離島にSPINNSがきた! in長崎県壱岐市
今回は8月27.28日で壱岐島、長崎県壱岐市の壱岐商業高校の3年生5人と出店活動を行いました。
8月の上旬に大分県日田市の高校生とも出店活動を行いましたが、今回は私が所属しているゼミ生が壱岐商業高校で行っているアントレ教育プロジェクトの一環のコンテンツ(SPINNS)として参加しました。
離島でSPINNSをするのは初めてで新鮮でした。
壱岐には小さい子や高齢者向けの洋服店は多少あるそうなのですが、中高生などティーン向けの洋服店が1軒もありません。
そのため福岡や長崎市内といった市街地や通販サイトで洋服を購入する人がほとんどだそうです。
私の地元も全く同じ状態なので、洋服が欲しいけど身近に買う場所がなくてファッションを楽しむことができなくてもどかしく思う高校生の気持ちがよく分かります。
以前の記事(確か延岡編)で記しましたが、私は自分の好きなことや楽しいことを自分の地元でやって幸せになって欲しい、という想いでTANEMAKI活動をしています。
壱岐商生も地元にティーン向けの洋服屋さんを作って楽しみたいという想いから企画に至ったそうです。
以下は出店の様子です。不為が撮ってくれた写真がとても綺麗だったので何枚か使わせてもらいました(笑)
☆1日目
☆2日目
今回の出店を通して、言い方を選ばずに言うと、高校生の質が高いと感じました。
私は主にレジ操作を教えていたのですが、物覚えがとても早かったです。操作方法を教えたあと、しばらく隣についてサポートはしていましたが、数回打てばこちらが手取り足取り教える必要はなくなるくらいでした。
また、活動に対しての積極性も感じられました。
レジだけではなく、接客、洋服のお畳み、マネキンのコーディネート等々全ての仕事に楽しそうにしながらも積極的に取り組んでくれました。
総括して″ジブンゴト″として捉え、出店活動に取り組んでいる印象でした。
バイトを経験していた子もいたので、理解や行動がスムーズだったのも納得なのですが、お手伝い要員の私は早々に役目を終えかねない状況でした(笑)
一段落した時など、私は高校生とは出店で初めて関わったため、距離を縮めるためにも普段の洋服事情や他愛のない話をしました。
高校生皆口を揃えて、「壱岐にこういう(ティーン向けの)洋服屋があったらいいなぁ」と言っており、ティーン向けのコンテンツがない離島の高校生の切実な想いを感じました。
出店前に島内でこの企画の宣伝の放送があったようで、話題性や期待度の高さも感じられます。
その高校生の想いを周りの大人が無下にすることなく受け止めて、行政、大学、企業が全面協力した素敵な企画だったということを一旦書き留めておきます。
私は各地でTANEMAKI活動をしていますが、最近は芳しくない結果や状況が続いており、活動に対してのモチベーションが揺らいでいました。
経営的なことだけでなく地域活動の面でも、どうしたらいいのだろう…と苦悩する日々が続いていました。
今回の出店で、高校生のパワーとモチベーションの高さに感服しました。
1日中暑い中立ちっぱなしで足が痛かったり疲れているはずなのですが、2日間とも元気いっぱいで、2日目には1日目の元々立てていた売上目標を達成しようと、売上状況やお客さんの動向を考慮して売り場の位置を変えたり、POP書いたり店舗装飾を工夫していました。
高校生が一生懸命に頑張る姿を見て、私自身がパワーを貰えたし、モチベーションも取り戻せました。次回の出店活動も頑張ろうと刺激をもらいました。
ーー洋服が好きでコーディネートを組むのが楽しいけど、地元には洋服購入できる場所ない。そのせいで地元に対して諦めてしまいそうだが、好きなことや楽しいことを諦めずにそれらのことを地元でやって幸せになってほしい。
今回の出店を通して再度自分の活動に対しての想いに気づくことができました。
これからも悩んだり挫けたりすることはあると思いますが、上記に書いた今回の出店が実現した経緯のように、想いさえあれば実現も可能なのです。応援してくれる人は必ずいます。当たり前ですが、誰も想ってなければ実現は不可能なのです。
今回の出店は、高校生の「壱岐に同世代向けの洋服屋さんが欲しい」という想いがきっかけで実現し、壱岐を盛り上げてくれました。
彼らの想いに応えたいと多くの人が集まり、洋服を購入してくれました。決して情けではなく、応援の形なのです。
余談ですが、今年の甲子園の決勝戦を現地で観戦した際、9回の3塁側の応援に胸を打たれました。強豪校を倒し、決勝に登りつめたチームのブラバンが流れたとき、割れんばかりの拍手が起こりました。
球児達が甲子園に懸ける想いと努力する姿は観ている人に元気と希望を与えました。それに対して観衆が応援という形で返した場面を目の当たりにし、心に響くものがありました。
私も、2月に飯塚で出店した際には初めての取り組みということもあり、行政や地元メディア等々多方面からご支援、応援を頂きました。
あの出来事も、それまで全く繋がりもなかった私たちの飯塚という地域に対する″想い″(ビジョン)があったからこそ、応援を頂けたのだと今になって実感しました。
実はこのnoteは、帰りの船が遅延しており、その待ち時間に書いたものなのですが、船に乗る直前に「今日SPINNS来てたらしいよ?!」と若い女性が話しており、島内での話題性の高さを改めて感じました。
ちなみに壱岐にはまた2日後に行きます!(え?!)
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!忌憚ない意見や感想等々フィードバックを頂けると嬉しいです。