見出し画像

商社業界


業界規模

50.8兆円(総合商社のみの数字)
出典:https://gyokai-search.com/3-syosya.htm


ビジネスモデル

大きく2つの構造がある。
1つ目はトレーディング。かなり簡略化して書くと下の図のような仲介料ビジネス。
その中にも2つあり、①2国間貿易②3国間貿易の2つ。前者は例えばアメリカと日本のような感じで2国間。後者はアメリカとインドの2国間だけど日本の企業が仲介するので3国間って感じで分けられている。想定しないといけないことが変わってくる。前者は1カ国の物の為替と株で決められるが、3国間だと見なければいけないものの幅が増えるので、ちょっとややしいこしい。

画像1

出典:https://www.itochu.co.jp/ja/ir/investor/businessmodel/index.html


2つ目は事業投資。イメージは下の図の通り。

画像2

出典:https://br-campus.jp/articles/report/121

注意が必要な点は、トレーディングと事業投資は別個独立の事業ではないという点。
トレーディングの収益を上げるための事業投資等、密接に関わっている。具体的に何をやっているかについては会社と部署ごとで違いすぎるため今回の説明では割愛します。


将来性・成長性(トレンド)

従来中心であったトレーディングビジネスが伸び悩んでおり、どの会社も事業投資に注力している。今後の成長性はその投資次第。また、資源ビジネスの依存から脱却するために各社非資源分野に注力しているため、そこの伸び次第で業界順位の変動が発生する可能性は大きい。
ただ、単年度の決算だけを見て将来性を決めつけるのは非常に危険なので注意が必要。


就活生が感じたリアルなメリットデメリット

※個人の主観です
・メリット
人のビジネスと言われるだけあってどこの会社であって人当たりが良い人が多い。また、世間的な認知は群を抜いて良い。給料も他業界と比べて群を抜いてよい。
また、商社でしかできない規模のビジネスも多数存在しており、規模が大きいプロジェクト(国家プロジェクトなど)に関わる機会があることはやりがいに繋がると感じた。

・デメリット
配属リスクが大きすぎる。どうしてもこれがやりたいということがある人にはあまりお勧めできない。また、どこの業界も直面している課題ではあるが、既存のビジネスモデルからの転換が必要であり30年後も今の地位に位置しているかは不明。
駐在をデメリットと思う人はいるかも。まあそんなやつ商社受けないか。


職種と働き方

総合職と一般職に分かれている。
その総合の中でも営業とコーポレイトに分かれている。
職種も働き方も部署と時期によって異なる。ただ全体的に忙しいのは間違いない。ここは興味ある部署のOBOG訪問を通じて自分で確認してください。
注意が必要な点は、子会社を設立して総合商社の一部の機能を丸々全部委託している事がある点(例:三菱商事のガスのトレーディングはアストモスエネルギー(三菱商事と出光興産が50%ずつ出資)が行っている)。そのため、自分がやりたいことがその会社でできるのかの確認が必要。

キャリアステップ

1〜5年は基本日本。海外出張はあり。
6年目から駐在1回目。
代表的な企業
~3大商社~
三菱商事
伊藤忠商事
三井物産
~5大商社~
住友商事
丸紅
~7大商社~
豊田通商
双日
下記のカオスマップを参照してください。専門商社は多すぎて記載しきれないです。

(引用:https://www.tanomo-navi.com/career/sogo-shosha-jobs/)


その業界を見てる後輩へのメッセージ

給料や知名度がトップクラスの分、入社難易度が非常に高いことは事実です。倍率が50倍らしい。ひゃあ。
しかし、➀論理的思考力と②対人コミュニケーション能力の2点の能力の必要水準を満たすことができれば、そのあとはかなり運が絡んできます。そのため最初から諦めることなく、ぜひ挑戦してみてください!


(参考文献、おすすめの引用サイト)
・ビズリーチ
https://br-campus.jp/articles/report/121
・ONECAREER(鉄板)
https://www.onecareer.jp/feature_articles/1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?