る。

でも、
もしかしたら、子どもにとっては、制服を着ていくことが決まり事で当たり前ではないのかもしれない。
毎日制服を着て行ってるけど、
これが決まりだとは認識できていないのかもしれない。

そして制服を着たくないと言っている背景があるのかもしれない。

例えば、
前日にお友達と、「明日はハートの服を着てこようね」って約束してたのかもしれないし、
もしかしたら制服は寒いから嫌だと思っているのかもしれない。
もしかしたら誰かに、制服じゃない服を着てるときに「かわいいね」って言われて、それがうれしくて今日もその服を着たいと思っているのかもしれない。
ただただ「嫌だ」と言ってママにかまってもらいたいのかもしれない。

子どもは、特に小さい子どもは、まだまだ自分の気持ちを言語化するのが難しいから、言葉にできない思いを持っているかもしれないんだよね。
でも、1つずつ聞いていくと話せることもあったりする。

そういう、自分が見えていない部分があるということを改めて認識できたし、
そしてそこを見ていきたいと思えるようになった。

もちろん、これは子どもに限った話ではなくて、大人同士のコミュニケーションでも同じだね。


価値観についても、
自分の価値観が全てだと無意識に思っていたような気がする。全てだとは思っていないとしても、自分の価値観が当たり前になっていた。

でも、いろんな価値観の人がいる。

そして、それぞれみんな価値観が違っていて、それはそれでいいんだ、って感じられるようになった。

コーチング中、
クライアントさんの話を聞いているときに、
こういう状況があって、私はこうしたいんだ、という話を伝えてくれたとき、
私の価値観とは違うことだってある。私だったらこうしたいなぁって。
でも、クライアントさんは私じゃないし、クライアントさんにとってどうなのかということが全て。

また子どもの話に戻るけど、子どもとは一緒に生活しているからこそ、
自分の価値観と同じ価値観を持っているだろうと思い込んでいた気がする。
でも子どもだって私と同じ価値観を持っているわけじゃない。

子どもも1人の人間なんだ!

言葉だけを見ると本当に当たり前のことなんだけど、それを自分の中で腑に落ちて実感できたことは大きい。


■子どもの人生は子どものもの!■


生まれたばかりの、自分では何もできない赤ちゃんの頃から育ててきた我が子。

全てのお世話をしていた頃は、私がいないと生きていけない存在だった。

その頃からずっと一緒にいて、
いつの間にか子どもの人生も自分の人生の一部のように錯覚している部分があったと思う。

子どもにできないことがあったら、自分の育て方が悪かったんじゃないかと不安になったり、
子どものこれからの人生のためには、これができなきゃいけないと、子どもがやりたくないことを押し付けたり。

子どもにとっては、なーんとも思っていなかったことを、
私の人生の一部だと錯覚して私の価値観と照らし合わせて、勝手にダメだダメだと判断してしまったりもしていた。


でも、子どもの人生は子どものものなんだよね。
当たり前だけど。

子どもの人生は親のものじゃない。
当たり前だけど。

そのことに気付けたように思う。

さっきの「子どもも1人の人間なんだ!」と同じで。


親が子どもにこんな子に育ってほしいという思いを持つのはとってもいいことだと思うけど、それを押し付けるのはまた違うと思う。
押し付けたところで、子どもはその通りには進まないんだけど。


でも、それだけじゃなくて、
子どものことを全て理解しようとするのも、違うんじゃないかと思うようになった。


それが、冒頭の、
受講前には、『子どもたちの1番の理解者』でありたいと思っていたけど、
受講後は、『子どもたちの1番の応援者』でありたいと思うようになった。
につながる。


子どものことを理解できないこともいっぱいあって、
それに対して、なんでなの?何を考えてるの?何がしたいの?
みたいに、疑問をいっぱいぶつけてたんだけど、

子どもからしたら、なんでそんなこといちいち親に言わなあかんねんって思うよね。
私も子どもの頃はそう思っていたし。


子どものことを全て把握しよう、理解しようとするのをやめて、
子どものことを応援しよう、
子どもが何か話してくれたらそのときに受け止めてあげられるように、いつでもそうできるようにしていようと思うようになった。

もしかしたら、以前の私は、子どもたちのことを信頼していなかったのかもしれない。
意識はしてなかったんだけど。

親として子どものことを心配するのは、普通のことだと思うけど、
その心配の大元に、子どものことを信頼していない、があった。


でも、
この子はこの子の人生を生きていて、
この子は大丈夫なんだって少しずつ思えるようになってきた。

そして、子どもたちのことを信頼したいって思ってる。

まだ、子どもたちのことを信頼してるとまで言い切れないんだけど、
それは『信頼』って今日からやろうと思ってもできるものではないと思うから。今は方向を見つけてそこに向かっている途中なんだと思う。


■コーチコースを受講後のこれから■


コーチコースでコーチングの基礎を学び、
そして子どもたちへの関わり方で大きな学びを得た。

現在は、大切な友人たちに、コーチングセッションを受けてもらっている。

コーチになるつもりはないまま、このコースの受講を決めたんだけど、
コーチ資格取得まではやりきろうという思いで、課題のコーチングセッションを始めた。

でも、いざセッションをやってみると、
1回1回のセッションで本当の多くのことを学ばせてもらっている。

本当に本当に受けてくれている友人たちには感謝でいっぱい。ありがとうを10000回言っても足りないぐらい。


コーチコースで学んだことは、とっても深く、
まだまだ全然自分のものにできていなくって。
でも、セッションを通して、コーチコースの学びも深まっていくのを感じる。

毎回反省点が多く、もっとこうしたらよかったと凹むことが多いけど、
受けてくれている人に自分の100%を出そうという気持ちだけはいっぱいで、
私自身とってもとっても成長させてもらっている。
本当に本当にありがたい。


そしてとってもうれしいことに、コーチとしてやっていくことを応援してくださる方もいる。

コーチ資格取得後のことは、取得後に考えようと思っているけど、
もしも、
私が誰かの力になれることがあるなら、それってとってもステキなことだなぁと思う。


でも何よりまずは、自分の力を磨くこと。

子どもたちへの関わり方も、
この記事で書いたようなことが、いつもできているわけではもちろんない。
自分に余裕がないときなんかは特にできていない。
理由も何も聞かずに怒ってしまうときもあるし、
子どもが話したいと思っているのに話を聞けていないこともある。


でも、それが今の自分。

そんな自分も認めてあげて、
でもどうなりたいのか、どうありたいのかは、いつも心に持っていたいと思う。


コーチングセッションでも、
クライアントさんの心に寄り添い、常に応援者でいるコーチでありたいと思う。



■最後に■

今のこのタイミングで、こんなに大きな学びができたことは、本当によかった。


もっと子どもが小さい頃に学んでいたら、ここで学んだ関わり方がずっとできていたのに、って思うこともある。
長男はもう小学3年生だしね。
これまでの約9年間、そんな関わりをしてこなかったーー、やばいどうしようーーーっていうのも思った。

でも、今学んだからこそ気付けたこともある。

だから、私にとっては今だったんだと思う。


最後に、私に素晴らしい学びをくださった講師のとこちゃんに、本当に感謝でいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。
https://ameblo.jp/berries1118/

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