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#5 : SUGAR Games Final Design and Review and Challenge

この記事は、私がME310/Sugar2021-2022プログラムに参加して、学んだこと感じたこと考えをドキュメンテーション化して行くものです。

Paper Golfの制作

今回の記事は、前回の記事の続きですがPaper Golfの制作過程やその制作物について書いていきたいと思います。

Peper Golfの詳細についてはこちらを参考にどうぞ。

Concept of our Paper Golf

Sugar GameであるPaper Golfは国際的なGameで、今後正式なSugar Projectのkick offの場で優秀賞などが発表されます。

このSugar Gameで勝つためにKYOTO感を出して目立たせようと思います。そこで私たちのPaper GolfのコンセプトをPaper KYOTOとしました。卵を京都にきた観光客と見立て、卵が京都の観光地を転がっていくようにします。

Leaning

私たちが作った、Paper GolfのDetailsに入る前に、この制作を通じて何を学んだかを先に述べておきます。
(Detailはとても長ったらしくなりそうなので、このセクションを読んだ後にそのまま次の記事に行っていただいても良いと思います。)


学んだこと、それは手を動かすことの重要性プロジェクトにおいて必須な要件の特定と整理です。


Detailsでは私たちが直面した、色々な問題点やその解決策を書いていますが、全てに共通することは、手を動かしてプロタイプを作り続け、実験することでその解決策を見つけることができたということです。

これはこのPaper Golfが、ME310/Sugarのウォーミングアップ課題である1つの理由だと思います。

今後のプロジェクトにおいてもできるだけ「手を動かし続けて進める」ための練習であると思います。

またプロジェクトを進めるうちに、もっと早い時期に確認、特定すべきであった事項が出てきます。この数をなるべく減らすべく、早い時期にプロジェクトにおいて必須となる要件の特定を行い、整理しておくべきだと学びました。

これらの学びを得ながら、私たちが作り上げたのはこちらです。

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卵が走っている動画はこちらで見られます。

結果私たちは、、、

全チーム中1位、優勝でした!

とても嬉しかったです。最終制作物の見た目以上にとても時間や労力がかかり、そして成功がとても難しかったので、この結果はとても良い思い出になりました。

以上がPaper Golfの制作物、結果です。
これより先は制作物のDetailsについて書いていきます。興味があったら見ていってください。

次の記事はこちら


Details

Elevation

このPaper Golfで重要なのは、卵にどれほどの運動エネルギー(Kinetic Energy)を与えるかです。スタート時の高さについてはルールによって地上から30cmと決められています。そのためにハンマー式のエレベーターを制作しました。

卵をエレベーションするための重りとして他の卵を使用し、その重みによって地上から30cm以内に位置していた卵を約90cmまでエレベーションすることができました。

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この制作において困難であったことは、摩擦力と重みの調整でした。

卵一つ一つにおいてその重さには大きな違いがあり、それらに対応する必要がありました。そのため卵を変えるたびに微妙な調整が必要となり、再現性の低いものとなってしまいました。

これはある種自然の物である卵を取り扱っているため仕方がないことではありますが、この卵を取り扱うということの難しさに早めに気づけば、また違う解を見つけ出し、実装していたのかもしれません。

Decorationとして、この機構を京都タワーに見立てることにしました。

Rail

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ElevationからRailに卵を載せる際、そのスピードを調整し、そして最適な角度で卵を横向きに乗せなければなりません。そのため、トライアンドエラーを繰り返し、その最適なスピードになるように繰り返しました。

レールは、紙製の建築資材である床男を用いて作りました。

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Corner

Sugar Gameにおけるボーナスポイントとして、90度以上のCornerを設けることがありました。そこで私たちは4つのコーナーを設けることにしました。

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1つ目と2つ目のコーナーには写真のようなレールを用いたコーナーを作りました。

ここで問題であったことは、卵の形状によってレールの上で卵がコーナーを曲がる際にその回転軸がぶれてしまい、曲がりきった時にはきちんとレールに卵がのらないということでした。

この問題点を、プロトタイピングを繰り返し、実験を行い続けることで、レールの内側と外側の高さを変える、コーナーを曲がりきったポイントに新たなレールを作りそちらに卵を載せるといった解決策を編み出し、実装しました。

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これはまた別のタイプのCornerです。

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勢いよく卵を右から左へと侵入させ、壁とCornerの途中に作った段差によって左下へと方向を変えながら卵を走らせます。

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そしてこれが最後のCornerです。
勢いの無くなった卵が、垂直方向へ落下する際に向きを変えます。

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これも卵の大きさにとても左右されるもので、先述したように卵の大きさの違いに早く気づくことができれば、この方法は避けていたと思います。

ここでも、まずプロジェクトで一番最初に確認すべき要件の特定、整理が重要だと思いました。

Roller Coaster

Paper Golfのルールで、卵はそのコース上の最下点から30cm上げないといけないというルールがありました。

そこで私たちはローラーコースター的レールを作り、その要件をクリアすることにしました。

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ここではDecorationとして、伏見稲荷を模した鳥居群、そしてまたボーナスポイントの要件であるトンネルを設けポイントを稼ぎにいきました。

卵が安定してローラーコースターを走り、向こう側へと辿り着くには、ローラーコースターに侵入する時の卵の速度と角度がとても重要となってき、その調整はとても困難を極め、最後の方はほとんど運でした。(運も大切


Goal


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Goalは清水寺を模した模型から、卵が舞台から飛び降りるという設定にしました。最初のConceptでもあったように、卵が京都市内を観光し、そして最後には逸話と同じように有名な清水の舞台から飛び降りるというストーリーだてをしました。


以上、色々もっと書くことはあるように思いますが、まだまだ長くなりそうなのでこの辺にしておきます。

最後に僕らの制作中のオフショットでも載せておきます。

Behind the scenes...

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めっちゃプロトタイプ作りました

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お笑い担当、中国からの留学生

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まだこの時は元気。。。

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限界人間。。。

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違うチームやけど手伝ってくれる優しい人


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チームメンバー

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2度と卵を扱いたくない。。。



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Arihiro Okawa
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