オリジナルMBTI性格分析をつくろう
MBTIという性格分析がある。いくつかの質問の答えから人の性格を以下の4つの観点から分類するものだ。
エネルギーの方向(E.外向/I.内向)
ものの見方 (S.感覚/N.直観)
判断の仕方 (T.思考/F.感情)
外界への接し方(J.判断的態度/P.知覚的態度)
たとえば私はINTPである。
よく、「おまえMBTIはエセ科学だから嫌いだろ」と言われるのだが、別に嫌いではない。
まあ、ちょっと怪しい議論をしているところはあるが、占いほど酷い似非科学ではないと考えている。というのも、
「あなたは毎朝朝ごはんを食べますか?」
という質問に対してyesと答えたら
「お前は毎朝朝ごはんを食べる人だ!」
という結果を出すのがMBTIだからだ。比較的当たり前の結果が出る。
なぜMBTIは便利か
MBTIが流行っている理由はシンプルに、自己理解できると気持ちがいいからというくだらない理由である。しかし、実際問題、他者との関わりを考えるにあたってMBTIを使うことは便利だと考えている。
たとえば、「この人はたぶんIだな」と思う人に対して一律で「あんまりパーティでは話しかけないようにしよう」みたいな対応も可能だろう。
なんというか、雑に分類しておけばベイズ的に「この人のことはあまり知らないけれどINTPだからどうせこう考える可能性が高いだろう」みたいな決めつけが可能になる。
もちろん、過度なパターナリズムやレッテル貼りは危険なので用法用量を守って、そして自分の心の中だけで留めておくことが重要だ。
MBTIに対する統計的勘違い
グラフにするためにあえてE-I S-N軸だけ取り出した2次元のグラフにする。
おそらく勘違いされていることだが、人々の統計をとったとき、性格は左図のようなクラスターが存在しているわけではないだろう。
実際には右図のような分布(多変量正規分布)になっているはずだ。(ごめん、ソースはないのでだれかそういう論文あったら教えてください。)
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MBTIは4次元空間だ
MBTIは人の性格を4次元まで次元削減したものである。(cf. https://note.com/__tatsuya__/n/n17cca4019f0c , もしくは素直に「次元削減」でググってくれ。)
なので、次元削減をもうちょっと弱めたり、別のベクトルを基準すれば別の性格分析ができるだろう。
たとえば
利己-利他
メタ認知力高い-メタ認知力低い
自責性-他責性
このへんとかを入れてみたらどうだろう。僕は人を見るときにこの辺を意識している気がする。
基準の数を増やすと2^nで分類が増えてきて面倒なので、なにかいらないものは削ることが大事だ。
僕なら
E(外向)-I(内向)
T(思考)-F(感情)
利己-利他
メタ認知力高い-低い
をオリジナルMBTIとして実用的に使っていきたい。
みんなもオリジナルのMBTIつくろうぜ!