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家庭教師生活8ヶ月目 1.11×11.1×111=? 笑いの教科書は存在しない—だから人生って最高だ

寒暖の差が激しい。
朝晩は特に冷え込むようになった。
ここ徳島県南部でも朝は数℃しか上がらない。
風邪、ひかないように。


勉強以外の充実した時間

中学3年生の教える時間が減ったことで、僕には時間の余裕ができた。しかし、彼にとってはこの変化は本当に良いことなのだろうか?

「良いこととは何なのか」

この疑問について、僕は11月を通じて考え続けた。しかし、答えは見つからなかった。時代や文化、学問や宗教といったさまざまな要素を総合的に考えても、「環境による」というのが答えなのかもしれない。

彼を観察し、彼の反応に対応する。彼に合った方法を尽くす。これが周囲の大人たちに求められる最低限のことではないだろうか。

彼の環境は11月に少しだけ変わった。学業のプレッシャーが軽減され、彼は釣りに没頭している。学校や部活ではできなかった早起きをし、朝4時に家を出る。勉強では1時間も集中できなかった彼だが、釣りになると10時間も集中し続けることができる。たとえ1匹しか釣れなかったとしても、彼は喜びをもって報告してくれる。
彼が何かに夢中になっている姿を見て、僕は安心した。

11月の後半からは1時間の授業の間でも彼は釣りの話をたくさんしてくれる。彼が話したいように話し、質問し、聞き、また話してもらう。彼との会話はとても充実している。
勉強だけが全てではないと思う。この時代では何が結果として良いものになるのか分からない。だからこそ、自分が良いと思えることをすることが「良いこと」なのではないだろうか?


ここで問題

次の問題を工夫して答えなさい。
・1.11×11.1×111
・2.22×22.2×222
・3.33×33.3×333









答え
1.11×11.1×111
=111×0.01×111×0.1×111
=111×111×111×0.001
=1367631×0.001
1367.631

2.22×…と3.33×…は1.11×…にそれぞれ2、3をかけて2735.2624102.893となる。


これが小学5年生の問題です。

もう一問。

あ、い それぞれの面積の総和を求めなさい。

縦10cm×横10cmの正方形が横に4つ並んでいる
左下から右上にかけて正方形の対角線が
左上から右下にかけては長方形の対角線が引くかれている











答え

左上から右下にかけて引いた対角線の上の部分の三角形を下に移動し、
左上の三角形を右下に移動させる。

5つの平行四辺形ができ、「あ」「い」はそのうちの1つ分に相当するので、
10×40÷5=80平方cm


これが小学5年生のレベルである。
僕はこれらの問題を見たとき、咄嗟に答えの導き方を出せなかった。
数分考えて出てくる回答までの道のりは、高校レベルでの解き方であり、小学5年生がこれまで習った解き方で解ける方法ではなかった。

恐るべし小学5年生…。


また一つ変化する

小学5年生の自由奔放だったノートの取り方を気にし始めた模様。
「こうした方が見やすい」「これで後で見返しやすくなる」
と言い、他者目線と時間的尺度を持ち合わせた発言をしながら算数のノートをとる。
(算数のノートってそんなに見返さないよな?)は余計な言葉。

ノートに縦に3本、フリーハンドでキレイに線を引いて、問題番号書く欄、式・答えを書く欄と筆算の欄に分けた。

「これできれいだ」と言いつつ、もうひと工夫。

大問の間は2行空け、小問の間は1行空ける。
「ウンウン、きれいきれい!」と満足げ。

本当に「めちゃきれいやん!」と言う僕。

あっちこっちに式と答えと筆算を大きく書いて、1ページ埋まるまで次のページに行かない書き方も好きだったけど、こうして自分の好きなように見やすく書くのも良いもんだな、とまた変化を実感した1日だった。


笑い

中学3年生はずっと英語の問題を持ってきてくれる。1時間だから大問1問分しか解けないことも多い。それには大いに脱線しているということもあるのだが。しかし、それと釣りの話を差し引いても英語は上達してる。
相変わらず覚えは良くないが、良くないなりに何度も考えてくれる。
問いかけに素直に反応してくれる。

素直すぎて面白いくらい。

他の部屋に響き渡るくらい、めちゃくちゃ授業中に笑ってる。

彼がわからない問題にぶつかったとき、簡単にして問いかけてみる。
「彼は何冊本を持っていますか?」
「How many books does he have?」
クリア。

「教室には何人いますか?」
「How many people are there in your classroom?」
ギリギリクリア。

ここで本題。
「富士山は何メートルですか?」
「How many Mt.Fuji is meters?」
爆笑wwww

つられて彼も笑ってる。笑
彼自身もおかしいことは分かっているのだが、どうしたらいいのかわからない。
疑問詞の位置と、主語・動詞の位置を確認してようやく回答できた。

こんな感じで、彼の破天荒な英語(出川英語?w)に振り回されながら、でも楽しく可笑しく授業してる。英語って面白い。学ぶっておかしい。
だから、楽しい。


今日も最後まで見ていただきありがとうございます。
11月25日から、「お笑い」の視点をどうすれば持てるのか考えています。
だからまずはお笑いのネタを見ることだ!
今起こってることを笑いに変えるには!?
の視点で見ていこうと思います。

学生のおかげで楽しい日々に感謝しつつ、また来月更新します。

今月もお疲れ様でした。



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りゅうちゃん
すごい勇気をありがとうございます。

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