デキる奴は行動と心のすり合わせが上手い
今回いう「デキる奴」というのは人間関係やおカネなどの経済的利益をたくさん得られる人のこと。キーワードならぬキー対立構造は
意識的にしかできない⇄無意識にできる
努力すると疲れる⇄特に疲れない
言語性知能⇄動作性知能
考えすぎ⇄ノリで行ける
素朴に言えば左側が不器用な奴で右側がデキるやつだ。特にこの4つだけというつもりはないが、言葉にしやすい違いはこんなところだ。
「悩みの多くは煮詰めると「最善手を打ちたくても本能に邪魔される」に落ち着く」と私はいつも言っている。最近人と話して、この発言をもう少し深められそうだなと思ったから今回文章を書く。最善手そのものの話は別記事あるのでどうぞ(https://note.com/__tatsuya__/n/ne1341fc4e074)。
「悩みの多くは「最善手を本能に邪魔される」に落ち着く」とは
例を出せば簡単だ。大学生が留年がかかったテスト前日に掃除を始めてしまうやつだ。論理的に考えてその人が効用を最大化するためにやるべきことは勉強であるにもかかわらず、それが本能によって阻止されてしまう状況だ。
もう一つの例は恋愛だ。これは一番ありがちな例だ。どう考えてもクズで絶対別れるべきモラハラ男なのに本能で別れられなくなってしまう。
そういったことだ。人生全般そうだろう。多くの場合、ちゃんと論理的思考能力を持っていたり、身近にいいコンサルがいるにも関わらず人生うまくいかない奴というのは最善手が本能に邪魔されている。
今回の文章では「最善手が本能に邪魔される奴」と「されない奴」の違いを考えていく。
まあ、最初にあげた矢印が全てなのだが、その一つ一つを説明したい。
意識的にしかできない⇄無意識にできる
3+5を計算して欲しい。8に決まってるだろナメるなって?
まあ、そりゃ学校教育を受けたあなたにとってはそうかもしれないが、3歳児とか1000年前の農村の人とかに聞いたら指を折ってちょっと時間をかけて計算することになるだろう。
3+5=8がパッとわかるのは実のところあなたが答えを暗記しているからにすぎないのだが、処理にかかるコストが少ないというのはかなり大事なことだ。だから経営者みんな「DX」を連呼してるわけよね。
努力すると疲れる⇄特に疲れない
さっきちょっと言った処理コストの話である。上とほぼ同義かもしれない。無意識にできることは大抵疲れない。
たとえば、コミケに同人誌出してる人たちはあれに対して特に疲れない(ドーパミンドバドバ)だからできるわけで、おれだったら疲れるからやらない。
言語性知能⇄動作性知能
あなたは自分のIQを測ったことはあるだろうか?IQというといかにもアヤシイのですが、ちゃんとWAISというIQテストは信頼がおけると私は思っている。
WAISには大まかにわけて2項目ある。言語性知能と動作性知能だ。
言語性知能…主に言語を使った思考力や表現力の知能指数のこと
動作性知能…目に見える情報をすぐに理解・記憶する、手や体を動かすことが得意等、感覚と運動に関する能力
言語性知能が意識的、動作性知能が無意識って感じせん(雑議論)?
言語性知能と動作性知能の差が30以上くらいあるとASDやADHDなどの発達障害が疑われる。特に、言語性知能が高くて動作性知能が低いタイプの発達障害が生きずらいといわれている。というのも、「理屈はわかってるけどうまくできない」からだ。
自分は特に発達障害ではないが、言語性優位でこの差が大きく、普通にしんどさは体感で感じてる。
考えすぎ⇄ノリで行ける
考えるということはそれ自体がコストだ。ゆえによくない。また、考えすぎると倫理の問題とかに飛び火しがちで結局経済的合理性の面ではよくない。
最近、結構儲かってる企業の就活イベントで社長と話したのだが、その方は結構スピリチュアルにハマっていることがわかった。ぶっちゃけ、頭が悪くても経営はできる。世の中にどれだけ中卒社長がいるかという話だ。考えすぎるのはデメリットになる。
まあ、これはバランスが大事で、細かく考えすぎないということだ。最近コンサルが流行っているのは考えることをアウトソーシングする重要性が認識されてきたからだ。
そして、ノリで行けるというのは倫理や法をある程度無視できるということだ。倫理は炎上商法とか、ステルスマーケティングとか、談合とか、詐欺とかそういうものを縛る。人間関係にはもちろん搾取と被搾取があるんだから、コスいことできる奴の方が強いに決まっている。
結論
あなたのやりたいことが「無意識にできて」「特に疲れない」ことで、あなた自身が「動作性知能が高くて」「ノリで行ける」タイプだといいね。
そうじゃないなら、せめて「無意識にできて」「特に疲れない」ジャンルに人生の戦場を変えるというのも手かもしれない。
でも本能だから難しいよなあ。だっておれも、できてないもん。