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『映画 ◯月◯日 区長になる女。』を見て川崎市民が思うこと

2024年10月27日、第50回衆議院議員選挙の投開票日に、かわさきゆめホールで行われた『◯月◯日 区長になる女。』上映会へ行きました!

2022年6月に行われた杉並区長選挙に密着したドキュメンタリーです。この選挙では、3期つとめた現職を破り、新人の岸本聡子さんが初当選しています。その差わずか187票差。大接戦です…!

この映画のことはずいぶん前から知っていましたが、なかなか観に行く機会がなく…川崎市で上映会があると知った日から、当日までとても楽しみでした。


映画の感想

岸本さんにどんどん意見しに行く地域住民の姿

公示の約2ヶ月前に帰国し、急遽杉並区長候補者となった岸本さん。ドキュメンタリー序盤に映された街頭演説では、まだ慣れない様子で、言葉に力がありません。そこへ、これまで杉並の市民運動を引っ張ってきた市民たちが駆け寄り、「もっと力をこめて!」「エピソードはこうしたほうがいい」など演説のフィードバックをします。私は昨年ビッグイシューの記念イベントで登壇していた岸本さんをお目にかかりましたが、その堂々たる姿とは大違い。ここからスタートしていたのか…と思うと感慨深くなりました。

とある日の市民団体「住民思いの杉並区長をつくる会」の会議。公約の方向性が決まらず迷走してしいます。その後、市民運動のリーダー的存在・小関さんと岸本さんが、路上で言い争う姿が映されます。
なかなか収集がつかない中、小関さんが「私は市民団体と(岸本)聡子さんの溝を埋めたい!」と発言。それに対して「私も溝を埋める必要があると思う」と同意する岸本さん。ここで同意できたことが、とても重要だったと想います。そのあとすぐ状況が好転するわけではないですが、時間をかけて、市民団体と岸本さんが同じ方向へ進んでいきます。

選挙は続くよどこまでも!サポメン一人街宣から区議会議員選挙へ

市政を変えたい!住民がつくる杉並区政にしたい!そう願う市民たちが、一人で街頭に立ち始めます。先の東京都知事選でも話題にあがった「一人街宣」の原点です。サポーターは老若男女さまざま。若いお母さんから、90歳のおばあちゃんまでが街頭にたち、行進します。そうした草の根の、一人ひとりの行動が連鎖し、最終的には187票差で当選。当選後、慣例と万歳三唱はせず、街頭で訴えてきた内容をコールします。コールの結びは「選挙は続くよどこまでも!」

2023年4月、統一地方選挙。杉並区では区議会議員選挙が行われました。候補者に、岸本さんを支えた若い女性サポーターが!小池めぐみさん、寺田はるかさん、ブランシャー明日香さん。みな初当選します。一方この選挙で現職、特に自民党公明党議員が多く落選。女性議員の数が男性議員を上回り「パリテ達成」を果たします。

私が政治に対して、本格的にアクションし始めたのはこの統一地方選挙からです。お隣の世田谷区で活動していて、杉並区すごいな〜!画期的だなと眺めていましたが、背景には1年前の区長選挙がありました。もっと遡ると2021年、自民党石原伸晃氏を破って立憲民主党の吉田はるみさんが初当選した衆議院選挙があります。選挙は終わらない。どこまでも続いていくもの。多すぎるとうんざりですが、未来を想う市民が立ち上がるきっかけになります。(私もそうでした)

2025年川崎市長選挙にどう活かすか(模索中)

川崎市の市民団体が主催する勉強会によく参加します。もう慣れてしまいましたが、若い人はほとんどいません。現在26歳の私がいつも最年少。おそらく会場の平均年齢は70歳を超えていると思います。市民運動の高齢化は、川崎に限らずどこも課題だと思います。それにしても、川崎の若者はどこにいるんだろう…?

(不謹慎ですが)今運動を担う世代がいなくなってしまったら、掲げている要求、特に子どもの教育や福祉に関わる要求はどうなってしまうのでしょうか。そうなる前に、福祉や教育に力を入れる市長へ交代しないといけません。また要求を代弁する議員を、もっと議会に送らないといけません。

そういう事情もあり2025年の川崎市長選挙はビッグチャンスです。とはいえ、前回選挙の得票率を見る限り、現職市長はかなり優勢でしょう。

3期つとめ特別大きな不祥事もなく、財政も黒字で安定していれば、あえて別の候補に投票する理由はないか。一般市民はそう考えると推測します。

本当にそれでいいのか?と、当事者を巻き込む形で訴えていく必要があります。お隣東京都は全域で無償化された小学校中学校給食。川崎市は有償どころか、値上げを検討中。無償化について質問しても「食材費は原則保護者負担」「国の動向を注視する」そればかりです。

また子どもの医療費。神奈川県内の他自治体、川崎市より財政規模が小さい自治体が18歳まで無料にしているのに、川崎市は小4〜中3で窓口負担500円、高校生以上は3割負担です。

学校給食の無償化、子ども医療費の18歳までの無償化などを訴えていくにあたり、現役子育て世代、そして私のようにこれから子育てする可能性がある世代の人たちの声が必要です。

ではいかにして、若い世代が声を上げているのか?という点ですが…まずは川崎市政について知る機会が間違いなく必要です。私ももっと学びたいところ。

そのためにどうするの?についてはまだ模索中。
まとまったら、また書きます!

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