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家庭教師生活6ヶ月目 待つことから始める。

家庭教師を始めて、早いもので半年が経ちました。
慣れからの脱却と脱皮を目指した8月。
「学ぶとは」について考えた1ヶ月でした。

9月はその流れにのって、さらに脳科学についての本を物色。
UVERworldの”Don't think, feel”の歌詞にある「俺の頭の中がみたいだろ?」
の僕の9月の答えは「頭の中は脳科学」でした。


ホンマに毎週変わるなぁ、自分。

小学生の家庭教師を週に1回、1時間しているけど、ホンマに毎週毎週違う顔を見せよる。

9月の1回目は夏休み明けの初日。
こちらとしては毎週の出来事やけど、彼にしてみれば休みからの頑張った1日。からの、家庭教師。
そらぁ疲れるよね。疲れてるよね。。。トホホ…。
みたいな感じで、かろうじて起きつつ、ほぼ寝ながらの勉強時間だった。

2回目は、新しく他の塾にも行き始め、算数・社会・理科の新たなテキストを手に入れてる。
学校の宿題に加算されたその冊子を見て、
「やはり、量が大切か…。」と、感じる僕。
学校の宿題からの塾の宿題という流れで行うようになった。

ほんとに慣れてきた。それを毎回感じる。

9月3回目のその子の弟と僕との出来事ー
おやつに出されたアルフォート。バラエティパックだから、ビター味とミルク味の2種類がお皿に盛られて出していただいた。
弟はビター味が、僕にはミルク味が出されてた。
弟が兄に、ミルク味を求めていたのだが、勉強という集中の鉄壁に拒まれる。
そこで、これは仲良くなれるチャンスだっ、と誰とでも友達になりたい僕が反応。
「僕のと変えてほしいな!」
(嘘だけど、嘘じゃない。仲良くなりたい手段なのだ。許せサ◯ケ。)
弟はヨッシーのぬいぐるみを抱きながら、そのヨッシーの手にビター味のアルフォートを持たせて、差し出してくれた。
ふぁ〜〜〜✨
弟との物々交換が成立した。
今週一番嬉しかった。(兄は横目で黙々と勉強。エライ。)

4回目。
学校の宿題からの流れを確実に掴みつつある。
集中力も申し分無い。
ふと、計算方法を見ていると。
ん?いつもと違う。

これまでは、筆算のときの繰り上げで「1」を一つ上の段(もしくは下の段)に書いていたのだが、ない。
どこを探しても、ない。
近くで見ても見ても、ない。

「うえぇ?筆算の繰り上げ繰り下げ、暗算でしてるやん!」
と変な声を出しながら伝えると、
いつもの
「そうですけど?」(声には出してない)
みたいな満足げな顔で頷く。
これは塾の効果なのだろうか。
それもそのはず。
そろばんも習い始めたとのこと。
つまりほぼ毎日習い事をしている。
すごい英才教育だ。

それに、おそらく、お母さんお父さんは促すぐらいで、決定は本人がしていると感じられる。
これがすごい。
彼の目標や好奇心に対して、これはどう?と情報を出し、おそらく体験させて、やるならやる、行かないなら行かない、と決めさせているように感じるのだ。
それは、お母さんも一緒に僕の家庭教師の時間を座って机についてくれ、その時の子どもへの声のかけ方や、促し方で感じる。
「どうしたい?」「どういう気分?」「なにする?」
主導権は本人にある。それをサポートする。
すごい。
僕はそこに感動する。


ノートの書き方も自由かよ。

塾の宿題は、無印のA5サイズのノートを使って書いてる。
ノートを左に、テキストを右に並べると、机の横幅からはみ出るぐらいのサイズ。
それを自由に書きこなす。
まるで画家。

左上から書き始めるのだが、書き終わると線で区切って書く。ノートの端1/5ぐらいは筆算用に空けている。
テトリスをしているように、区切って区切って問題を解いていく。
できたノートはフルコンボだどん。

余白を作らないこだわりがあるのだと思う。

問題を解くのも、極力飛ばさない。
僕から答えを聞き出すまで飛ばさないまである。

ギチギチに詰められたA5サイズのノート。
たくさん問題が解けそうだ。


覚えててくれてありがとう。

別に僕のためじゃない。わかってる。
でも、先週教えたことを今週も覚えていてくれることに喜びを感じずにはいられない。

今回は三角形の面積の出し方を覚えててくれてありがとう。
なぜ最後に「割る2」をするんだろうね?
正方形で考えて、その半分と三角形の面積の大きさは同じでしょ?

納得はほぼしてないだろう。(顔にそう書いてる)
でも、先週から進化した彼は、余裕で三角形の面積を回答し続けた。

全問正解。

もう、ありがとう!!
僕は嬉しいよ!

「cm2」の読み方は、
「せんちめーとる”に”!!」だけど。


僕は待つようになった。

小学生を教えてても、中学生を教えてても、考えている時間(顔)というのがわかってきた。
そこにアドバイスであれ、別角度の質問であれ横槍を入れられると、全部が茶々を入れることになる。
考えて考えて、糸口を自分で見つけ出そうとしている時間。

自分で見つけられるから、次も解ける。次も挑戦できる。

そんな風に思い始めたし、僕自身、集中してるときの邪魔ほどストレスなものはないので、やめた。

待つ。

質問したら、待つ。

話し始めたら、話し終えるまで、聞く。

そうなった。

隣で勉強を一緒に向き合うこと。
質問したら一緒に考えてくれること。
答えを伝えたら合っているかすぐに答えてくれること。
家庭教師やマンツーマンでの何かって、これが重要なんじゃないかって思う。

だから待つことから始めようと思う。


コントロールは決してできない。

中学3年生。受験期真っ只中。
次のテストで高校の受験先を決める。
これまで1回も休まず一緒に勉強してきた。

英語。過去形・過去分詞をリズムに乗せて唱え続けた。
読みながら理解ができるために、毎日音読するように勧めた。

理科。1年生からのやり直し。
特に「常識」すぎることを学ぶことへの抵抗が大きく、エネルギー系の単元では教えるのに苦労した。
水溶液やイオンは得意になった。
飽和水蒸気量と天気の単元を教えたおかげで、なぜ雨が降るのかのメカニズムの理解が僕がかなり深まってしまった。

社会。みんなだいすきコテンラジオさま。ありがとう。
おかげで、戦国、フランス革命、第一次世界大戦、ヒトラーの流れをすらりすらりと伝えられた。
コテンラジオの伝え方を真似して、前提や時代背景を伝えながら教えられた。
まだまだ僕の理解が及ばないところはあるが、日本史と世界史のメインストリームは伝えられた自身がある。




のだが・・・

惨敗だ。

悔しい。
ものすごく悔しい。

どうすれば教えたことが身につくのだ。

教え方なのか。
彼の勉強のモチベートが僕にできていないのか。

なぜなんだ。

悔しい。

僕の課題は何だ?

これ以上、何をどうできるのだ。

できる余地はあるはずだ。。。

しかし、タイムリミットは刻々と迫ってる。

英語も理科も社会も、もっとゆっくり、議論したり、一緒に問いを出し合いながら答えを見つけていきたいのだが、目の前のテスト、受験に急かされる。
その子の勉強の仕方や、覚え方の癖を一緒に見つけてやりたいのだが、すぐにテスト範囲が配られる。

悔しい。
その葛藤を超えて、超スピードで家庭教師の時間はかなり全力で、相手がやる気がなかろうがぶつかってきたのだが。

悔しいな。悔しい。


あーーー。
でも、まだ、時間はある。

彼が諦めるまで、僕も伴走する。

行きたいとこまで行こう。




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りゅうちゃん
すごい勇気をありがとうございます。

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