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時代は令和だってのに!

「親御さんに実家帰ってこいって言われない?」

言われますとも。なんなら地元市役所の求人票が送られてきましたよ。

わたしだって、地元に残す高齢の祖母と母が気がかりじゃないわけではないですよ。

でも、どうしてそれをわたしだけに聞くんですか?


集団面接。わたしと、男子大学生2人。勤務地の確認があった。もし入社したら、全員上京一人暮らしになる。それに対して問題はないか、親の理解はあるか、確認されるのはいい。他の2人も、わたしも問題ないと答えた。

母の、実家に帰ってきて欲しいという気持ちを知ってはいたものの、わたしはずっと就職は首都圏で、と決めていたし、母にも話して納得してもらっていた。(それでも求人票は送られてきたが)

わたしだけが、「親御さんに実家帰ってこいって言われない?」

と聞かれた。全員同じ条件だったのにわたしだけだ。

こういう、ちょっともやっとすることが就活の中で何度かあった。

「長女?実家帰らなくていいの?親は納得してる?」

就活相談に行った時、キャリアコンサルタントの人にしつこいほど確認された。ちなみにうちの大学にキャリアコンサルタントはこの1人しかいない。その後、行くのはやめてしまった。

「女性営業は5人しかいません」

と説明されたこともある。

「女性は基本転勤ありません。(営業職の女性がいないしとらない)」と説明したのは、県内では大きな食品メーカーだった。

転勤をしたくない人もいるし、営業職は嫌、と言う人もいる。結婚して子供産んで家庭を持ちたいと言う人も、もちろんいる。でも、そうじゃない人もいる。気にしすぎ、と言われたらそうなのかもしれないけど、「気にしすぎ」で片付けられないこと、片付けてはいけないことだと思う。

わたしは結婚願望一切ないし子供も欲しくない。地元で働くのも考えられないし、そもそも地元には職がない。

性別によって、チャンスが不平等になることがあるんだと、身に染みて感じた。入社後にもそういうことがあるんだろう。育休とか産休を経たキャリアとか、結婚してない人はどうだとか。少しずつ、変わってきている部分もあるけれどまだまだだ。


就活システムもなんだかんだ言ってそんなに変わっていないし。

2013年の作品だけど、就活ってだいたいこんな感じだ。8年経ってもそんなに変わっていない。時代は令和だってのに!

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