『Dear Evan Hansen』を観たからにはもう後悔はしない
思うように進まなかったこと、もう少し頑張りたかったこと、12月になるとあれもこれもと浮かんできて、ふさぎがち。もっとnoteに記事をあげたかったし、SNSも更新したかったし、積極的な優等生でありたかった。
学校の課題に追われながらも、『Dear Evan Hansen』を観るために映画館へでかけた。電車の中でチケットを取って、駅から映画館まで走って、5分遅刻で滑り込んで。
『Dear Evan Hansen』はブロードウェイで上演された大人気のミュージカル。そのミュージカルが映画化されて、日本にもやってきた。
エヴァンの〈思いやりでついた嘘〉は、多くの人を巻き込む結果となってしまう。それでも、彼はまっすぐに受け止めて進んでいく。
まず、映画冒頭から圧倒的な歌声に引き込まれてしまう。ミュージカルにも音楽にもさして詳しくないが、すべてが魅力的だった。英語はよく分からないのに、じっと音声だけを聞いてしまうほど。映画を見た後は、サウンドトラックをぐるぐるリピートしていた。
〈思いやりでついた嘘〉に翻弄されていくエヴァンだが、その彼の姿に大きく励まされる。自分で自分を縛ってしまっていたこと、過去の後悔、そんなものから解かれていく、そんな気がした。
決して過去の自分から目をそらすことなく、けれども、それらを受け止めた上で前に進むヒントをもらった。
『Dear Evan Hansen』を観たからには、もう後悔はしない。
あんなことしなければ、こうしたらよかった、あのとき頑張れていたらの数々を受け止めて、素直に、正直に前に進んでいく。