私の「嫌い」を「好き」だと言ってくれる人がいた。

私は自分の横顔が幼すぎるのと、手や指先がごつごつしていることがコンプレックスだ。
鼻と唇が横から見たら丸く、平坦なことがどうにも垢抜けなくて悩んでいる。
私は笑った顔も好きではなくて、目が埋もれてしまうので、満面の笑みを見せるのもあまり得意ではない。
あとお喋りなのも悩みだ。人の話を最後まで聞くのが少し苦手で、意識をしなければならない時がある。
誰も彼も、ルックスだけに限らずコンプレックスというものは必ずあるだろう。

先日、友人と遊んでいた時に「あなたの横顔、とても可愛い」「笑った顔が可愛いね」と言われ、今はもう別れた恋人には「あなたがおしゃべりするとき、一生懸命でとても可愛い」と言われた。
それを聞いた私は「え、ほんとに?」と驚いた。ほんとうに、私のダメなところが好きなの?と。

自己嫌悪って、多分1人だからしてしまうんだろうな、と思った。目に入る綺麗な人やかっこいい人に目を当てられ、悩み、自分の中に溜め込む。人に話してみると、驚くほど簡単に笑い飛ばされたりする悩みというのは山ほどあって、そういう思い込みが打ち砕かれて、気付きを得ることができるのが人間関係なのかなと、私は感じるようになった。

そりゃもちろん、逆もあると思う。どれだけしょうもない悩みだとしても、大切で、人に笑い飛ばされたくないことを真剣に取り合ってもらえると思ったら、笑われてしまったりしたということとか。

だけど、内心で悩んでいることは、一度人に話してみるっていうのは割とやってみたほうがいいかもしれない。この歳になるまで気付けなかったけど、自分が持ってない答えが他人が持ってるということは、意外とたくさんあるんだと思う。

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