フジロック2021について怒りの矛先を間違えているのでは? 【ムロタマユ氏の記事をふまえて】
ムロタマユ氏の記事が流行っているので読みました
私は音楽が好きだし、フジロックも一度だけですが行ったことがあります。今回も配信視聴しました。そして、思いを訴えるアーティストを見て、感動したし一緒に怒りを覚えました。THA BLUE HERBさん、歌は知りませんでしたがとても感化されました。そのパフォーマンスを以下に貼ります。
そのあとでムロタマユ氏の「もっと怒っていい」というタイトルを見て共感できるかと思い読んでみたら、その内容はひどく見当違いで全く共感できないものでした。しかもこの記事が広まっているということは、こんな見当違いの内容を支持し勘違いして突き進む人が増えていくのかもしれない。
まず前提として
コロナ惨状や経済低迷など、日本は現政府のトンチンカンな政策によりとんでもなく酷い有様になっています。自宅療養者も増え、倒産する企業も多くなってきています。それにも関わらず、国民が互いに「自粛しろ」と指さし合ったり、疑問を抱きながらも自粛し我慢し黙りつづけたり、政府をお偉いさんだと思っているのか"政府が言っているから"という理由だけで杜撰な政策を支持するなど、現実に向き合おうとしない人が多いように感じます。
麻薬の売人ではない
ムロタマユ氏の記事は、フジロックに関して、政府ではなくフジロック企画者への怒りとして書かれています。私から言わせてもらうと、問題の本当の原因には言及せずに何を言っているのか、という内容でした。
また、氏は「命のリスクを省みられないほどの多幸感を、高値で取引して利益を得る。それって麻薬の売人と何が違うの。」と書いています。こんなことを書いて、どこが音楽ファンなのでしょうか。フェスが多幸感を売り感染を増やす麻薬の売人なら、嗜好的商品も多く売り不特定者の集団を室内で毎日作るデパートも同じです。しかしながら彼らは法律に則り、食いつなぐために働いているだけであり、麻薬の売人などではないです。
以下にもっと書きますが、ムロタマユ氏のこの記事を支持するということは、結局は"自助"につながる、政府を雲の上の存在かのように棚にあげ、国民たちが貧乏でも死にそうでも文句を言わずに竹槍で頑張る姿と変わりません。現実に向き合あっていません。氏に共感した皆さんは、そんなつもりはないかもしれません。
問題を正確に捉えることができない人が増えてしまうと、政府を放置する結果に繋がり、日本はさらに最悪の道を辿る一方なので国民全体が困ります。だから、よく考え直してほしいと思います。
音楽ファンもそうでない人も皆、政府に、もっと怒っていい
私は氏の記事に共感できません。もちろんフジロックは無観客で有料配信にすればよかったと思います。でも本当に怒るべき対象はフジロックではなく政府です。コロナは変えられませんが根本的な対策を変えられるのは政府です。
何か問題があるときは、原因を明らかにしていきます。原因の原因は、そのさらに原因は……と辿っていきます。企画者、自粛しない人など上辺だけに言及していても、その根本に別の原因があったらいつまでも解決しません。
一番の原因であるコロナは現状科学では消せませんが、その次の原因かつ対策を打てるのは政府です。問題解決とはそうするべきだと思います。しかし、上辺ばかりで議論している人が多いように思います。
フジロックを見ていて私も怒りに溢れました。しかしその対象はフジロック主催者ではなく政府です。補償もなく開催せざるを得ない状況のフジロック、国のお金でやるオリパラ、これらは同等に比べられるものではありません。フジロックと並ぶ例には、満員電車・飲食店・百貨店・その他多数あります。
経産省がフジロックに9000万円の補助を出したとのことですが、だとしても私の意見は変わりません。だって、お金を出しているならなおさら、命の危険をもってフェス開催を後押ししたのが政府だということになります。お金をもらっているのは飲食店や百貨店も同じです。でもそれはあくまで補助であり、補償ではない。休業のための補償をもらっていない。だから営業、開催せざるをえない状況になっています。政府が出しているお金は、コロナ感染拡大のためのお金になってしまいます。中途半端なお金を出して開催させて感染拡大させる、中止か開催か判断を国民に任せて分断させる、そんなリーダーつまり政府は要りません。
フジロックに怒っても何も解決しない、政府の思う壺
もちろん私も、フジロック企画者やアーティストなど携わる人々が、開催する前や開催中にもっと声をあげてほしかったと思います。でもフジロックに怒っても解決しません。今政府は何やってますか?子どもたちまで巻き込んだパラリンピックです。政府の悪事を有耶無耶にして、責任を問われないようフジロックを使って国民同士を分断させたようなものです。なのでムロタ氏の「フジロックに怒っていい」は政府の思う壺だと思います。今一番の問題はコロナ、経済。その根本的な対策を打つのは政府。何があってもここからブレてはいけないと思います。
十分な補償がなく、感染に怯えながらも集客しなければ仕事にならない。ほとんど皆が同じ仕組みで苦しんでいます。十分な補償がない、医療崩壊……必要な措置を取らなかった政府の責任ではありませんか。企画者に怒ってもどうしようもない、それは内輪でもめているだけにすぎません。
ムロタマユ氏が書いていることは結局、「補償ないけど自粛しろ」という政府の主張を支えてしまうのです。音楽ファン、フジロックを気にする人がもっと怒るべき対象は政府です。政府は何をしていましたか?水際対策を怠り、無駄なマスクを配り、1度きりの10万、多大な公金と人を使い安心安全と念仏のように繰り返しラムダ株も侵入させたオリパラ。以前から公文書改竄や選挙買収という法律違反を重ねてきた政府です。コロナは変えられませんが、変えることができる根本原因は政府です。生活を補償するためのお金を刷ることができるのも政府です。まともな政策も打たずに悪いことはする政府に、国民はもっと怒っていいと思います。
最後になりますが、一刻も早く
「こんなデタラメな政府、さよならしたいよ」
フジロック2021の忌野清志郎Rock'n Roll FOREVERでTOSHI-LOWさんと後藤正文さんと細美武士さんが歌っていた言葉をお借りしました。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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