きっと、どうしようもなく
「親には恵まれたな」
「親を尊敬してるんだ」
そう胸を張って言える人と話すたびに、
あぁ、きっと、ここにある『スキマ』は埋まらないんだろうな、と痛感してしまう。
きっと、わたしは自分を悲観しすぎている。
きっと、みんなそれぞれいろんな事情を抱えていると思いながら、
人と比べるものではないと思いながら、きっと、もっと大変で戦ってきた人がいると思いながら、
それでも強く羨望してしまう。
きっと、対話相手からの同情を引こうと自分の話をして
けれども、対話相手が「恵まれた」人であったとき
きっと、この人にはこの感覚がどうしようもなく分からないんだろうな、と感じさせられる返答がくる。
そうやって『スキマ』を感じてしまう。
自分を悲観して同情を引こうとする行動が、「親」の行動と全く同じだと自覚して
そしてまた、自分を悲観してしまう。
きっと、どうしようもなく、わたしはこの『スキマ』を埋めることができないんだろうな。
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