なぜ天王寺璃奈は20年代最強のアイドルか?~もうアイドルに肉体はいらない
普段がっつりオタクコンテンツみたいなものは見ないのだが、こんなPVを見る機会があった。
これを作った人たちは本当に天才だと思った。このPVについて考察していきたい。
前提知識は以下の二つである。
このPV
天王寺璃奈は感情を顔に出すのが苦手なので、顔文字電子ボードを自作してライブに出ている
実はおれもこれくらいしか知らん。
記号を詰め合わせればカワイイは再現できる
カタカナの「カワイイ」は10年代前半あたりに流行った言葉だろう。20年代の今はもう、当たり前のように使われる言葉だ。
そんなカワイイを顔なしで再現してしまっている。どういうことか。私が気づいた点をリストアップしよう。
ボードの顔文字
ピンクの髪
ぶかぶかの衣装
可愛いダンス
高い声
こんなところだろう。中でも天才的な発明は「顔文字ボード」である。アイドルの笑顔がカワイイの記号でしかないことを証明してしまったのだ。
また、これは作り手のうまいところでもあるがダンスの可愛さが非常にうまい。衣装を可愛くするという手段もできたはずだがあえて灰色のヒラヒラしないものにすることで動作のカワイイを際立たせている。
20年代のアイドルに肉体はいらない
20年代はバ美肉の時代である。メタバースの時代である。もう顔なんていらない。
ステージのデザインや曲に含まれる電子音。テーマ性が未来である。ある種、2007年に登場した初音ミクの世界観の正統進化である。
また、シャイな性格だとか、自分でプログラミングしちゃうようなキャラ設定に20年代「Z世代」を感じないだろうか。
天王寺璃奈はそういうテーマ性をもったアイドルである。
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