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あだち充漫画から学ぶかっこよさ

 私のtwitterを見てくれている人なら、私があだち充オタクであることをご存知かと思う。あだち充漫画の魅力はなんと言っても登場人物のかっこよさである。

 私なりに登場人物の何がかっこいいのかを研究したのでまとめる。

作画

 シンプルな線で描かれており、親やすい。それでいてきちんと整っているのでかっこいい。

主人公たち

設定のシンプルさ

 全てがシンプルに作られている。どの作品も一つか二つだけ大きな特徴を入れている。たとえば、「タッチ」なら双子の片割れが死ぬ、とか「H2」なら中学時代の親友とライバル同士で、野球部創設するとか、「クロスゲーム」なら幼なじみが死んでその妹が師匠ポジとか。

 それ以外は全てシンプルだ。父親は普通のサラリーマン。普通の高校に通う。普通にヤクルトファン。学業成績も普通。右投げ右打ち。着てる服も髪型もシンプル。

 平均顔の男がモテるように、平均的スペック、なんなら平均よりちょっと上のスペックを持った男というのが一番モテる。

感情を言語化しない

 あだち充漫画には心情を表すスピーチバルーンが登場しない。感情は、コマの間や心象風景で表している。言語を通さない感情というのはカッコいいのだ。

H2より
クロスゲームより空振りによる心情表現
このシーンはいろいろと大事

 背中で語りがち。

あだち漫画でよく出てくるあだち去り
twitter:@sohsaiより引用

 文字情報なしで全て伝えてしまうからすごい。タッチの上杉和也死亡シーンなんかもほとんど文字はないのでぜひ手に取って確認してほしい。次の画像は、あだち充ファンの間では有名な木根くん完投シーンだ。

H2より 木根完投シーン

 試合に勝ったということを一文字も使わずに表現している。本当に名シーンである。

ウイットに富んだ発言

 あだち充は結構落語が好きらしく、セリフをよく研究しているようだ。ウイットに富んでいる。
 
 主人公は基本的に幼なじみの多い人間関係を持っており、割とツーカーな台詞回しされることが多い。故に、かっこいい。セリフも少なめ、短めが心がけられている。

H2より おれは八百屋にサンマは注文しねえよ


H2より ちょいと大リーグまで


終わりに

 すごいよね、あだち充。呼んだことない人はぜひ呼んでください。とりあえず「タッチ」は基本教養としてどうですか?現在MIXを連載中だ(ステマ)!!

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