Napalm Death の『Scum』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Napalm Death の『Scum』を聴いてみた編をお届けします。

瞬く間に駆け抜けていく、手加減無しの凶暴かつ過激なスピード。速いは正義。

グラインド・コアというジャンルの始祖ともいえる金字塔的作品。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

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1. Multinational Corporations

神々しいシンバルの音。不気味な音が重なる。物々しい雰囲気。ノイジー。デスボイス。ローファイで轟々としている。

2. Instinct Of Survival

繋がってジャギジャギギターの音でロックに始まる。速さの片鱗を感じる。0:43〜犬がガウガウ吠えているような歌い方に、ブラストビート。爽快。ほぼ何と言っているかわからないが歌詞はある。地響き。

3. The Kill

速い…!速い!速い!速さの暴力!……と思っている間に終わる。

4. Scum

重たくジリジリとした音質。スローなテンポから、段々と本領発揮するための準備運動テンポへ。邪悪さ漂う。1:16〜ドラムの人の腕6本くらい生えてる気がして来た。総じて曲が短い。2:17〜吠え。終わり方面白い。

5. Caught In A Dream

0:09〜これから早くなりますよ、ってわかるリズムの刻み方。0:36〜早ーーーーーーーッ!どの曲も速さに特化している。速いものが勝ち。

6. Polluted Minds

開始早々ブラストビート爆発パターン。そこに重なる「ヴォ〜〜!!!」に笑ってしまう。あまりにも速すぎる。0:34〜速すぎるギターソロ。速いしか言ってない。書く手も思考も追いつかない。何かを感じる前に曲が終わる。ブラストビートは待ってはくれない・・・

7. Sacrificed

ブリブリジリジリ音。速くなる予感に動悸がする。今回ばかりは絶対歌詞無いだろうな、って思ったらあった。0:24〜落ち着きと失速を見せる。…と思ったら最後の最後で爆裂。

8. Siege Of Power

血の赤と地獄の黒が似合う。このアルバムの曲の区別ができる自信がない。1:38〜リズムの刻み方、強そう。速い…嗚呼、なんて速さ。より速さを感じさせるボーカル。3:33〜ギターは滅茶苦茶だけど格好良い。4分にして、このアルバム最長。

9. Control

溢れんばかりの衝動とエネルギー。どの曲も速くて、食らいつこうと気持ちが前屈みになる。こんなにも速く、爆発を繰り返し、勢いしか感じないのに、タイトルが「Control」なの面白い。

10. Born On Your Knees

0:14〜止まることを知らない。大人数のアイドルの顔を見分けられないお爺ちゃんの気持ち。もうタイトルと曲を一致させるのが10曲目で不可能。キュインキュイン鳴っているギター素敵。最後20秒、ドラムが転げ落ちる勢いで駆け抜ける。

11. Human Garbage

リズミカル。ドラム本当に凄い。怒涛の吠え。珍しく安定感を保つが、すぐに爆走。ボーカルのディレイが強い。余韻。

12. You Suffer

へッ…?????……?…。1秒の吠えが駆け抜け、曲が終わった。本当に?

(正確には1.316秒らしい。ギネス世界記録に「世界一短い曲」として認定。「トリビアの泉」でも紹介された。)

13. Life

音質がスカスカしている。0:12〜新しい声の出し方。可愛らしさがある。圧。体力が持っていかれ始める。叫びで終わるの潔い。

14. Prison Without Walls

ドラム、やっぱり凄い。一番頑張っている。ひたすら速い。0:24〜楽しそう。何も考えられなくなる。

15. Point Of No Return

13曲目くらいから速さに容赦がなくなって来た気がする。もう白旗あげてるのに攻撃をやめないような狂気がある。ドラム、この曲くらいから腕8本くらい生えてる。

16. Negative Approach

速い速い速い速い。音の切れ目がわからない。まさにマシンガン。ぶっ放しまくり。

17. Success

もう勘弁して下さい…速いです。0:12〜自分の頭の中の叫びが体現されている。容赦ない…もう…許してください…

18. Deceiver

速い。なんで、そんなにも、速いの。ボーカルの悪魔度高い。最後の、地獄の空気を含んだような柔らかな音良い。

19. CS

もう十分滅茶苦茶にされているのに、まだやめてくれる感じがない。速い。ずっと手加減がない。体感15秒くらいの曲が続いてる。速い…速い…少し待って…優しくしてくれ…

20. Parasites

地獄の地鳴り。0:12〜この世の全てが滅茶苦茶になった音がした。

21. Pseudo Youth

速い。速すぎる。何もわからぬ間に終わる。流れ星より速い。最初の短い合図からこんなにも速い音が飛び出るなんて思いもしない。太鼓の達人の鬼の裏の鬼鬼鬼。

22. Divine Death

休む間もない。恨みの叫び。黒黒しい。ボーカルに力を感じる。1:01〜恐怖の時間。子供が聴いたら泣く。二十歳が聴いても泣く。

23. As The Machine Rolls ON

抜かりない速さ。瞬く間に終わる。0:19〜脳天に一撃を喰らう。これは壮大な人体実験なのではないか…

24. Common Enemy

気抜いてると終わってる。気を抜いていなくても終わる。終わってしまった。終わった後の残響音に虚しさを感じる。

25. Moral Crusade

鬼。悪魔。速い。速い!速い!速い!誰よりも速い!心の中では、ボディビル大会の掛け声のように「よっ!ドラム界のウサイン・ボルト!」とか言ってる。”速い”はもはや褒め言葉。

26. Stigmatized

ドラム一粒一粒の音が認識できない。速い。速い。迫力。地面切り刻むようなギターの音。あと2曲で終わるなんて信じられない。

27. MAD

ヘヴィ…速い…!速い、どこまでも速い。ここまで来たら何と言えばいいのかわからない。0:25〜貴重な一瞬の失速。余韻が長い。1:13〜上昇の仕方が凄い。何かが起きそうで警戒。

28. Dragnet

繋がって始まる。最初は割と落ち着いていたが、0:17〜速さのラストスパート。ドラムの方にはゆっくり休んで欲しい。最後まで速い。お疲れ様でした。

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Napalm Death は、1981年に結成したイギリス出身のハードコア、ヘヴィメタルバンド。ジャンルとしては、グラインドコア、デスメタル、ヘヴィメタル、ハードコア・パンク、クラストコアなど。メンバーの入れ替わりが激しく、本作A面はJustin(Gu)、Nik(Ba&Vo)、Mick(Dr)、B面はLee(Vo)、Bill(Gu)、Jim(Ba)、Mick(Dr)と、ドラム以外のメンバーが前半と後半で異なっている。また、ここに居るメンバーで現在もナパーム・デスに席を置いているものはいない。


● スラッシュメタル:ギターソロよりもギターリフに重きを置く。スピード感重視。Thrash は「鞭打つ」という意味。

●グラインドコア:重く、そして早く、極端に演奏時間の短い楽曲。歌詞が全く聞き取れない歌唱法などが特徴。

●クラストコア:もともとは、ボロボロの服や不潔な格好をして演奏するバンドのことを指していた。ハードコア・パンクから派生した音楽ジャンル。


全編で28曲、33分という構成はお徳な気がして来ました。

33分ってこれまでレビューしてきたアルバムたちに比べたら短い方なのですが、十分滅茶苦茶です。

ブラストビート浴びすぎて今は正常な判断ができない…

↓Napalm Death について調べていて面白かったアルバム評たち

「頑張って聴く必要はありません」

「瞬間最高速度はなんとBPM約672」

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全てジワジワくる。

今回の内山レビューも「速い」しか言ってない気がするのだけど、大丈夫でしょうか…?

真剣に聴くと速さに負けるので、皆さんは気楽に聴いてみてね!



次回は Cathedral の『Forest Of Equilibrium』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!


最後まで読んでくださり有難う御座いました。

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内山 結愛
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