月と海の由来②
海についてはこれくらいにしておいて、
次は月について話そうと思う。
幼い頃から月を眺めるのが好きで、月が出ていれば良く月を眺めていた。
幼い頃、月の模様(クレーター)がうさぎにみえるという話を母から初めて聞いた時、私は母にお母さんと私は月で餅をついているんだねと言ったそうだ。
子供ながらの感性での言葉だが、何故その言葉が出たかと言うと、母も私も兎年だったからだった。
月にまつわるものだと、かぐや姫も幼少期から物凄く好きだった。何故好きだったかと言うと、やはりかぐや姫が月に帰るという点に妙に憧れ、魅了されてやまなかったからだった。
そして、世代からは少しズレているのだけれど、セーラームーン🌙好きで好きで堪らなかった。
特に印象に残って気に入っていたのは、月の光を浴びてパワーを貰うという流れだった。
月を見ると、光で自分が元気になる様な気がしていたので、その共通点もあり尚更好きだった。笑
小学生になると、月が出ている日はカーテンを全て開けて、窓から月を眺められるように、光が入る様に良くしていた。
そして、小学校6年生の時、社会で歴史の勉強が始まり、藤原道長が登場してきた時。
藤原道長が、娘達を天皇と結婚させて政治の実権を握る摂関政治についての部分でのことだった。
その摂関政治と戦略とで政治の実験を握っていた藤原道長が詠んだ歌がある。
ー この世をば 我がよとぞ思ふ 望月の
欠けたることも 無しと思へば ー
この世の栄華を極めた時に詠った歌と言われるこの歌は、諸説はあるが、ざっくりとした解釈だとこの世は自分の為の様である、と言ったものだ。
確かに凄い自信に満ち溢れた歌だが、当時の私にはおまじないの様な魔法の言葉に思えた。
この歌を唱えれば月の力を借りて、過剰なくらいの自信が溢れた言葉のおかげで元気になれそうな気がする!
そう思え、なんだがその歌にとても感銘を受け、好きになった。
そして月日は流れ、20歳の時。
自分の自信のなさや、コミュニケーション能力の低さ、容姿、体型…何もかもがコンプレックスだった私は、真逆の世界に行きたいと強く思った。
言ってしまえばきっと、それは変身願望だったのかもしれない。
自分と真逆の世界、それは夜の世界だ。
水商売。
水商売だけはやるなと親に言われて育てられてきたのに、真逆の世界に憧れ、とうとう足を踏み入れてしまった。
真逆の華やかな世界に行けば何か掴めるかもしれない、華やかな世界に身を置けば色々変われるかもしれない。色々な人と話をしてコミュニケーション能力がつくかもしれない。
そして、行った体験入店、
私はガールズバーを選択した。
体験入店に行ったはずなのに源氏名の事を全くもって考えておらず、名前はどうする?とボーイに聞かれて
焦った私は咄嗟に聞き返してしまった、
何がいいと思います??
_何がいいか、か…うーん、…みか!!
みかはどう??
どこから思い浮かんだんですか??
_何かぽかったからかな
それで、みかでお願いします!!!
咄嗟に付けられた名前はみかだった。
そして入店は考えようと思っていたのにボーイさんに押しに押されて、入店する事を決めてしまった。
水商売人生については今後のnoteでまた綴っていくとして、
"みか"
私からは何も言っていないのに決まった名前。
後付けだけど、そこから三日月のみか。
三日月からとったみかという設定にしてみた。
月。やはり月。憧れてやまない月。
憧れて魅了されてやまない月と、真逆の世界変身願望という憧れからの月、三日月。
海に沈む亡骸とルーツは空に浮かぶ月に憧れ、
月になりたくて美しくなろうとした。
海から月を眺める、
海の底から空の月。
空の月に憧れた亡骸のような海に浮かぶ物体は
海月。
きっと、
海月の様に月に憧れながら
月を目指して 海を漂い海を彷徨う
人生が私なのだろうと設定してみた。
③へ続く
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