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「怪物」のこと

 映画「怪物」は、ショタ×ショタのメリバ百合であった、というツイートを、書いては消し、書いては消し、書いて、下書きにしまった。

(以下、「怪物」に関するネタバレを含みます。)

◯関係性オタク・ショタコンからみる湊(麦野湊)と依里(星川依里)のこと

⬇️りかさん(わたしがむかし飛んだバイト先の先輩。クソオタク)とのLINE

◯この映画を観たあと、わたしのなかのオタクは「ショタ百合だ!!」と絶叫していた。まぎれもなく、ショタ百合だったのだ。
湊にとっても、依里にとっても、互いの存在はこれまで生きていた小さな世界に突然現れた新しい風で、でもそれは”友だち”の関係で据え置くにはあまりに強すぎる風であった。

ラスト5分くらいは、ずっとメリバ(メリーバッドエンド)の模範解答みたいな映像だった。結局生まれ変わらなかった世界を走り抜ける湊と依里。
湊と依里を祝福するようななんか綺麗な映像と、坂本龍一の音楽、メリバの概念を映像化したらこんな感じになるんだろうなあと思う。
大人たちはどうしようもなかったし結局最後まで変わらなかったけど、自分たちは怪物でいいし、怪物じゃなくてもいいし、まあでもふたりが受け入れられない世界ならふたりは怪物として生きていくしかない。べつにそれでもいいよねーっていう突き抜けた明るさが、野原を駆けるふたりの身体から溢れている、そこには世界を置き去りにする速度がある。

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