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恋ができないわたしは1人なのか

わたしは恋愛ができない。しないんじゃなくて、できない。

この先1人でいる覚悟を半分くらいしている。恋愛ができない理由とかそういうのは今回の本題ではないので割愛します。


「半分くらいしている」と言ったけど、もう半分は「わたしはこの先ずっとひとりなんだろうか」という気持ちがあります。

一人は楽だけど、ちょっと寂しい。


数年前、リアルタイムで見ていたドラマを久しぶりに見返しました。

「獣になれない私たち」

主演は新垣結衣さん・松田龍平さん、主題歌はあいみょん、脚本は野木亜紀子さん。

脚本の野木さんが大好きで見始めたドラマ。面白くて毎週欠かさず見ていましたが、ざっくりした内容だけ覚えていて、就活を追えたら久しぶりに見たくなりました。(パワハラ上司が出てきます)

第9話。主人公の深海晶(ガッキー)と主人公の元カレ京谷の元カノ朱里(黒木華)、二人の会話が印象的でした。


朱里「……恋愛って、自分を見失うものなんじゃないの?」
晶「だったら恋愛はいらないや」

(中略)

朱里「じゃあ、ずーっと1人で生きていくの?」
晶「1人なのかな?例えば、今は2人。わたしと朱里さん。さっきは3人でビールを飲んだ。お母さんじゃないけど、お母さんみたいな人と、また飲もうって約束した。会社の同僚と仕事のことで一緒になって喜んで、女同士で1000回のハグ。この前は飲み友達の部屋で夜通しゲームして、朝のコーヒーを飲んだ。そういう一つ一つを大事にしていったら、生きていけるんじゃないかな。一人じゃない……んじゃないかなあ。だめ?」
朱里「ううん、ありかも」


この台詞を聞いた時、号泣しました。

うまく言葉にできないけど、「自分のために書かれた台詞だ」と思った。

一人じゃない。恋愛ができなくて恋人がいなくても、この先結婚しなくても、わたしはひとりじゃない。

気軽に連絡をとってバカみたいな話ができる友達がいて、将来のことを話せる先生がいて、バイト先の人とはおいしいものを一緒に食べて笑い合える。これから先、社会人になって世界が広がったら、友達も同僚も上司もいろんな人間関係ができていく。その一つ一つを大切にしていったら、わたしは一人じゃないし、ちょっと寂しくても生きていける。


今、このドラマを見返してよかった。他にも刺さることがたくさんあった、リアルタイムで見てたときは刺さらなかったことも、今見返すと胸にグッとくるものがあったり……

歳をとって、いろんな経験をして考え方や価値観も変化すると、同じ作品を見ても違う感じ方をしたり、以前はそんなに印象に残らなかった部分が刺さったり。

過去に好きだった作品をまたいろいろ見直してみようかな。


あと、野木さんの脚本は本当に面白いです。面白いだけじゃないけど。アンナチュラル、MIU404も最高です。

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