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傘とわし
私は欠陥の多い人間だが、たいして困っていない(他人様に迷惑はかけることは稀にあるのかもしれない)。そんなたいして困らぬ欠陥のひとつが「傘を忘れる」である。
先日も仲間と猫カフェに行って麻雀も打ってと楽しく過ごしていたら、行く先々で傘を忘れそうになったが、毎度助けられた。夜になり「じゃーね~」などと行って別れたあと乗った電車に、さっそく忘れた。
傘を毎回忘れるくせに、家には常に傘を一本しか置いていない。使っている傘立てが一本用だからである。つまり今は傘がゼロの状態。
いつか困るがそれは今じゃない、そもそも小雨や「降るかも」程度では傘を持って出掛けないので使用頻度は少ない、ということで、元気にやっている。
また、傘は忘れなかったらラッキーくらいに思っているので、ちょいちょいラッキーなことが起こる人生でもある。
■手は全てを打った
傘を忘れないための手は全て打ち、全て失敗した。ビニール傘ではなくいい傘を買ってみてはすぐになくし、傘に名前を書いてみてはすぐになくしている。
今も日本のどこかに私を待っている名入り傘が何本もあるのだ。麻雀より傘のことで先に名を上げぬようにしたいものだ…。
■傘を買おう
ふと外をみたら小雨が降っていた。明日はリーグ戦だし濡れていくと寒いだろう。おなかもすいたし小雨のうちに傘を買いにいく、絶好の好機だ!
コンビニの入口近くで、さっそく傘ゲット。すぐなくすくせに一番ツヤツヤなものを選ぼうと、余念はない。食べ物なども買いレジでお会計をしたら、既に我が物顔で手首に下げている傘をビニールが付いたまま持ち去りそうになってしまった。
■あっぱれ
これだけの大きさがありながら景色と同化し完全に気配を消し去る、傘。只者ではないと見受けて、筆を取った次第である。