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自転車乗りが特定原付に乗るべきたった1つの理由

特定原付は原付でありながら、16歳以上なら免許不要で乗れるため、原付に乗るハードルを低くしました。一方で、免許取得者ではないと馴染みのない交通ルールがちゃんと守られないなどの課題もあります。

この記事では、普段は自転車に乗っている人が特定原付に乗ることの良さについて書きたいと思います。

守られない自転車のルール

原付には原付の交通ルールがあり、原付を運転する人はそのルールを守る義務があります。たとえば原付が歩道を走っていたら誰もが危険だと思うでしょう。そのため原付には歩道走行禁止というルールがあります。

自転車にも同じように自転車の守るべき交通ルールがありますが、そのほとんどが守られていないのが現状です。原付を運転するには免許が必要で、それを取得するために交通ルールを学びます。しかし自転車は免許不要で、かつ子どもでも乗れるため、交通ルールを学ぶ機会がほとんどないのも理由のひとつだと思います。

よく見られる自転車の交通ルール違反についてとりあげてみます。

逆走

逆走については最近よく取り上げられるようになったので、これをしないように気をつけているという人も増えたと思います。自転車に乗らない人でも、逆走している自転車を見ると危ないと感じる人が多くなったかもしれません。

逆走の定義としては、路側帯を含む車道の右側を走ることです。したがって道路の右側にある歩道を走ることは逆走はなりません。自転車が道路を走る際は、進行方向に向かって最も左の車線の左側または路肩走るか、左側の路側帯または歩道を徐行する必要があります。

これに違反すると、特定原付では反則金6,000円、自転車なら3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金です。

一時停止無視

止まれの標識や踏切の手前では一時停止の義務があります。原付や車の免許を持っている人なら至極当たり前の知識なのですが、そんな免許を持っている人でもなぜが自転車だとこのルールを守りません。ルールが悪いとでもいわんばかりに交差点をそのままのスピードで渡ったり、踏み切りを駆け抜けたりします。なぜなのでしょう?

これに違反すると、特定原付なら反則金5,000円、自転車なら3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金です。

特定原付に乗れば世界が変わる

車を運転しているという意識

特定原付はアクセルで進む乗り物であるため、自分の力で進まないといけない自転車と比べて、車両を運転しているという意識が強くなります。自転車は歩行者の仲間だと思い込んでいる人は多いかもしれませんが、特定原付を歩行者の仲間だと思う人はおそらく少ないでしょう。

車両を運転する意識が強くなることで、交通ルールを守ろうという意識も高くなります。

自転車のルールがわかるようになる

特定原付は原付ではありますが、その交通ルールの多くはどちらかというと自転車のルールと似ています。つまり、特定原付に乗るために交通ルールを勉強すれば、それは原付や自転車の交通ルールを学んでいることにもなります。

特定原付に乗って交通ルールを学ぶ

以上が、私が特定原付に乗ることをおすすめする一番の理由です。自転車から特定原付に乗り換えることをすすめているわけではありません。免許が不要な自転車に乗るにしても交通ルールを守るのはとても大切で、同じ免許が不要な特定原付はそれを気づかせてくれる乗り物なのです。

同じ道路の中で、車や原付、特定原付や自転車、そして歩行者が共存していくためには、それぞれがそれぞれのルールを守ることが大切です。お互いを敵視せず、どの乗り物も、そして歩行者も、安心して共存できる社会になったらよいなと思います。

特定原付のルールについては、こちらもどうぞ。

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