親コンプレックス

こんな事ここで書く必要は全くないと思うのだが、昨日からずっと頭から離れずにストレスになってることがある。
親が今住んでる町を見に来てお寺にご挨拶するというのだ。

以前、東京に行った際に父に「11月の中旬に行くから」と告げられ、その時は「おっけー」とだけ応え過ごしたのだが、近づくにつれ頭が圧迫される。そして昨日、母から具体的な日程候補が送られてきて、いよいよ現実味が増している最中である。
お寺にもその旨を前に軽くは伝えたものの、また具体的に伝えないといけないとなると胸が苦しい。
ということで、今日は頭痛が酷い。

昔から親を好きになれないでいる。
小さいころに植え付けられた夫婦喧嘩をしている記憶。父がほぼ一方的に怒鳴る。母も言い返そうと怒鳴る。そしていつも母は負け、どうしようもない感じになる。
父をよく見るのは休日の朝と晩。ずっとだらしない。母に言われたことを守らない。分かってて嫌がらせのようにしている節もあった。そして母が嫌味多く注意する。
僕はそうなると祖父母の家に逃げ込んだ。喧嘩は父がいる夜が多い。子どもだから寝ないといけないけど部屋に帰ると気まずい。父は言いたいことを言い終わると煙草を吸いに外に出て、すぐに自分の部屋の2階に行き、大音量でテレビを見る。その下の1階で僕は寝るのだが。

年を追うごとに両親は丸くなっていく。僕が大学になると父の転勤が決まり、僕は祖母の家に残ることにした。程よい距離感だった。就職活動時に親の、特に父の仕事の話を聞きたったが、近くにいないのでやめた。でも2回ぐらいは就職の話をしたかな。特に覚えてないが。

社会人になり、2年務めた会社を辞めることを告げた。
1回目は直接。2回目は電話で。3回目は直接。
1回目は僕も話が上手くなく、また初めて想いを親に伝えるので互いにぎこちなかった。でも、辞めることと次やること、でも遠くの将来と計画はないことを伝えた。「どうゆうことだ。また話そう。」もうやめることは決まっていたが、また話すことになった。
2回目。いきなり電話がかかってきた。全然聞いてくれなかった。「辞めた先どうするんだ。働きたくても働けない人もいるんやぞ。なめとんのか。計画はないんか。」全く話が通じなかった。聞こうとしてくれない。小さいころ見てた父だと思った。やっぱり変わらない。怒鳴る。言いたいことだけ言う。全然丸くはなかった。第三者に入ってほしくて仕方なかった。
3回目はとても穏やかだった。最後には「まぁ頑張れよ。」とは言ってくれた。母から見た父の変遷とか、父の当時の気持ちも聞けて良い時間ではあった。でも本音は、もう干渉しないでほしい。家族だからってフィルター、親だからって理由を押し付けないでほしい。

親のことを思うとストレスがかかる。適度な距離でいてほしい。好きにしろよって感じでいてほしい。そうじゃなくても気にしないでいてほしい。
親だからと言って特別な感情は持てない。むしろ、この感じが特別だ。他の人には感じない感情。鬱陶しくて、しつこくて、どうしようもなくて、切れなくて、過度に心配されて。すげーすげーしんどい。

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