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20代の頃の思い出

今の自分の仕事を嫌いになったことは一度もないけれど、20代の頃の環境は果たして本当に自分に見合っていたか?というと疑問に思うことはあります。

20万くらいの初任給で、六本木で半日以上を過ごすには、あまりにも不釣り合いだった。5万円の賃貸の家に帰ればもやしを食べるような生活だったのに、ランチに1500円とか飲み会に5000円とか、そんなような刺激溢れる街に私の居場所はできなかった。

なるべくなら仕事をサボって遊びたいような20代に、外に出てもお金がかかるものやブランド服ばかりの街に居場所を見つける方が難しい。必然的に美術館やミュージアムに行って時間を潰すようになって、お陰で知的好奇心が満たされたのはとても良かったかもしれない。

ITバブルは弾けたけど、まだまだITの力が右肩上がりの時代だから、必然的に自分の未来は明るい気がしていた。先輩や上司みたいに、いつか結婚して子供を産んで、中目黒や港区、豊洲なんかのタワーマンションを買って、悠々自適な暮らしをできると思っていた。でも実際の私の生活は、予想を大きく外れることとなった。(し、それで良かった)

今振り返ると、本当に20代を持て余していた。お金がないのにお金持ちの環境に囲まれて、いつかそうなれるんだという漠然として希望を抱いて、でもどこか自分が何者にもなれないという不安に押しつぶされそうになっていた。
私は身をもって、「大手企業に入れば安泰」「IT企業には未来があるから需要のある場所にいる」という期待から素直に外れた人生になっていった。

デザイナーになるために大学卒業後にデザインの専門学校に入って、デザイナーとして大手IT企業に入社したのに、何も自分が満たされないという気持ちで20代が終わった。

こう書いてみると、絶望的な20代ととらわれがちかもしれないけど、でもやっぱり20代の経験はとても大切だった。この20代がないと、30代の今の自分の価値観というのはつくられなかったのだから。

明日は絶望の20代、その続きについて書いてみようとおもいます。

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